車・バイク

2024/08/13

スーパーカブ90をスクランブラー風にカスタムする【鉄カブ】

 

25年戦士の鉄カブ(HA02)をカスタムする

 

 現行の125cc、110ccのスーパーカブはもちろん高性能で素晴らしいバイクだが、キャブレター仕様の旧型カブを愛好しているカブ乗りも多いのも事実だ。スタッフが、偶然知り合いから譲り受けたスーパーカブ90 をお題にして、ドレスアップを中心としたカスタムを施して、自分好みの1台を作り上げる!

 

 

▲スーパーカブ90(HA02)1999年式

 

〜カスタムコンセプト〜

 

 万が一の有事の際、どの交通手段がベストなのか? と日頃から考えてしまう筆者。今回は、主に走破性をアップさせるカスタマイズをすることに決定した。
 まず、決めたのがブロックタイヤへの換装。これにより、林道やガレ場もある程度走り抜けられるようになるだろう。それに合わせ、フェンダーとタイヤのクリアランスを確保するためにフロントをアップフェンダーに変更した。また、レッグシールドをカットされたスリムなものに替え、軽快さと狭い路地でも走りやすくしてみた。
 また、チェーン/スプロケットへのアクセス性をよくするためにノーマルチェーンカバーを取り外し、上部だけのチェーンカバーに変更した。
 基本的に一人乗りを考えているが、いざということタンデムもできるようにミディアムサイズのシートを装着。荷物を載せられるように小ぶりなキャリアも取り付けた。

 

《使用した主なカスタムパーツ》

 

マルチリフレクター ヘッドライト 

 

ヘッドライトもかなり曇っていたので、新品に交換する。それと一緒にカブカスタムで人気のライトバイザーも一緒に取り付けることにした

 

カブはヘッドライト裏に配線が集中している。必要ない配線に触れてしまわないように気を付けよう

フロントトップカバー/エンブレム

 

前のオーナーがカゴを付けていたのか、トップカバーとエンブレムが傷ついていたので交換。エンブレムは金色にしてみた。フロントのエンブレム1つでだいぶ印象がかわる

カットレッグカバー/ベトキャリ

 

軽快なイメージにしたくてレッグカバーはカットタイプを選んだ。多くのカブ乗りが
愛用しているベトナムキャリアとのセットアップにした

 

レッグカバーを変えたことでアイドリングの調整などメンテナンスもしやすくなった。また、ベトキャリはちょっとした荷物の積載に適している便利パーツ

ミディシート

 

タンデムしたいというよりもライディングポジションの自由度を高くしたくてミディアムタイプのシートに交換。細身なのでカーブの時に足を締めやすくなった

 

       

シートはナット2本で簡単に交換できる手軽なドレスアップパーツだ

 ミディシート用リアキャリア 

 

シートの換装にあわせて、リアキャリアも交換した。ノーマルに比べスリムなので、スマートなシルエットになった

テイストマフラー 

 

アップタイプのマフラーとどちらにするか迷ったが、取り回しの良さを考慮して、ショートタイプのこのマフラーを選んだ。センタースタンドもそのまま使えるので便利だ

 

 

ナットもかなりサビで腐食していたので慎重に外した。マフラー交換の際はガスケットの取り忘れに注意が必要だ

スペシャルパーツ武川 リアショックアブソーバー 

 

リアショックがフワフワしてしまっていたので、SP武川製に交換。地面の凹凸を拾っても安定した挙動をとれるようになった 

 

リアサスやリアキャリアの変更によってサスの垂直バランスが変わってしまったので、ワッシャーで調整した

ブロックタイヤ 2.50-17

 

走破性が高いカブをイメージして選んだのが、このブロックタイプのタイヤとフロントフェンダー。フロントフェンダーをコンパクトにしたせいで雨の跳ね返りが増えてしまったのは我慢…

 たる型グリップ

 

元々付いているグリップのエンド部が破損していたので、たる型グリップに交換。グリップにはワイヤリング処理を施して、不意な脱落を防止している。(なんとなくオフ車風?)

 

 

鉄カブ スクランブラー風カスタム完成!

 

 

 

 世界のバイク史上でも最高の一台と言われているスーパーカブ。自動遠心クラッチやロータリー式といわれるシフトパターンなど、独特の特徴を誰でも存分に楽しむことができる。
 多種多様なカスタムパーツが比較的安価で出回っており、ノーマルの外観を維持したカスタムから外装パーツを取り外したスカチューン、積載量を重視したツーリングカスタムまで、ライダーそれぞれの好みを具現化できる懐の深さに、スーパーカブの歴史の濃さを感じることができる。

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

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