ライフルより基本を大切に!ハンドガンの正しい姿勢

ハンドガンの撃ち方はライフルと共通項が多いものの、特にグリップの握り方やトリガーへの指の掛け方・引き方については注意すべきポイントが多い。その理由は腕と肩で支えられるライフルに比べて両手(もしくは片手)だけでハンドガンを支えなくてはならず物理的に不安定だからだ。ただし、グリップの握り方やトリガーへの指の掛け方・引き方はライフルに応用できるので、まずはハンドガンの撃ち方をマスターしてからライフルの撃ち方を身につけるのも上手に撃てるようになる近道だろう。
狙い方
アイアンサイト(オープンサイト)の場合、リアサイトの切り欠き(凹)にフロントサイト(凸)を合わせるようにして、フロントサイトに焦点を合わせて狙う。フロントサイトの真ん中、リアサイトの左右に点がついている場合、3つの点が水平に並ぶように狙う
悪い例。ターゲットに焦点を合わせるとこのようにサイトがぼやけて正確に狙いを定めることができない
ドットサイトの場合、ドット(赤く光っている点)に焦点を合わせて狙う。オープンサイトに比べて素早くかつ正確に狙うことができる
ライフルと同様、ハンドガンも両目を開けて利き目で狙うのが基本だ。利き手と利き目が異なる場合は、ライフルは利き目にあわせて銃を握る手を変えるのが望ましいが、ハンドガンは無理に変えようとせず、利き手で銃を持って、利き目で撃つようにする
トリガーへの指の掛け方・引き方
トリガーに指をかける時は、人差し指の第一関節の少し上あたりにトリガーが触れるようにする。手が小さくて指が届かない場合は、指が届くようにずらして握る
悪い例。写真のように指を深く掛け過ぎると正確にトリガーが引けなくなってしまう
正確な射撃にはトリガーのリセットのタイミングが重要になる。ブローバックしている間(スライドが後退して前進するまで)はトリガーを引き続ける
ブローバックが終了(スライドが前進)したらトリガーを戻し、「カチッ」とシアがハンマーにかかった音がしたら、トリガーを戻す
グリップの握り方
ここでは一般的な両手撃ち(ツーハンドホールド)でのグリップの握り方。グリップの握り方で最も重要なのが、グリップの上のほうを握る、いわゆる「ハイグリップ」だ。ハイグリップすることで銃がしっかり握れて、反動がしっかり抑えられる
グリップの下のほうを握ると手とグリップの間に隙間ができてしまい、しっかり握ることができず、かつ反動も抑えることができない。写真は極端な例だが、とくにハンドガンは握りが浅くなるほど銃が不安定になる
銃身線(もしくはサイトライン)と腕の線が一直線上に来るのが理想的な握り方だ。ただし、手が小さくてトリガーに指が届かない場合は、トリガーに指が届くようにずらしても構わない
グリップに添えるほうの手は、グリップしている手の指を包み込むように握り、手のひらをグリップにしっかり添える
添えるほうの手の親指を伸ばして、その上にグリップを握っているほうの手の親指を乗せる。両手撃ち、片手撃ちともに指に隙間ができないように握ることがポイントだ
首の傾き具合
両手撃ちで忘れがちなのが首の傾き具合だ。首は前後左右に傾けたりしないようにして、眼球の中心でサイトを見るようにする。狙い込み過ぎるとつい首を傾けがちなので注意しよう
写真は悪い例。首を傾けると平衡感覚が狂うのと、眼球の中心でサイトが狙えなくなり、正確にサイティングできない
腕の伸ばし方
両腕を伸ばして少し緩めるくらいにして、適度に肩の力を抜くのが理想的な腕の伸ばし方だ。利き腕とは反対側の腕をやや下げ気味にして構える方法もある。自分が構えやすいほうを選ぼう
悪い例。リコイルショックを抑えようと首を前に出して腕を伸ばしきって構えると筋肉が必要以上に緊張し、視界も狭くなってしまう。できるだけリラックスして腕を伸ばそう
正しい構え方
脚は肩幅よりも少し開き、利き腕のほうの脚を半歩(もしくは一歩)分下げる。上体はターゲットに対して正対し、お腹を引っ込めて、上体をやや前のめりの体勢にする。そうすることで反動を身体全体で抑えることができる。反動を腕だけで抑え込まないようにするのがポイントだ
間違った構え方
初心者によく見られる構え方。しっかりと腕を伸ばし切ってしまい、上体がのけぞってバランスが悪くなっている
こちらもまだ銃を撃つことに慣れていないのがわかる。反動を意識して腰を落とし、踏ん張り気味に構えてしまう方がいる。これも不安定で正確に撃つことはできない
これは非常に危険!腕を伸ばさずに縮め過ぎると、ガスブローバックハンドガンの場合、後退したスライドが顔に当たってしまう恐れがある
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
MODEL:夏川いづみ
この記事は月刊アームズマガジン2026年5月号に掲載されたものです。
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