エアガン

2026/03/08

今だからこそ知っておきたい“トイガンQ&A”~「トイガン基礎知識」編

 

エアガンはおもちゃとは言っても、エアガンの種類や購入方法、扱い方など初めてエアガンを手にする方にとっては知らないことばかりのはずだ。また、エアガンは銃刀法でパワーや主要パーツの素材などが規制されており、理解していないと思わぬトラブルにつながる可能性がある。ここではエアガンを入手する際に知っておきたい常識をカテゴリー別にQ&A形式で解説する。

 

 

Q:「リアルガン」「空気銃」「トイガン」「エアガン」「モデルガン」それぞれの違いを教えてください

 

A:「リアルガン」は実銃もしくは真正銃と呼ばれる実弾が発射できるライフルやけん銃のこと。「空気銃」は実銃に該当する公安委員会の所持許可が必要な狩猟や標的射撃に使用されるライフルやハンドガンのこと。「トイガン」は銃刀法に準拠して製造されるエアガンやモデルガンのこと。トイガンのうち6mmBB弾を発射する玩具銃を「エアガン」、6mmBB弾を発射する機能を持たない玩具銃のことを「モデルガン」と呼びます。

 

オリンピック競技で知られるクレー射撃に使われる散弾銃(ショットガン)は公安委員会の所持許可が必要になる
オリンピック競技で知られるクレー射撃に使われる散弾銃(ショットガン)は公安委員会の所持許可が必要になる

 

Q:エアガンを持つのに免許は必要ですか?

 

A:銃刀法ではエアガン(空気銃)は3つに分類されています。「空気銃」は人の生命に危険を及ぼしうる威力を有するもの、「準空気銃」は圧縮した気体を使用して弾丸を発射でき、かつ人に傷害を与える可能性のあるもの、準空気銃に該当せずジュールが直径6mmの重さ0.20gのBB弾を使用して0.989ジュール以下のものを玩具銃(エアガン)としています。これらのうち空気銃は公安委員会の所持許可が必要となり、準空気銃は一般人が所持することは禁止されています。玩具銃であるエアガンは所持許可は必要ありません。

 

3種類ある空気銃の中でも狩猟に使われる空気銃は散弾銃と同様、公安委員会の所持許可が必要になる
3種類ある空気銃の中でも狩猟に使われる空気銃は散弾銃と同様、公安委員会の所持許可が必要になる

 

Q:免許がいらないならどんなエアガンでも所持できますか?

 

A:経済産業省の認可を受けた「日本遊戯銃共同組合(ASGK)」や特定非営利活動法人「日本エアースポーツガン協会(JASG)」、「全日本トイガン安全協会(STGA)」などの国内業界団体が銃刀法と自主規制に則って製造・認可したエアガンは所持許可の必要なく売買・所持できます。ただし、海外メーカーで製造されるフレーム、スライドが金属で製造されたハンドガン、銃刀法に規定されているジュール数を超えるものは銃刀法違反となります。たとえ海外では問題なく流通している製品であっても、日本の法律に適合しているとは限りません。

 

ASGKなどの国内業界団体の認可ステッカーがパッケージに貼られている国内メーカー製品は銃刀法が規定する「実銃」に該当しない(威力、構造、材質など)よう各トイガン業界団体の銃刀法よりも厳しい自主規制が守られて、認可されて販売されている
ASGKなどの国内業界団体の認可ステッカーがパッケージに貼られている国内メーカー製品は銃刀法が規定する「実銃」に該当しない(威力、構造、材質など)よう各トイガン業界団体の銃刀法よりも厳しい自主規制が守られて、認可されて販売されている

 

Q:エアガンにはどんな種類がありますか?

 

A:エアガンは「電動ガン」「ガスブローバックガン」「ノンブローバックガスガン」「エアコッキングガン」の4つに分類できます。「電動ガン」はBB弾を発射するための空気を押し出すピストンをモーターの力でコッキングしてBB弾を発射します。「ガスブローバックガン」と「ノンブローバックガスガン」は発射ソースである低圧ガス(フロン134a)をマガジン(ガスタンク)内に液体の状態で注入して、マガジン(ガスタンク)に設けられたガス放出バルブがハンマーなどで叩かれて放出された気化ガスによってBB弾を発射したり、スライドやボルトを作動させています。「エアコッキングガン」は内部に注射器のようなシリンダーとピストンが設けられ、スプリングによってピストンが前進することで、シリンダー内に圧縮された空気を使ってBB弾を発射します。

 

Q:昔に販売されたエアガンはサバゲで使えますか?

 

A:2007年2月21日に施行された改正銃刀法以前に製造されたエアガンの場合、銃刀法に準じたジュール数を超えないものであれば所持できます。ただしジュール数を超えるものについては所持が禁止されています。

 

銃刀法によるパワー規制がなかった1980~1990年代にかけて作られた、特に写真のアサヒファイアアームズFNCのようなBV式ガスガンは銃刀法が規定したジュール数を超える恐れがあります
銃刀法によるパワー規制がなかった1980~1990年代にかけて作られた、特に写真のアサヒファイアアームズFNCのようなBV式ガスガンは銃刀法が規定したジュール数を超える恐れがあります

 

Q:海外でしか販売されていないエアガンを購入・持ち込むことは可能ですか?

 

A:購入の前提として日本国内の銃刀法に準拠したものであることが重要です。特にジュール数を超えた準空気銃に該当するもの、金属製のフレームとスライドのハンドガンについては違法と見なされ輸入時に没収、国内で所持した場合は銃刀法違反となります。

 

海外で販売されているG&Gアーマメント製の総金属製ガスブローバックガンGPM92。海外メーカー製ハンドガンの場合、内閣府令の定める「模造けん銃の所持の禁止」に抵触するおそれがあります。また、海外製のエアガン用ガスボンベは日本での使用が禁止されています
海外で販売されているG&Gアーマメント製の総金属製ガスブローバックガンGPM92。海外メーカー製ハンドガンの場合、内閣府令の定める「模造けん銃の所持の禁止」に抵触するおそれがあります。また、海外製のエアガン用ガスボンベは日本での使用が禁止されています

 

Q:エアガンに年齢制限はありますか?

 

A:各都道府県の「青少年健全育成条例」により発射された弾丸の威力が銃口から50cmの地点で0.135ジュール以下のエアガンのみ18歳未満の方が使用できます。18歳未満の方は一般的に対象年齢10歳以上用に設定されたエアガンしか購入・所持・譲渡ができません。詳しくは地方自治体に問い合わせてください。

 

対象年齢10歳以上用エアガンに貼られたASGK認可による適合シール。18歳未満の場合このシールが貼られているエアガン以外は購入・所持・譲渡はできない
対象年齢10歳以上用エアガンに貼られたASGK認可による適合シール。18歳未満の場合このシールが貼られているエアガン以外は購入・所持・譲渡はできない

 

Q:BB弾の威力ってどのくらいですか?

 

A:エアガンの威力は銃刀法により直径6mmの重さ0.20gのBB弾を使用して0.989ジュール以下と定められています。ちなみに1ジュールは地球上で約102gの物体を1m持ち上げる時の仕事量に相当し、実銃だとハンドガンが約300ジュール、ライフルが約2,000ジュールとされています。

 

エアガンの威力は銃刀法により直径6mmの重さ0.20gのBB弾を使用して0.989ジュール以下と定められている
エアガンの威力は銃刀法により直径6mmの重さ0.20gのBB弾を使用して0.989ジュール以下と定められている

 

Q:ライフルとハンドガンどちらが威力が強いですか?

 

A:エアガンの場合、ジュール数が銃刀法によって定められいますのでライフルとハンドガンに威力の差はありません。実銃の場合、カートリッジ(弾)によって威力の強さが左右されます。一般的にライフルのほうが威力の強いカートリッジを撃てます。

 

エアガンでも人気のあるデザートイーグル.50AE実銃の威力は2,200ジュール。エアガンの約2,000倍、ライフル並みの威力を発揮する(PHOTO:SHIN)
エアガンでも人気のあるデザートイーグル.50AE実銃の威力は2,200ジュール。エアガンの約2,000倍、ライフル並みの威力を発揮する(PHOTO:SHIN)

 

Q:BB弾はどのくらい飛ぶんですか?

 

A:現在のエアガンはBB弾に回転をかけることで飛距離を伸ばすホップアップ機能がついています。ジュールの上限が定められていることと、ホップアップのかけ具合やBB弾の重さ、気候状況によって違いはありますが、およそ50mくらいは飛びます。

 

50m先にあるターゲットを電動ガンで撃っているところ。50m先にBB弾は到達するが狙って当てられる距離ではない
50m先にあるターゲットを電動ガンで撃っているところ。50m先にBB弾は到達するが狙って当てられる距離ではない

 


 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2026年3月号に掲載されたものです。

 

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