2025/03/24
え? これがあのよく見る人気ショットガンなの? そんな時代だった異形・奇形モデル
この1挺は戦うために作られてきた本物の銃だ。
数奇な運命に導かれ、今はこの日本という平和な地で静かに眠っている。
発射機構を排除され魂を抜かれても、その銃の魅力が廃れることはない。
時代と共に歩んだ歴史を、培われた技術体系を銃はその身を持って示してくれる。
その姿は銃に魅了された我々に新たなる知見をもたらすことだろう。
さあ、今回も無可動実銃のことを語ろう……。
先進的なスタイルを纏ったショットガン
モスバーグM500ショットガンは現在アメリカで最も販売されているショットガンである。アメリカでは多くのメーカーから名作・駄作を問わずポンプアクションショットガンが発売されてきたが、モスバーグのM500は安価で丈夫、モジュラー化により多彩なバリエーションを展開して人気を得た。

その中で他社にはない最も異色のモデルがブルパップタイプだ。1980年代に普及され始めたブルパップスタイルの銃器は時代を先取りしたフォルムとして注目を浴びた。そのため後発メーカーにとってはブルパップスタイルで市場にアピールするには最適のタイミングであった。

元々は法執行機関向けに開発されたが、一般販売も行なったために犯罪者の手に渡れば脅威となることが懸念され、1994年に成立した連邦攻撃武器規制法の規制対象になったことで生産が中止された。2004年に連邦攻撃武器規制法が失効したことで再生産も可能になったが再開されていない。いずれにせよこれ以降のブルパップショットガンに大きな影響を与えたことは間違いない。
- 全長:725mm
■口径:12GA
■装弾数:5発
■価格:¥275,000
■商品番号:【8343】
1980年代の流行に乗って生まれた異色の存在
モスバーグのショットガンは累計1,000万挺販売されたが、ブルパップタイプがどの程度売れたのかは定かではない。1985年のカタログに掲載され、1989年にはM500に続き強化版のM590ブルパップもラインアップに加わったが、1990年にテキサス州イーグルパスに新工場を開設した際に誕生した別ブランドによるマーベリックM88へ移行された。


アメリカで市販されたブルパップショットガンはモスバーグが初めてではない。1967年に登場したハイスタンダードHS10が発売されたが、オートマチックショットガンをベースとしたことにより円滑に作動させるのにマグナム弾が必要であり、それ以外の弾では作動不良を引き起こすトラブルで失敗している。その点でM500のブルパップタイプは1980年代に登場し始めた、既存の銃器にポリマー製のアウターボディを被せる方式を採用し、実績のあるM500ショットガンを使用しあらゆる弾薬が使用できた。このことから黎明期からの脱却に成功した初のブルパップショットガンといえるだろう。全長はピストルグリップタイプと同様だが、ショットガンをインサートするために本体は明らかに大きくなり、ポリマーを多用した未来的な外観は、既存のポンプアクションショットガンとは一線を画したタクティカルな印象を強く打ち出している。


現在ではショットガンのカスタマイズは細分化され、用途に沿ったものが幅広くラインアップされている。そのため、ブルパップショットガンもケルテックKSGのようにブルパップ専用の設計がされたスタイリッシュでメリットを生かしたものが登場するとモスバーグのような簡易型では太刀打ちできないだろう。しかしショットガンのブルパップ化に道筋を付けたという点ではぜひとも復活してほしいショットガンである。
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TEXT:IRON SIGHT
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