エアガン

2026/04/28

今さら聞けないエアガン基礎知識「エアガンの構造」

 

これを読めば、エアガンがもっと楽しくなる!

 

「エアガンってどう使うの?」「どう撃てばいいの?」
暖かくなる春に向けて新たなエアガンを購入したり、サバイバルゲームに参加してみようと思っている方も多いはず。そこで今回の特集は「今さら聞けないエアガン基礎知識」と題して、エアガンの構造から種類別の特徴、電動ガン用バッテリーの特徴、ハンドガンやライフルの撃ち方、サバイバルゲームのルールやマナーまで、エアガンユーザーなら知っておきたい知識やテクニックを徹底解説する。

 

エアガンの構造は?

 

■エアコッキングガン

手でピストンをコッキングする、エアガンの基本

 

 エアガンの最も基本的なメカニズムである「エアコッキング」。エアガン黎明期のモデルはすべてこのエアコッキング式を採用していた。内部に注射器のようなシリンダーとピストンが設けられ、スプリングによってピストンが前進することで、シリンダー内に圧縮された空気を使ってBB弾を飛ばす。ピストンのコッキング方式はプル式(スライドやボルトを引いてコッキングする)とプッシュ式(スライドやボルトを押し込んでコッキングする)の2種類あり、現在ではプル式が圧倒的主流を占めている。電動ガンやガスガンに比べて構造がシンプル。電動ガンはエアコッキングガンのコッキングプロセスをモーターの力で行なっている。かつてはライフルからハンドガンまで揃っていたが、現在では主にボルトアクションライフルやショットガンに採用されている。

 

エアコッキングガン
①各部の名称とコッキングする前の初期状態

 

エアコッキングガン
②コッキング途中。シアがピストン下部の突起にあたり回転するが、トリガーバーとシアの接続部が長円形なのでトリガーには影響なし。マガジン内のBB弾がせり上がってくる

 

エアコッキングガン
③スライドを止まるまで引くとピストンがシアにかかってコッキングされる。ハンマーもコックされるが、発射には直接関係しない

 

エアコッキングガン
④スライドがリターンスプリングによって戻される。ピストンはそのままでシリンダーのみが前進。シリンダー下部の突起(スライダー)がマガジンのいちばん上のBB弾を拾い上げる

 

エアコッキングガン
⑤BB弾がバレル後部のレールを駆け上がりチャンバー内に装填。発射準備完了

 

エアコッキングガン
⑥トリガーを引くとピストンが前進、BB弾が発射される。同時にハンマーも倒れる

 

■電動ガン

モーターを使って空気を圧縮してBB弾を飛ばす

 

 「電動ガン」はサバイバルゲームなどでもっともポピュラーなエアガンの発射方式だ。BB弾を発射するための空気を押し出すピストンをモーターの力でコッキングする。ピストンにモーターの力を伝えるための3種類のギア(ベベルギア、スパーギア、セクターギア)のうちセクターギアがピストンと接しており、セクターギアがピストンを後退させ、セクターギアの歯がない部分がピストン側に回ったところでピストンを開放、ピストンが前進し、シリンダー内の空気が押し出されてBB弾が発射される。前進状態で止まっているピストンを再びセクターギアが後退させて圧縮、開放、前進のサイクルがトリガーを引いている間行なわれる。セミオートは機械的にスイッチの接触が解除されることで制御されている。チャンバーへのBB弾の給弾は、セクターギアの回転に合わせてタペットプレートと呼ばれるパーツが前後動することで行なっている。

 

電動ガン
①各部の名称と初期状態。チャンバー内は空で、ピストンは前進した状態

 

電動ガン
②トリガーを引くと通電してモーターが作動、各ギアが回転してピストンが後退を始める

 

電動ガン
③セクターギアによってタペットプレートいっぱいまで後退、マガジン内にあるBB弾がチャンバー内にせり上がってくる

 

電動ガン
④タペットプレートが前進、チャンバーにBB弾装填される。この間、ピストンは圧縮され続ける

 

電動ガン
⑤ピストンがいっぱいまで圧縮される

 

電動ガン
⑥セクターギアの歯がない部分にさしかかったところでピストンが開放されて前進、BB弾が発射される

 

 

■ノンブローバックガスガン

ブローバックしないものの、BB弾を連続して発射できる

 

 ノンブローバックガスガン(または固定スライドガスガン)は、その名のとおりブローバックアクションがないガスガンのことである。ガスブローバックガンや電動ガンが発売される前はトリガーを引くだけでBB弾を連射できる唯一の発射方法だった。マガジン(もしくはフレーム内やシリンダー内に設けられたガスタンク)に低圧ガス(フロン134a)を液体の状態で注入し、マガジン(ガスタンク)内で気化させたガスを放出することでBB弾を発射する。BB弾の発射までのプロセスはガスブローバックと同じだが、スライドがブローバックしないので、トリガーを引くとハンマーが倒れて、戻すとハンマーが起きるダブルアクション方式を取り入れ、トリガーの前後動に合わせてノズル(もしくはインナーバレル)が可動してBB弾をチャンバーに装填する(ボルトアクションライフルの場合はボルトを前後動でコッキングとBB弾の装填を行なう)。

 

ノンブローバックガスガン
①各部の名称と初期状態

 

ノンブローバックガスガン
②ダブルアクション状態からの射撃。トリガーを引き始めるとハンマーが起きる。同時にインナーバレルが後退する

 

ノンブローバックガスガン
③シアが外れる直前。バレル後端(チャンバー)がBB弾をくわえこんでノズルに押し付けられる

 

ノンブローバックガスガン
④発射。ハンマー倒れてバルブを叩き、ガスが吹き出してBB弾を加速する。ここからトリガーを戻すと初期状態に戻る

 

ノンブローバックガスガン
⑤シングルアクション。ハンマーをコックするとトリガーが後退する

 

ノンブローバックガスガン
⑥ハンマーとシアが引っかかる(コッキング)できた状態。ここからトリガーを引くとハンマーが倒れてBB弾が発射される

 

■ガスブローバックガン

ガスを使ってBB弾を飛ばし、本物のような動きをする

 

 本物のオートマチックタイプのハンドガンやライフルのようなブローバックアクションを再現したものが「ガスブローバックガン」である。発射ソースである低圧ガス(フロン134a)をマガジン内に液体の状態で注入する。マガジンに設けられたガス放出バルブがハンマーなどで叩かれて放出された気化ガスがスライド(もしくはボルト)内に設けられたシリンダーに流入し、シリンダー内にあるバルブによってBB弾発射用と、スライドやボルトを後退させるためのブローバック用にガスを分けることで、BB弾の発射とブローバックアクションが行なわれる。ブローバックによって後退したスライド(ボルト)によってハンマーがコッキングされ、チャンバー内にBB弾が装填されて次弾発射の準備が整う。作動だけではなく外観もリアルなものが多く、電動はメカボックスを組み込む関係からガスブローバックガンはハンドガンのほうが多い。

 

ガスブローバックガン
①各部の名称と初期状態。チャンバー内にBB弾が装填され、発射準備が整っている

 

ガスブローバックガン
②トリガーを引いてハンマーが倒れるとバルブノッカーがマガジンのガス放出バルブを叩き、ガスが放出される。ガスはまずバレル側に流れ、BB弾を発射する

 

ガスブローバックガン
③バレルにガスが流れることで、そちら側の気圧が下がり、切り替えバルブがバレル側に吸い寄せられる。するとスライド後方にもガスが流れ出す

 

ガスブローバックガン
④スライド側に流れたガスによってブローバックが始まる。ある程度スライドが下がるとバルブノッカーが後退してガスの放出が止まる

 

ガスブローバックガン
⑤切り替えバルブが元の位置に戻るとともに、シリンダーがスプリングの力でスライド内に押し込められる。そのときマガジン内のBB弾が1発分上がってくる

 

ガスブローバックガン
⑥リコイルスプリングによって前進したスライドによってBB弾がチャンバー内に装填され、次弾発射の準備が整う

 


 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2026年5月号に掲載されたものです。

 

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