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2025/08/07

【ナイフダイジェスト WEB版】15 REPORT:『広島カスタムナイフショー 2024』開催!!

 


 こんにちは。「編集者&ライターときどき作家」の服部夏生と申します。
 ホビージャパン社からは、刃物専門編集者として、主に刃物に関するムックや書籍、さらに25年9月号から『アームズマガジン』で「ナイフダイジェスト」という連載も始めさせていただいております。
 ここアームズウェブでも、ナイフや刃物にまつわるお話を、幅広く紹介させていただこうと思います!!

 

 

◾️30回続いてきた老舗ナイフショー


 広島カスタムナイフショーは、その名の通り、広島で長年続いてきたショーである。
 西日本で開催される貴重なナイフショーだったが、30回目を迎えた今回で一区切りを迎えることとなった。
 残念なことだが、まずはここまで回数を重ねてきたことに敬意を表したい。
 そんな思いもあって、2024(令和6)年11月16日(土)と17日(日)の両日に開催されたショーにお伺いしてきた。

 

広島市内にある「広島産業会館」で開催された


 どのブースも個性的かつ見応えがあった。 
 そのごく一部だけになるが、お話した方々のブースをご紹介させていただきたい。

 

 

◾️バリエーション豊かな作品の数々

 

KIKU KNIVES 松田菊男さん(右)、昌之さん(中央)、聖也さん(左)「の親子三代揃い踏み。最近は昌之さんのモデルも増えている

 

雅刀さん オールニッポンナイフショーの運営を中心になって行う。カスタムナイフに加え、ハンドル材などの素材も展示販売

 

近藤周平さん 24季 Stabilized Wood Worksの屋号で木材に樹脂を含浸させたスタビライドウッドを制作販売した

 

真坂洋之さん SDT-WORKSの名前で活動するナイフ作家。一般向けの戦術訓練やディフェンスツール制作も行う

 

原 邦彦さん 青山裕美さん 郷坪忠彦さん(右から) 3人とも広島カスタムナイフショーに参加してきた作家たち。原さんと郷坪は運営も長く担ってきた功労者

 

原 邦彦さんの作品。手のひらに収まるサイズで使いやすさを感じさせる秀作

 

郷坪忠彦さんの作品。実用を前提にデザインされた作品はどれも汎用性が高い

 

青山裕美さんの作品。フェミニンな印象のオリジナリティ溢れるモデルが揃う

 

本間通旦さん ベテランのナイフ作家。独自性の高いデザインに根強い人気がある

 

吉川英治さん ラブレススタイルに関して世界随一のクオリティで知られる作家

 

前田良夫さん 端正なデザインと仕上げで知られる作家も参加。貴重な機会である

 

冨士川俊さん(中央)。吉川さんと前田さん共に西日本を代表するナイフ作家揃い踏み

 

 

◾️長年続いたショーも今回で終了

 

 初日の夕方の閉館間近にお伺いしたこともあり、会場は穏やかな雰囲気だった。
 改めて強調したいのは、参加している方々のクオリティの高さ。


 30回という回数を積み重ねたこのショーならではの、トラッドと革新がいい具合に混ざり合った「文化」のようなものがあると感じた。

 

日本のカスタムナイフ創世記から活躍されている方々も多く、久々にお話を伺うひとときも実に楽しいものだった

 

 広島ナイフショーは今回でその長い歴史に終止符を打つこととなった。
 とても残念だが、西日本でカスタムナイフの文化を作ってきたその足跡と功績に、ただ頭の下がる思いである。


 何らかの形で継続したらいいな、とも思う。お手伝いできることがあればしたいと考える次第である。

 

 

◾️and more

 

 ショーの様子などを、以下でもつらつらと書かせていただきました。
 お時間ある際にでも、お読みいただければ!!

 

刃物専門編集者の憂鬱 その34 広島カスタムナイフショー 2024

 

 

*ナイフはルールを守って安全に使用しましょう。

 

TEXT:服部夏生

 

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