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2025/04/22

【ナイフダイジェスト WEB版】12 REPORT:『東京フォールディングナイフショー 2025』開催!!

 


 こんにちは。「編集者&ライターときどき作家」の服部夏生と申します。
 肩書きそのままに、いろいろな仕事をさせていただいていますが、ホビージャパン社からは、主に刃物に関するムックや書籍を出させていただいております。
 アームズウェブでは、ここしばらくコラボナイフ企画の記事を掲載してまいりましたが、再びナイフにまつわるお話を、幅広く紹介させていただこうと思います。

 

 

世界でもユニークな「折りたたみナイフ」専門のショー


 さて、今回は今年(2025年)の2月15日に開催された『東京フォールディングナイフショー 2025』をご紹介しよう。
 フォールディングナイフとは、折りたたみナイフのこと。それに特化した世界有数のショーとして長く続いてきた。


 開閉のアクションがある分、機構にもデザインにも工夫を織り込む余地が多いのだろう。回を重ねても、毎回新たな発見がある。
 まさにフォールディングナイフの奥深さを実感できるショーである。

 

 以下、ショーの出展者の作品をダイジェストでご紹介させていただこう。

 

会場から日本橋も近い。コロナ禍全盛の時期を越えて、都内には観光客の姿が戻ってきている

 

会場は「日本橋プラザビル」で2部屋を使って開催。東京駅からも近い絶好のロケーション

 

 

30ものブースが参加して賑わったショー

 

鈴木義男さん 端正なシルエットのペンナイフ。毎年展示した作品がすぐに売れてしまう人気者

 

松崎 猛さん 伝統的なモデルを現代に甦らせる。これはラブレス作品をフォールダーにアレンジ

 

浜田智成さん マーブルタイプのロールアップヒルト。技と美が両立した名工だから作れるモデル

 

大渕 勲さん 天然素材を使った精緻なハンドルが美しいアートナイフがひときわ注目を集めた

 

堀居賢司さん 純チタンのハンドルとチタン合金にタングステンを電着したブレードの意欲作
 

王 涵さん 伝統的なトラッパーをアレンジ。新たに工房を設け、さらに本格的に創作活動に励む
 

山本 徹さん 冨岡博美さんとのコラボナイフ。人気のPURPLE VALLEYシリーズに加わった意欲作

 

ヒット作ソムリエナイフの重要なパーツを担う新井 勉さんのコルクスクリューの制作工程も展示

 

桜井和幸さん メカニカルで美麗なデザインと精密なアクションが共存した作品で人気の作家
 

張 智さん 今回、中国から初参加。”Rain.Z Knives”のブランドでフォールダーを制作している

 

趙 宇鵬さん プッシュダガーなどのアートナイフも手がける作家が手がけるフォールダー2種
 

渋谷 徹さん 精度の高いユニークなロックシステムの作品群で知られるベテランの作家だ

 

市川雷也さん 柔らかな曲線が特徴のデザインは使いやすさも追求されており、魅力的な作品
 

キャプテン小山さん 長く人気を保っている作家。今回はお孫さん含めたご親族たちと参加

 

横尾貴志さん 新進の作家として初参加。他にはないアイデアを形にする作家として要注目だ
 

靏田雅彦さん 独学でナイフ作りを学んだ作家。ボウイなどのアメリカンナイフを得意とする
 

五十嵐盛人さん フィッシングからカランビットフォールダーまで幅広いレパートリーを誇る

 

古藤好視さん フリクションフォールダーの名手として国内外で人気を保っているベテラン作家

 

岡島健二さん ブレードのイングレーヴも自ら施した。今回、最も衝撃を受けた作品だった
 

二部幸夫さん 鉈をベースにした大型フォールダー。ピンを差し込んでブレードを固定させる

 

冨士川俊さん 長く活躍するベテラン作家。オーソドックス&シンメトリックなフォールダー2種

 

丹後雄一郎さん 伝統的なデザインに独自性を組み込む。レミントンの名作のレプリカも美しい
 

米山勝利さん ショーの運営を担ってきているベテラン作家。作品のバリエーションは幅広い

 

原 幸治さん 岐阜県関市でナイフ作家として時代を築いた功労者。ナイフショーも開催する

 

伊藤 亮さん スティレットを得意とする作家。洗練されたデザインが印象的な作品を展示
 

鈴木美朗さん ブレードのグラインドやアクションの精緻さが国内外で高く評価されている作家

 

NTシャープ メイキングの工具類をバリエーション豊かに販売する。作家からの信頼も高い

 

近藤周平さん 初参加。木材に着色した樹脂を含浸させたスタビライズドウッドを展示販売した
 

マトリックス・アイダ プロから初心者までメイキングの素材が揃うメッカ的なショップも出展
 

ホビージャパン 刊行&好評発売中のナイフ関連の本を展示販売させていただきました

 

小林 陸さん(右後ろ)。今回初参加。自作ナイフの展示はなかったが、今後楽しみな存在。一緒に写真におさまるのは、鈴木北斗さん(左後ろ)、南 陽介さん(中央後ろ)、大城将宏さん(中央前)。いずれも腕利きのナイフ作家。

 

 

東京駅そばの会場で来年も開催予定


 いい意味で穏やかな雰囲気のあるショーだけに、ゆっくりと時間を過ごす来場者の姿が目立った。
 来年も開催される予定とのこと。


 今年来られた方も、お久しぶりの方も、初めての方も、ぜひ参加&来場してもらいたいショーである。

 

恒例となった来場者プレゼント抽選会。参加者のみならず来訪者からも提供される商品は、まさに良いもの揃い。毎回ものすごく盛り上がります

 

 

and more


 ショーの様子、以下でもつらつらと書かせていただきました。
 お時間ある際にでも、お読みいただければ!!

 

刃物専門編集者の憂鬱 その31 東京フォールディングナイフショー 2025


*ナイフはルールを守って安全に使用しましょう。

 

TEXT:服部夏生

 

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