車・バイク

2024/11/14

全国津々浦々走ってきたキャンプツーリングの相棒「Honda 400X」

 

約7万キロをともにしている相棒 ホンダ・400X

 

 

 私がバイクに乗り始めたのは30歳からと遅咲きなのだが、今までスズキジェベル200、ホンダXLR250、スズキジェベル250XCとオフ車を乗り継いできた。そんな私の現在の愛車は、普段使いはホンダスーパーカブC70、ツーリングの相棒が今回紹介するホンダ400X(NC47)、自称「白バイ」である。2015年に1年落ちの中古を購入して以来、現在まで約7万キロ走行している。このバイクを選んだ理由は「普通二輪免許で乗れて、ジェベル250XCより燃費が良く、かつ高速道路が楽に移動できて、キャンプ用品などの荷物が搭載しやすい」ことだった。外観は買った当時のままで、トップケースやサイドパニアケース、フロントサイドパイプ、LEDランプ、純正ハイウインドスクリーンなどのオプションパーツがすべて装着された状態だった。販売店のスタッフも前オーナーがここまで装備したのに手放したのが不思議そうだった。オプションパーツだけでも数十万はするので、今にして思えばかなりお買い得だった。

 

 私はクルマやバイクは「吊るし」の状態で乗るのが好きで(逆に言えば、吊るしの状態が私の好みに適していないと買わない)、このバイクも発売当時のノーマルの姿を維持している。ヘタに弄って性能が低下するより、ノーマルのままで充分高性能で使い勝手がいいのだからカスタマイズする必要はない。いわゆるクロスオーバーモデルで、シュッとした顔つきはカッコよく、いつも「バイクはイケメン、ライダーはブサイク」と表現している。燃費は街中でリッター25㎞、郊外だとリッター30㎞を超えることがあり、17リットルのタンク容量と合わせて長距離ツーリングも楽ちん。見た目の割りには車体重量(装備重量)が192㎏と比較的軽量で取り回しやすいのもいい。足つきも私の場合はまったく問題ない。現在までノントラブルで走っており、不満点がほとんど見当たらない。先日、400Xの後継機種であるNX400に試乗する機会があったが、NX400に買い替えたくなるほどのアドバンテージは正直感じられなかった。それだけ400Xの完成度が高いということだろう。

 

 400Xに乗り換えてからはツーリングの範囲が広がり、東は下北半島&津軽半島、西は山口県の角島大橋、関門海峡を渡って福岡県の太宰府天満宮などを巡り、47都道府県の内バイクで巡ったのが42都道府県、あと5県を残すのみとなった。コロナ禍と業務多忙でロングツーリングになかなか行けなかったが、そろそろロングツーリングとライフワークの温泉巡りを本格的に復活させたいと思っている。今回は私の好きな西伊豆まで400Xでプラっと出かけたみた。

 

西伊豆ツーリング

 

西伊豆までは通常なら沼津経由だが、今回は初めて清水港⇔土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」を使ってみた。まずは清水港まで向かいフェリーに乗船。清水港まで思っていたよりも時間がかかってしまい、清水港までほぼノンストップだった

 

土肥港までは75分の船旅。駿河湾フェリー航路は「県道223(ふじさん、決して.223レミントンではない…)号線」となっており、デッキには標識が設けられいる。この日は雲の隙間から富士山が見えた。毎年何らかのかたちでフェリーに乗っているなあ…

 

土肥港に到着して向かったのは景勝地である「黄金崎」。断崖絶壁と奇岩、海を臨む美しい景色が楽しめる。右手には富士山が望める

 

堂ヶ島の近く(賀茂郡西伊豆町仁科)にある「河津屋食堂」で昼食。裏路地に入ったところにあるお店で、お昼過ぎに入店したが、店内は地元の方で賑わったいた

 

注文した料理を店主自らが運んでくれただけではなく、私が旅人であることを察したのか、パンフレットを差し出して西伊豆の観光案内を始めた。とてもサービス精神旺盛な店主だった(ちゃんと画像を載せましたよ~)

 

今回注文したのはこの地域の名物が食べられる「ご当地グルメ 食べ比べコース」(¥1,500)。海賊焼、塩かつおうどん、ミニ肉丼がセットなっており、食べ応え充分で美味しかった

 

私が以前訪れて気に入った場所にひとつである賀茂郡松崎町石部にある「石部の棚田」。東日本では珍しい石積みの棚田となっている。ここからも海の向こうに富士山が望める。ちょうど稲の収穫時期ということもあって稲刈りをしていた

 

2013年に登場したホンダ400X(NC47)はクロスオーバーモデルのはしりのモデルで、ツーリングライダーに人気がある。数度のマイナーチェンジを経て2024年、NX400に名称が変更された

 

私の400Xは2014年式なので初期型。外観はほぼノーマルで、ナックルガード以外のオプションパーツはすべて装着された状態で購入した。性能や使い勝手はもちろん見た目がカッコいい

 

ウインドスクリーンは標準装備されており、購入時にハイタイプが装着されていた。冬場や降雨時、虫除けにはとても便利だが、夏場は思っているよりも暑い

 

オプションパーツのLEDランプも装着されていた。雨が降りしきる街灯のない真っ暗な林道を進まなくてならなかった時、とても役になった

 

今となっては懐かしさが漂う一体型のETCのせいもありハンドル周りはちょっと窮屈。スマホホルダーはなんとか装着している状態で、うまく設置しないとキーシリンダーにアクセスできなくなり、メーターも見にくくなってしまう

 

金属製タンクの容量は17リットル。そこに工具などを収納したマップケースを装着している

 

私がこのバイクを購入する決め手となったトップケースとパニアケース。これらがあるだけで積載量がグンとアップする。キャンプツーリングも楽にできるようになった

 

エンジンやマフラーなどの足回りはノーマル。乗り心地にまったく不満はない

 

2018年7月に下北半島&津軽半島を一周した際に訪れた夏泊半島での一コマ。波の音以外はいっさいしない静寂な空間は、都会人の私に驚きと感動を与えてくれた

 

クルマのCMなどでお馴染みの山口県下関市になる角島大橋での一コマ。人気の観光地だが、この日は平日だったせいか観光客がほとんどいなかった。ちなみに海が斜めに見えるのは、撮影している場所がやや傾斜しているからだ

 

今年6月に福島県までキャンプツーリングに行った際の一コマ。焚火をしていると時間が経つのを忘れてしまう。またキャンプツーリングに行きたいな…

 

WEBミスターバイクの仕事で最新型のホンダNX400に試乗した際に撮影した400Xとのツーショット。こう見るとフロント周りのデザインがかなり異なる。WEBミスターバイクの記事は前編後編に分かれているので、400XとNX400に興味がある方はぜひ読んでいただきたい

 

TEXT:毛野ブースカ

 

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