エンタメ

2024/07/14

銃器の詳細な描写も必見! 痛快ガンアクション!! 漫画『殺し屋中学生 〜HITMAN GIRL〜』

 

こだわりの銃器描写はガンマニアも納得! タテヨミガンアクション漫画!!

 

 これは、一人の少女が復讐を果たすまでの物語。幼い頃、両親を殺された有坂マイは、復讐を果たすため、殺しのスペシャリストであるMQの元、一流の殺し屋(ヒットマン)を目指す。しかし、両親を殺した人物こそ、マイに殺しを教え、愛を教えてくれたMQだった…!出会いと別れ、弾丸と運命が交差する中、今日もマイは銃を抜く。最も愛する存在が最も憎む存在だった時、少女が選ぶ選択とは…!!笑いあり、涙ありの痛快ガンアクションがここに!(公式HPより)

 

 

 マントヒヒ・ビンタ氏が描く女子中学生の殺し屋が主人公の『殺し屋中学生 〜HITMAN GIRL〜』。軽妙なストーリー展開や個性豊かなキャラクターの魅力はもちろんのこと、アームズマガジンウェブ編集部としては躍動感のあるガンアクションシーン、詳細な銃器描写に以前から注目していた。

 7月14日(日)からLINEマンガにて配信が開始されるタイミングで、マントヒヒ・ビンタ氏への独占インタビューの機会をいただけたので、銃器に造詣が深い氏に作中での銃器設定や描写などを中心に作品の魅力を語っていただいた。

 

【マントヒヒ・ビンタ氏 独占インタビュー】


ーー少女が復讐を果たすため、一流のヒットマンを目指していくというテーマの本作を制作するきっかけ、発想、経緯などをお教えください。


一番最初に描きたかったのはキャラクター達の掛け合いやカッコ良さだったのですが、それだけでは物語が横に広がるばかりなので、物語の縦軸として遠くの方にシンプルでわかりやすい目標を設定しようとしたのが始まりです。主人公・有坂マイの目標を中心にキャラクター達が集結する構図です。ゴールがわかっていれば、キャラや世界観を広げていっても読者の方について来てもらえるのではないかと考えました。

 

ーー復習の仇が誰かを知っており、その人物が近くにいながら、ストーリーとしてシリアスなだけなく、コミカルに描かれている部分もあり、斬新な展開ですね。


〝遠くの方に目標を設定〟としたのですが、マイはすでにヒットマンとしても高い能力があり、仇の相手も隣にいるので、実はスタート時からゴール目前です。〝仇が誰なのか突き止める〟等の工程を全て排除して、近くて遠い最後の一歩、マイの成長のみを描く物語としました。仇(MQ)=育ての親であったり、MQのぶっ飛んだ強さやコミカルな描写も、マイの感情の起伏が大きくなって、より人間的に見えると良いなという思いからです。


ーー銃器の描写やガンアクションが印象的ですが、映像作品や漫画などで子供の頃好きだったり、影響をうけたりした作品はありますか?


子供の頃から絵を描くことも鉄砲も好きでした。ハリウッドのアクション映画ばかり観ていましたし、鳥山明先生がフリーハンドで緻密に描く銃器を真似てラクガキしたりしていました。後にどっぷりハマった『ルパン三世』にも強く影響を受けています。


ーーガンアクション描写にとても躍動感があり印象的ですが、実際のガンコントロールや銃器の作動、マズルフラッシュや弾着(映画でいう「エフェクト」)といった要素をガンアクション描写に落とし込む際に、どのような点にこだわっておられるのでしょうか。

 

荒唐無稽な物語やキャラクターに負けないよう、映画のような派手で誇張したアクションを目指しました。それだけだと説得力にかけるので、銃器の描写は自分に可能な限りリアルにしました。動くべきパーツをちゃんと動かしたり、銃ごとの特徴が出る瞬間を選んで描写したり…。監修などはお願いしていないので間違っていたりしないかハラハラします。笑

 

登場する銃器について

~編集部考察とマントヒヒ・ビンタ氏の回答~

 

編集部考察

ーーナイツアーマメント(KAC)のSR-16E3をベースにフォールディングストックアダプター、BCMのガンファイターグリップ、BCMのガンファンターストックMOD 0、SCALAR WORKSのマウントベースにエイムポイントのMicro T-2、SCALAR WORKSのフィクスドアイアンサイトが装着されている。

 

主人公の愛用銃ということで僕自身がカッコイイと思う&好きな銃にしようと思いKACのSR16と1911をチョイスしました。(作画開始時はKS-1は未発表でした)採用理由こそ不純ですが、内部ピストン式(DI)のAR-15なら軽量でリコイルも軽いので14歳のマイでもコントロールできるかなというのもあります。セットアップも同様でコンパクトなものやスリムなもの(+カッコイイもの)を選んで重そうに見えないようにしました。

 

編集部考察

ーー1話に登場したSR-16E3のフロント部分のアップ。ハンドガードはナイツアーマメントのURX4ハンドガード、フロントサイトもリアサイト同様、SCALAR WORKSのフィクスドフロントサイトが装着されている。シュアファイアのスカウトライト(?)をオフセットマウントを介して右側に、リモートスイッチをハンドガード上側に装着している。

 

サプレッサーがあってもいい状況ですが、初ガンファイトシーンを派手に演出したくて無しとしました。銃器類は基本フリーハンド(手描き)で、ただただ楽しんで描き込んでいます。

 

編集部考察

ーーSIG SAUERのMCXラトラー(Rattler)をベースにGBRSハイドラマウント、EO TECHのXPS3、PEQ-15、UNITY TACTICALのTAPS(リモートスイッチ)、BCMのバーチカルグリップ、SIG SAUERの556 QDサイレンサー(?)を装着している。

 

看護衣との異質な組み合わせにしたくてラトラーにEXPS3やNGALを載せてゴチャゴチャした凝縮感を出してみました。真夜中の(廃)病院が舞台なので患者さんに優しい亜音速の.300BLKとSRD762 QDの消音仕様です。

 

編集部考察

ーーMQはナイツアーマメントの556 QDC/CQBサイレンサーを装着したM4(1話の銃と同じ?)、有坂は4話と同じ銃を構えている。

 

〝マイはMQから銃を借りている〟と裏設定しておりまして、マイが1話2話で使った個体そのまま+サプです。屋内で使うには少々長いですがMQなので問題無いということにしています。

 

編集部考察

ーーフランスのアサルトライフル、FA-MASを持っている。


回想シーンでできるだけ簡潔にマイの置かれた特異な環境を表現するため、〝小さな女の子が当たり前のようにライフルを持っている〟という一枚絵を考えてみました。古い記憶なので退役したライフルにしましたが、FA-MASを選んだのは僕が子供の頃、家にマルイのFA-MASがあり、僕にとっても懐かしい一挺だったからです。

 

編集部考察

ーー3インチバレル&バードヘッドグリップ仕様のSAAシェリフスをベースに、ノンフルートシリンダー、映画『エクスペンダブルズ』で主人公バーニーが持っているSAAのようなフロントサイトレス/トリプルガスポート付きのバレルが装着されている。


1911を使うマイのライバルとして登場するミイはリボルバーが良いだろう→現代装備なスタイルのマイに対抗するならファストドロウ、ファニングが良いだろう、という流れでSAAをチョイスしました。小柄なミイでも扱いやすくなるよう、3インチのポーテッドバレルとファニングには向いていないテール付きのバードヘッドグリップにしたため、極端に腰を落としたスタイルで撃つキャラクターになりました。

 

 

ーー銃器についてのご質問が多くなりましたが、最後に作品全体としてのみどころ、魅力をお願いします。


縦読み漫画としてはキャラクター数が多いです。誰かを好きになってもらえたらいいなという思いで積極的に登場させています。また、僕にとっても初めての縦読み漫画なので、毎話 実験&発見で試行錯誤しながら制作しています。縦読み漫画をたくさん読む方はもちろん、まだあまり読んだことのない方にも、銃器ファンの方にも「おっ!」と思ってもらえたら嬉しいです。

 

 

『殺し屋中学生 〜HITMAN GIRL〜』はLINEマンガにて

 

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

©︎マントヒヒ・ビンタ/STUDIO ZOON

 

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