エアガン

2025/05/09

1895年にロシア帝国の制式採用となった軍用拳銃「ハートフォード ナガンM1895リボルバーエイジドエキストリーム」

 

独特な「ガスシール」機構を持つダブルアクションリボルバー

 

 ナガンM1895リボルバーは1895年にロシア帝国の制式採用となった軍用拳銃であり、第二次世界大戦後まで生産が続けられた。ベルギーのナガン兄弟が設計したこの銃最大の特徴は、発射時にシリンダーが前進してバレルとの密閉性を高めたガスシール機構である。これによりパワーロスが抑えられるといった優秀な面はあったものの、7.62mm×38ナガン弾の採用による汎用性の低さ、機構の複雑さに加え、優れたオートマチックピストルが台頭してきた時代背景などにより世界的に普及することはなかった、いわゆるマイナーなモデルとなっている。

 

 

 ハートフォードはそんなナガンM1895リボルバーをガスシール機構まで正確にモデルガンで再現。ここで紹介する東京店カスタムのエイジドエキストリーム仕様は、ハートフォードが持つヘビーウエイト樹脂への研磨技術と同社が独自に開発した「錆」の表現によって、使い込まれ、あるいは手を入れず放置されたような状態を見事に再現している。まるで鉄の塊として長年武器庫に眠らされ表面に赤錆が浮いたかのような佇まい。当然これは本物の錆びではなくリアルな表現手法であり、一つ一つ丁寧に仕上げられている。

 

 

エジェクターロッドを使うには反時計回りにひねってから前方へ引き出し、銃の右側へスイングさせる

 

カートの装填はゲートを開いて行なう。ゲートは、その先端と根本のツメでシリンダーを逆回転させない役割も担う

 

この銃の最大の特徴のガスシールシステム。トリガーを引くとシリンダーが前進し、銃口との隙間を塞ぐ

 

チェッカリングがグリップ全周に及ぶのもナガンの特徴。製品付属のグリップは樹脂製だがオプションの木製グリップに換装できる

 

サイドプレートを外すと、ユニークな実銃の構造を忠実に再現した内部メカのすべてが見てとれる。独立したシリンダーストップが存在しないのもこの銃の特徴

 

7.62mm×38ナガン弾を再現したカートは5mmキャップ火薬を2個使うダブルキャップ仕様

 

 


 

ハートフォード
ナガンM1895リボルバー エイジドエキストリーム

 

DATA

  • 全長:234mm
  • 重量:490g(カートリッジ6発含む)
  • 装弾数:7発
  • 価格:プラグリップバージョン¥54,780 /木製グリップバージョン¥67,760
  • お問い合わせ先:ハートフォード

 

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年4月号に掲載されたものです。

 

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