エアガン

2025/11/24

10歳以上用エアガンの実力は!? 「10禁エアコキリボルバーシューティングトライアル」

 

楽勝? 苦戦? 予想どおり?
新人vsベテランライターの緊迫した戦い!

 

 

ミスターアームズマガジンこと毛野ブースカに新人ライターである私、風見れんが挑戦状を叩き付けた。キレイサッパリ髪型をカットして気合も十分だ。今回は計4つのトライアルを敢行し、銃そのものの性能と各ライターのウデを競い合った。今回のトライアルは10禁銃向けのコース設計となっており、これを参考に親子で競い合ってみてほしい。


 

風見れん×

東京マルイM29 .44マグナム6.5インチブラックモデル

風見れんは東京マルイのM29をチョイス。バレル長は6.5インチもありサイトレディアスも充分確保されている。ホルスターはアームズマガジンオリジナルのNフレーム対応シューティングナイロンホルスター(¥5,720)

 

 

毛野ブースカ×
スミス&ウェッソンM19 .357コンバットマグナム
4インチ ブラックウッドタイプグリップ

毛野ブースカはクラウンモデルのM19で挑む。射撃に自信のある毛野ブースカは、素早いドロウで差をつける算段だ。ホルスターはアームズマガジンオリジナルのKフレーム対応シューティングナイロンホルスター(¥5,170)

 

 


 

トライアル01:達人くん倒し

 

・ターゲットは達人くん5個
・制限弾数は6発
・3mの距離から1発ずつ撃ち、何個当てられるかを競う
・制限時間なし

 

両者ともにパーフェクトな結果を出すことはできなかった。10禁銃らしくローパワーなため的に当たっても倒すまでには至らなかったことが原因。風見れんが一歩リードした

 

 この競技では金属製ターゲット「達人くん」を何枚倒せるかを競う。ただ当てるだけでは不十分であり、うまく倒すにはターゲットの肩よりも上の部分を狙う必要がある。制限時間を設けていないためゆっくり落ち着いて射撃できるが、今回のトライアルに参加した銃の装弾数は6発。1発でも外すとプレッシャーになってしまい、思うような射撃ができなくなってしまう。3mからの射撃であってもタカを括ると足元をすくわれてしまう。

 

リザルト

風見れん 4枚 4枚
毛野ブースカ 4枚 3枚

 

6.5インチバレルのおかげで長いサイトレディアスを有利に感じることができた。3mも離れればターゲットは親指大のサイズ感に感じるため、精密な射撃は想定したとおりこちらに分があった

 

M19には視認性の高いレッドインサートが施されたフロントサイトが搭載されているため、サイティングしやすかった。的には全弾的中できたが倒すまでには至らなかった

 

近距離であっても緊張感のあるシューティングを体験することができた。この競技はコースのアレンジも行ないやすく仲間内で盛り上がりながら設計するのも楽しそうだ

 


 

トライアル02:紙コップ倒し

 

・ターゲットは紙コップ10個
・制限弾数は3発
・3mの距離から1発ずつ撃ち、何個落とせるかを競う
・制限時間なし

 

このコースでもサイトレディアスが優位に働いた結果となった。紙コップの表面はアールになっており、当たりどころが悪いと跳ね返ってきてしまい、BB弾のパワーをうまく伝えられない

 

 この種目ではタワー状に10個の紙コップを積み上げて、3発の射撃で何個の紙コップを倒せるか、というシンプルなもの。セオリーどおりいくのであれば土台となっている部分から射撃して一気に崩れることを狙うのだが、その分重量もありなかなかそうはいかない。しっかり最下段の紙コップの上フチ部分を射撃するテクニックが求められるコースとなっている。

 

リザルト

風見れん 6個 6個 4個
毛野ブースカ 0個 4個

0個

 

セオリーどおり下段から集中して紙コップを倒す作戦。不運な崩れ方をしたせいで紙コップが重なってしまった。こうなると重量が倍になった紙コップを倒すのは至難

 

的が紙コップであっても当たって崩れる音は爽快感がある。カタカタっと軽快に崩せたときはサバゲやシューティングマッチとは違った楽しみを感じられた

 

レッドインサートが施されたフロントサイトと白い紙コップの相性は非常によく、狙ったところに着弾させることができた。当たり方が悪く弾かれることが多かった

 

試しに上段から攻めてみたが、結果は悪くなってしまった。上述した通り、崩れ方が悪いと紙コップ同士が重なってしまい、10禁銃のパワーでは太刀打ちができない

 

紙コップの芯をとらえると軽快な音を奏でながら崩れていく。タワー状の的は崩せていくとターゲットが徐々に小さくなっていくため、正確な射撃が求められる

 

この種目ではセオリーどおり攻めたとしても紙コップの崩れ方の運も絡んでくる。かといって上段から攻めるのはナンセンスだ。一定の射撃センスを持ったうえで、強力な運を味方につけなければならない

 


 

トライアル03:リボルバー対決

 

・ターゲットは達人くん1個、紙コップ3個
・制限弾数は6発 

・3mの距離から1発ずつ撃つ
・スタートはハンズアップ
・合図のあとホルスターからドロウして中央の達人くんを先に倒したほうが勝ち
・紙コップはテーブルから落とさなくてはならない

 

結果は風見れんの3勝1敗。反射神経には自信があり、毛野ブースカが構える時には紙コップを1つは倒せていた。2人並んで競い合って的を撃つと今までの種目とは違った緊張感を感じられた

 

 この種目は今まで行なってきた種目をミックスしたものだ。各シューターはハンズアップの状態でスタートコールを待つ。コールの後、ホルスターから銃をドロウして目の前の紙コップ3個を撃ち落とす。最後に達人くんをシュートして、早くすべてのターゲットを倒したシューターが勝利となるルール。先に達人くんを撃つのはルール違反になるので注意しよう。

 

リザルト

 

風見れん
毛野ブースカ

 

風見れんの反射神経が光ったマッチ。毛野ブースカは紙コップにこそ当てられてはいるが、当たりどころ(運)に見放されていた印象。ことごとく跳ね返されていた

 

このマッチでは終始五分五分の戦いが繰り広げられた。2つの紙コップを撃ってから達人くんを撃つとエイムがより精密になり狙いにくい。日頃からドライファイアなどで練習する必要があると感じた

 

毛野ブースカがリードしている様子。確実な射撃が最も早くコースをクリアするコツであると話す。風見れんはリードされていることがプレッシャーになり思った通りのシュートができなかった

 


 

トライアル04:フィールドトライアル

 

・ターゲットは達人くん2個、紙コップ3個
・制限弾数は12発(途中リロードあり)
・フィールド内に設置された紙コップ3個と達人くん2個を見つけ出し、す べてを撃ち倒すまでの時間を競う

 

スタートはハイレディポジション。スタートの合図とともに索敵を開始し、2個の紙コップの的をシュート。達人くんの前でニーリングポジションからシュートして、タイムを競い合った

 

 このトライアルはより実戦的なコースを意識してデザインした。コース途中に紙コップが置かれており、的の位置まで移動してシュート。達人くんの射撃は遮蔽物に隠れながらニーリングポジションでのシューティング。的を外して残弾がなくなればその場でリロード。オートマチックピストルと異なり、リロードに時間がかかるため、素早いリロードを意識しないとタイムロスになってしまう。10m×3mほどのスペースがあればできるため、競技内容をアレンジして楽しんでもらいたい。

 

リザルト

風見れん 33.40秒 51.74秒
毛野ブースカ 51.53秒 41.85秒

 

狭く限られた空間のため視界が悪い。よく左右を見渡して確実にターゲットを捕捉することがこのコース攻略の第一歩。素早く射撃できるようにアバウトながら視界サイトを入れておくといい

 

各紙コップまでの距離はおおよそ3m。これまでのトライアルで何度も挑戦してきた距離だ。総復習のつもりでシュート。この距離は外したくない

 

高低差のある位置からも紙コップをシュートするシチュエーションを設けた。一見難しそうに見えるが、確実なサイティングを心がければタイムロスは最小で済むはずだ

 

スタート直後の離れた位置からシュートするのか、時間がかかるが的まで近づいてシュートするか、どのような作戦を実行するのかが勝敗の分かれ目である

 

1発ずつコッキングしなければならないのでダブルタップはできない。一発ごとに緊張感があり、タイムを意識しなければならないが、正確なエイムをしないとかえってタイムロスになってしまう

 

ニーリングで達人くんを狙っている様子。小さく、肩以上の上の部分を狙わないと倒れてくれないため正確な射撃が求められる。風見れん、毛野ブースカともリロードした

 

時間がかかるが全弾リロードするか、自分を信じて3発程度に抑えるか作戦を立ててロードを行った。1回目のトライでは自分を信じてローディング速度を優先した

 

物陰に隠れながらのニーリングポジションでのシュートは思ったよりも難しい。ここまで移動してきて若干息も上がっており、どれだけエイムを正確に合わせるのかが非常に重要であった

 

毛野ブースカは安全策を取って全弾リロード。そのかいもあってか、各トライアルのタイムに大きな差は見られず安定した射撃を披露していた

 

 

TEXT:風見れん/アームズマガジンウェブ編集部

撮影協力:アストレア http://www.asa-astrea.jp/

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年11月号に掲載されたものです。

 

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