ガタつき・ゆるみは大丈夫? チェック&メンテナンス
電動ガンは通常使用においてインナーバレル以外の清掃は必要ない。サバイバルゲームで使った後は外装パーツに付着した埃や泥汚れを落としておこう。フラッシュハイダーやリアサイト、アクセサリーレール、セレクターレバーなど外装パーツのネジ類が緩むことがある。アウターバレルを固定しているロックナットが緩んでアウターバレルにガタが出てしまった場合は、ハンドガードを外す必要がある。ここではテイクダウン機能が付いたC.A.T. のVersatile-10 ARを用いて電動ガンのメンテナンス方法を解説する。
外装パーツのチェック項目「ネジ類の締め付け具合」
マズルの先端に装着されているフラッシュハイダーそのものと、その下面にある固定用のイモネジをチェックする。なお、ほとんどのマズルは14mm逆ネジ仕様なので、締め付ける際は正面から見て左側にフラッシュハイダーを回す
機種によってはアウターバレルにガスブロックが装着されている。ガスブロックを固定しているイモネジが緩んでいないか確認する
フロントサイトを固定しているネジも長期間使ったり、リコイルショックが体感できる次世代電動ガンの場合緩むことがある。緩むとガタついてしまい正確に狙えなくなってしまう
キーモッドやM-LOK、あるいは独自規格のレールシステムに装着しているアクセサリーレールやパーツのネジが緩んでいないか確認する
ハンドガードを固定しているネジは強固に固定されていることが多いが、長期間使用することで緩むことがある。定期的に確認しておこう
セレクターレバーを固定するネジ(多くの場合六角ボルト)が表側に露出している機種もある。セレクターレバーは頻繁に作動するので緩みやすい。M4カービンの場合、増し締めする時はセレクターレバーをフルの位置にすると六角レンチの力が入れやすい
マガジンキャッチの指が触れるボタン部分がネジ止めになっている機種は、そのネジが緩んでいないかチェックする。緩んでいるとマガジンが落下する恐れがある
フロントサイトと同様、リアサイトを固定しているネジも長期間の使用によって緩むことがあるので増し締めする
M4A1カービン系はグリップボトムが2本のネジで固定されている。このネジが緩むとノイズが出たり、最悪の場合作動不良を起こしかねない。しっかり増し締めしよう
近年急速に増えているピカティニーレール仕様のストック基部。ストック側のレールに固定する基部にネジが使われており、緩むとストックが外れてしまうので増し締めする
外装パーツのチェック項目「トリガーピンの緩み」
M4カービン系電動ガンのウィークポイントであるトリガーピン。片側に抜け落ち防止の凹凸やチェッカリングが入ったローレットピンが使われていることが多く、長期間の使用やメカボックスの分解によって止めが甘くなって抜けてくる。いったん抜け始めると抜け続けてしまうので、テープで固定するか瞬間接着剤などで固定する
外装パーツのチェック項目「バッファーリングの緩み」
次世代電動ガンやリアルタイプのバッファーチューブを使っている電動ガンだとバッファーリングとバッファーチューブが緩んでしまう場合がある。専用工具で定期的に緩みやガタツキを確認しよう
外装パーツのチェック項目「接続コネクターの状態」
接続コネクターはコネクター内のピンが緩んで外れたり、バッファーチューブやストック内に無理に押し込むと破損・断線することがある。コネクターの交換は上級者でないとできないので、交換の必要が生じた場合はお店やメーカーに依頼する
セレクターレバーやセーフティは空撃ちしながら発射モードの切り替えがしっかりできているか確認する
外装パーツのチェック項目「付属パーツや可動部分の確認」
使用前にマガジンのリップ(給弾口)が破損していたり泥などの汚れが付着していないかチェックする
安全を確認後、マガジンがスムーズに入ることを確認しつつ下に軽く引っ張ってマガジンキャッチにしっかりかかるかをチェックする
通常のメンテナンス方法「インナーバレルの清掃」
チャンバーパッキン内側にある突起を傷めないようにホップアップを最弱(ゼロ)状態にする
インナーバレルのクリーニングには本体に付属しているライフル用のクリーニングロッドを使用する。使い古したTシャツなどからウエスを作り、クリーニングロッド先端にあるスリットにウエスを通す
ウェスにシリコンオイルをひと拭きして染み込ませる
マズル側からクリーニングロッドを挿入する。何回か往復させてウエスに汚れが付かなくなったら新しいウエスに交換して空拭きする
たまには徹底的に行ないたい「テイクダウンしてメンテナンス」
マガジンを抜いてチャンバー内に残弾がないことを確認後、C.A.T. の場合はプリコック状態を解除してからテイクダウンピンを左側から押し出し、チャージングハンドルを押しながらアッパーレシーバーを上方に開く
アッパーレシーバーからシリンダーアッシーを取り出す
インナーバレルアッシーを取り出す
ピボットピンを左側から押し出してアッパーレシーバーとロアレシーバーを分割する
ホップアップを最弱状態にしてチャンバーパッキン内にシリコンオイルを軽く吹く。シリコンオイルを吹いたら組み立てた後に1マガジン分ほど試射をして油分を飛ばす
通常のメンテナンス方法と同じようにシリコンオイルを吹き付けたウェスを通したクリーニングロッドを用いてインナーバレル内を清掃する
ノズル先端の汚れを拭き取る。ここには注油しないように気を付ける
シリンダーアッシーのネジを増し締めする
通常ではメカボックス内にシリコンオイル等を吹き付ける必要はなく、オーバーホール(分解)時にグリスを塗布すればよい。今回は分解しないでギア類やシリンダー内の潤滑に適した「REVOLUTIONオイル」を少量塗布することにした。まずはメインスプリングガイドに少量垂らす
タペットプレートとアッパーメカボックスが接触している部分に少量垂らし、ノズルを前後させて馴染ませる
ロアメカボックス内のギアに少量垂らす
ごく稀にモーターに接続しているコードが外れることがある。特にモーターを交換した場合は外れやすくなるので、グリップ底部を外してコードが接続されているかどうか確認しよう
M4カービン系のスタンダード電動ガンの場合、バッファーチューブを固定しているネジが緩む場合がある。定期的に増し締めしておこう
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
*MOOK『毛野ブースカのトイガンメンテナンスマニュアル』から一部抜粋
この記事は月刊アームズマガジン2026年6月号に掲載されたものです。
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