モダナイズドカスタムのために内部構造を知る
AKのモダナイズドカスタムでトップクラスの実力を誇るのがライフルダイナミクスである。細かい部分に至るまでアップデートされた同社のカスタムは某有名インストラクターが使用したことから注目を集めるようになった。そんなライフルダイナミクスのAKをS&TのAK-105フルメタルG3電動ガンをベースに作ってみた。カスタム作業は外装中心だが、内部構造を確認するためにメカボックスとインナーバレルを取り出すところまで分解した。
ベースガンに選んだのはAKタイプの電動ガンとしては最新のS&TのAK-105フルメタルG3電動ガン。後発だけあって各所に工夫が凝らされており、分解・組立がしやすいだけではなく組み付け精度も高められている。さらに内部には電子トリガーが内蔵されている。価格は¥31,900
■フロントセクションの分解
レシーバーカバーを固定しているロックボタンを押してレシーバーカバーを外す
フラッシュハイダーは二重構造になっており、AKタイプの24mm正ネジと一般的な14mm逆ネジのどちらにも対応している。まずはフロントサイトベース右側にあるプランジャーを押しながらフラッシュハイダーを左方向に回す
フラッシュハイダーを外したところ。この状態で24mm正ネジ仕様のフラッシュハイダーが装着できる
24mm正ネジアタッチメントを固定しているイモネジを緩める
アタッチメントを右方向に回してアタッチメントを外すと、14mm逆ネジ仕様のフラッシュハイダーが装着できるようになる
フラッシュハイダーが回らないように設けられているプランジャーとそのスプリングを取り出す
アッパーハンドガードを固定しているテイクダウンレバーを上方に回す
アッパーハンドガードを外す
アッパーハンドガード前側にあるガスチューブを外す
アッパーハンドガード後側にある板バネが付いたハンドガード押さえを外す
ロアハンドガードを外すにはロア側のハンドガード押さえ右側にあるロックレバーを180度回転させる
そのまま前方に押し出すとロア側のハンドガード押さえが外れる。少々勘合がきつい場合はプラハンマーなどで軽く叩いて外す
レシーバーからロアハンドガードが外れる。ロアハンドガード後方の出っ張りがレシーバーに入り込むかたちで固定されており、この出っ張りのサイズが各メーカーによって微妙に異なっており調整が必要な場合がある
バレル下部のクリーニングロッドを前方に引き抜く。今回はロア側のハンドガード押さえは外さなかったが、外す場合はフロントサイトベースを外す必要がある
■レシーバー側の分解
ストックを外すにはストックベースを固定しているピンを下側からピンポンチなどを使って押し出す
ピンが抜けるとストックが外せる。ピンの下側が段差になっているのがわかるだろうか。組み込む時は細くなっているほうを下側にして差し込む
グリップ下部にあるグリップスクリューを緩めてグリップを外す。グリップを装着する時はコードの断線に注意する
レシーバーカバーを固定するためのロックボタンを前方に押してメカボックス側の切り欠きとロックボタン側の突起を合わせる
そのまま持ち上げるとロックボタンが外れてガイドロッドとボルトリターンスプリングが一緒に取り出せる
ダミーボルトは後方に引いてから持ち上げると外れる
セレクターレバーを固定しているネジはラジオペンチなどで掴んで回す。するとセレクターレバーと銀色のガイドパーツが外れる
組み込む時はガイドパーツの凹とメカボックス側のセレクタープレートの凸が合うようにする
マガジンハウジング内にある2本の六角皿ネジを緩めてガイドプレートを外す
ホップチャンバーを固定している2本のプラスネジを緩める
ホップチャンバー前方にはめ込まれているL字型の樹脂製ブロックを外す
ブロックが外れたらインナーバレルアッシーを前に少し押し出す
するとレシーバーからメカボックスが取り出せる
レシーバーにメカボックスを組み込む時はメカボックス右側にあるセレクタープレートがずれたり外れたりしないように注意する
インナーバレルアッシーとその下にある樹脂製のブロックを一緒に後方に引き、写真の位置でブロックを下方向にずらす
いったんバレルアッシーを前方に戻してレシーバーからブロックを取り出す
バレルブロック(トラニオン)をレシーバーに固定している太いローレットピンを右側から押し出す
アウターバレルが付いたバレルブロックをそのまま前方に引き抜く
レシーバーからインナーバレルアッシーが取り出せる。インナーバレル長によってバレルブロックを外さなくても取り出すことは可能だが、このモデルではバレルブロックを外す必要があった
マガジンハウジング内側後方にマガジンチェンジによるコードの断線を防ぐための樹脂製のカバーがあり、組み込む時に忘れないようにする
いざカスタムパーツを組み込んでライフルダイナミクス風AKモダナイズカスタムが完成!

最新のトレンドであるM-LOKハンドガードに20mmレールストックベースを装着したライフルダイナミクス風のモダナイズドカスタム。ドットサイトはノーベルアームズのSURE HIT ARP2、フォアグリップはBCMAIRのKAG、マガジンはPTSのUS PALMAKマガジンを装着した。
マズルが14mm逆ネジ仕様なので、三又形状のスリットが特徴のPTSのDead Air KeyMicro Flash Hiderを装着した
ハンドガードはM-LOKスロット仕様のCYMAの「AKMS用M-LOKハンドガードBK」をチョイス。アルミ製なので剛性は確保されている。今回はロアハンドガードだけ使用した
ライフルダイナミクスはガスチューブ部分がレールになっているモデルが多い。そこで5KUの「AKシリーズ対応MIレールドガスチューブ」を装着することにした
M-LOKハンドガードはそのままで装着できたが、ハンドガード押さえとの隙間やガタが気になる場合はテープなどで調整する
MIレールドガスチューブはガスチューブ前方が別パーツになっており、このパーツを締めこむことでガタが抑えられてしっかり装着できる。ガスチューブ後方下側にはブレ止めのイモネジが2本付属しているが、今回は外して装着した
ハンドガードとガスチューブを組み込んだところ。どちらも加工せずに装着でき、ライフルダイナミクス風に仕上がった
M4カービン用のストックに換装して汎用性を高めるために5KUの「AK用20mmレールストックベース」を装着する
組み込みはストックを外してストックベースに交換するだけ。AK系のカスタムの常識として各メーカーによって寸法やサイズが微妙に異なるので、固定が甘かったり位置がずれている場合は現場合わせで加工する
今回は20mmレールストックに対応したライラクスの「ライトウエイト12ポジションM4ストックパイプ」を組み合わせた
ストックはアメリカンな雰囲気と構えやすさを重視してBCMAIRのガンファイターMOD.0 SOPMODストックをチョイスした。5KUのレールストックベースを使うことでストックの折り畳み機能を残してある

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TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2024年9月号に掲載されたものです。
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