2026/06/30
日米蘭共同訓練「風車ガーディアン2026」
KAZAGURUMA Guardian 2026
日本で初めて日米蘭共同訓練「風車ガーディアン」が開催された。3か国の最新鋭戦闘機F-35Aが大集合!! 近年、同志国として連携を深めるオランダ軍の実力やいかに!?
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2026年3月20日から4月3日にかけ、三沢基地(青森県)にて、日米蘭共同訓練「風車(かざぐるま)ガーディアン」が行われた。この3か国で訓練を行うのは今回が初めてであり、オランダ航空宇宙軍が日本へと戦闘機を派遣したのももちろん今回が初めてのこと。それも最新鋭のF-35Aとあって、開催前から大きな話題となっていた。今回の訓練場所として日米共用の三沢基地が選ばれたのもそこに理由がある。空自は三沢基地にF-35Aを配備している。一方で、米空軍は、F-16飛行隊を配備しているが、この訓練の最中である3月28日、第35戦闘航空団第13戦闘飛行隊にF-35Aが配備された。今後段階的にF-35Aへと機種を切り替え、F-16を押し出していく。こうして三沢基地はまもなく世界有数のF-35Aの拠点となる。オランダからやってきたのは、第313並びに第322飛行隊に所属する5機のF-35Aと1機の空中給油機MRTTだ。そして日本からは、第301及び第302飛行隊のF-35Aが8機とE-2Cが1機、アメリカからは、F-35Aが2機とF-16が4機がそれぞれ参加した。
オランダ空軍からやってきたF-35Aは、「第5世代空軍」へと生まれ変わる象徴となっている。3個ある飛行隊に配備されていたF-16AM/BMをF-35Aへと更新していき、すべてのF-16を随時退役させる計画だ。
来日した第322飛行隊の1機(F-009)だけに、日米F-35Aにはない装備があった。それがドラッグシュートだ。これは、着陸する際に、機体後方に向けて放出するパラシュートのことで、これを補助ブレーキとして使用して減速が可能。本来F-35Aには標準装備されていないが、ノルウェー空軍が、F-35Aを配備するにあたり、「凍った滑走路でも確実に停止したい」とオーダーを出したことで、この特別仕様版が誕生。オランダ空軍も“お試し”購入した。機体後方上部にちょっとした膨らみがあり、その中に収容されている。
具体的な訓練内容は非公開とされたが、訓練期間中は毎日、3か国のF-35Aが日本の空を飛び回った。
そして訓練の真ん中となる2026年3月27日。アメリカ第5空軍司令官のキャリー中将、航空幕僚長の森田空将、オランダ航空宇宙軍司令官のシュトゥール中将による共同記者会見が格納庫内で開催された。それもそれぞれのF-35Aの前に立つという演出がなされた。
この前日である26日、シュトゥール司令官は、防衛省を訪問し、小泉進次郎防衛大臣を表敬訪問している。防衛省は、「オランダのインド太平洋地域への関与を歓迎するとともに、この貴重な機会に、部隊の戦術技量の向上に加え、日本・アメリカ・オランダ3か国の協力関係がより一層深化することを強く期待しています」とコメントを出した。
Text & Photos:菊池雅之
この記事は月刊アームズマガジン2026年8月号に掲載されたものです。
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