2025/10/26
長きにわたり活躍したアメリカ軍の制式小銃「S&T スプリングフィールドM1903A3 エアーコッキングライフルリアルウッド」
第二次世界大戦の銃器たち
長きにわたり活躍したアメリカ軍の制式小銃
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他国に先駆けていち早く自動小銃のM1ガーランドを制式化したアメリカ軍においてボルトアクションライフルのスプリングフィールドM1903は採用期間は短かったものの輝かしい功績を残している。モーゼルアクションをベースに.30-06弾を組み合わせたボルトアクションライフルとしてアメリカ軍は第一次世界大戦を戦い抜いた。第二次世界大戦時にはM1ガーランドやM1カービンが制式採用されたが、1942年近くまで使われ、第一線を退いた後は後方部隊や同盟国への武器援助として数多くが使われた。戦後はライフルスコープを装着して狙撃銃(M1903A4)として朝鮮戦争やベトナム戦争で活躍した。
S&TのM1903A3は1942年に製造が開始されたM1903としては最後期に当たるモデルをエアコッキングガンで再現。複雑な形状のレシーバー周りやマガジンカットオフレバー(S&Tはダミー)、モーゼルの特許に触れないようにするために取り入れたボルトハンドル後端のコッキングピース部など細部に至るまでリアルに再現。
マガジンボトムを開くとマガジン収納部分へアクセスでき、外観を崩さない工夫が凝らされている。ストックはここで紹介する木製と樹脂製(フェイクウッド)の2種類をラインアップ。ストックの素材が異なる以外のパーツ構成は共通。チャンバー周りはVSRタイプなのでメンテナンスやチューニングがしやすい。実銃のようにスナイパーライフルとして運用することも可能だ。
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S&T
スプリングフィールドM1903A3 エアーコッキングライフルフェイクウッド
DATA
- 全長:1,120mm
- 重量:2,700g
- 装弾数:25発
- 価格:¥52,800
- お問い合わせ先:UFC
※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2025年8月号に掲載されたものです。
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