日常の移動手段としてスクーターが活躍している台湾
台湾の街中を歩いているとスクーターがたくさん走っていたり駐車スペースに止まっているのをよく目にする。特に朝晩の通勤時間帯はもの凄い台数のスクーターが我先にとスロットル全開で走っており、日本人から見ると驚きと怖さを感じてしまうほどだ。日本のように電車やバスといった公共交通機関網が充分に張り巡らされていない台湾においてスクーターは重要な移動手段となっている。台湾では2人に1人がスクーターを所有していると言われており、登録台数は約1,500万台という。車両本体価格はスクーターの多くが台湾国内で製造されているため日本と同程度で、関税のかかる自動車に対して安価で、ガソリン代などの維持費が安く(最近では電動スクーターも浸透し始めている)、スクーター用の駐車スペースも充分確保されているという好条件もスクーターが浸透している理由と考えられる。
そういう背景から日本でも知られているKYMCO(光陽工業)やSYM(三陽工業)といった大手バイクメーカーや、電動スクーターでシャアを拡大しているベンチャーメーカーのGogoro(睿能創意)などバイクメーカーが多いのも特徴。ほとんどのメーカーがスクーターを中心に製造しており、ホンダやヤマハ、スズキといった日本のバイクメーカーとともに世界中でスクーターを販売している。
今回、11月8日~10日かけて台北で開催された「2024 MOAエキシビジョン」を取材する傍ら台北市内を散策。台湾のバイク事情を探ってみた。
この日は土曜日の午前8時くらいということもあり台数は少なかったものの、日本に比べてはるかに多い台数のスクーターが、しかもそれなりのスピードで走っていた
交差点を見ると、日本では徐々に姿を消している車よりもバイクの停車位置が前に設置されている。信号が青に変わった瞬間、スクーターは猛ダッシュする
台北市内で見かけた駐車スペースにはスクーターがズラリと並んでいる。駐輪代がかかるところもあるようだが、1日20元(約100円)ほどだという
別の場所で見つけた駐車スペースにはすし詰め状態でスクーターが止まっており、こうなるとどれが自分のスクーターかわからなくなのではないかを心配してしまう
台北市内で見つけたSYM製のスクーターを販売しているバイクショップ。日本でいうなら自転車屋さんに近い感覚だろうか
宿泊したホテルの近くで見つけたガソリンスタンド。日本のガソリンスタンドに比べて小さく、スクーター専用のガソリンスタンドといった雰囲気だ
レギュラーガソリン(92無鉛汽油)の価格は公升(1リットル)で約135円で日本より安い。燃費のいいスクーターなら維持費が安く済む。ちなみに95無鉛汽油はハイオクガソリンのこと
電動スクーターメーカーGogoroの電動スクーター。見た目は原付バイクとほぼ同じ。パステルカラーのボディがかわいい
同じ電動スクーターを後から見たところ。ナンバーは電動スクーター(微型電動二輪車)を表す緑色の地に「電動車」の文字が入っている
これもGogoroの電動スクーター。見た目は同じなのだが…
ナンバーは左側には電動車と表示されているが、右側には電動車の表示がない。どちらも電動スクーターのはずなのだが、その理由は不明だ
2台とも電動スクーターだが、手前のスクーターは「電動自行車」と呼ばれる電動機の補助機能がついた一種の自転車だ。補助加速の最高速度は時速25㎞以下とのこと
街中で見かけるスクーターのほとんどが台湾メーカーによるものだが、ホテルの近くでイタリアのベスパのスクーターを見かけた
圧倒的にスクーターが多い中で、たまに普通二輪車を見かける。写真はSYMの普通二輪車(ステッカーから判断すると排気量300cc)で、台湾では最高出力が29.84kwを超えるバイクは大型重型機車に区分される
大型重型機車は黄色地に黒色の文字のナンバーが装着されている
一方、こちらのSYM製の普通二輪車はステッカーから判断して排気量125㏄で、最高出力が3.73kw以上29.8kw以下の普通重型機車に区分されているもの
こちらは日本国内未発売の台湾ヤマハのFZ-X。排気量は150㏄の新車で購入可能な普通二輪車だ
黄色の燃料タンクが印象的なメーカー不明の普通二輪車。排気量は300ccのようだ
スクーターメーカーであるKYMCOの普通二輪車AIR 150。排気量は150cc
日本でもお馴染みのホンダのGROMが止まっていた
駐車スペースに止まっていたフルカウルの普通二輪車をよく見ると…
駐車違反と思われる「違反キップ」がたくさん貼られていた
台北市の旧市街で見かけたSYM製のスーパーカブ「金旺100」。日本で人気があるホンダのスーパーカブは一度も見かけなかった。2人乗りで走るのが台湾のスタンダード
同じ地域で止まっていた金旺100。レッグシールドといいカラーリングといいパッと見ではスーパーカブと変わらない。シフトもスーパーカブと同じロータリー式のようだ
同じ車体を右側から見たところ。キックペダルやリアサスペンション、スイングアームの形状などスーパーカブそのもので、SYMがホンダと提携関係にあった頃に作られたもののようだ
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