エアガン

2024/05/30

Air Gun Custom Enthusiast ~こだわりのエアガンカスタム~【ハンドガン編】

 

機械加工、ハンドクラフト、塗装技術…自分だけのこだわりの1挺を造る

 

 心を揺さぶるカスタムガンは人それぞれにあるが、それが必ずしも製品化されているわけではない。例えばたった1枚の写真からその銃の背景を探り同じものを造ってみることもカスタムなのだ。ここではそうした有名、無名にかかわらず気になった銃を様々な手法を駆使して再現したカスタムを紹介する。

 

GLOCK19 クスエア

 

GLOCK19 クスエア
ベースガン:東京マルイ グロック19 サードジェネレーション

 

 グロックは保存容器のタッパーのように実用一点張りの機能と飾らずスッキリとした外観が特徴だ。特にスライドは必要最小限のラインで構成されておりよく言えばシンプル、悪く言えばノッペリしていると言える。そこでグロックの特徴であるスッキリとしたイメージを崩さずにメリハリを付けることにした。ボクシーなスライドのグロックを印象付けるためにコーナーの丸みをすべて面取りし、多角形のグロックへと変身。フレーム側に独自色が強いP80タイプをチョイス。アンダーレールがピカティニースペックになっているのでウェポンライトの選択肢も増える。グロックらしさを活かしたカスタムとなっている。

 

GLOCK19 クスエア
スライドの丸みはすべてフラットに加工し精悍なマズルフェイスに変貌させた。フロントサイトはトレンドのファイバーサイトで視認性を向上させている

 

GLOCK19 クスエア
リコイルガイドはノーマルより耐久性のあるSUS製に交換。歪みや摩擦が少なくスライドの軽量化されているのでブローバックスピードを向上している

 

GLOCK19 クスエア
トリガーストロークの調整も可能なアジャスタブルトリガーに交換。形状がストレートなので真っ直ぐにトリガーを引く感触が得られ、銃口のブレを制御できる

 

GLOCK19 クスエア
ノーマルのセレーションは削り加工により幅を倍に拡張。平面をいくつも組み合わせて陰影を強調しつつグロックのイメージもシッカリと残した

 

GLOCK19 クスエア
リアサイトは3Dプリンターで製作されたTTIタイプに交換。大型で視認性が高く、引っ掛けてスライド操作をするなど実用性も高いリアサイトである

 

GLOCK19 クスエア
P80タイプフレームは実銃クオリティの強化ポリマー樹脂製で、強く握ってもビクともしない。緊張した状況でも確実にグリップできるテクスチャーを装備している

 

GLOCK19 クスエア

 

 

92 ELITE LTT

 

92 ELITE LTT
ベースガン:東京マルイ M9A1

 

 ベレッタのカスタマイゼーションで知られるラングデン・タクティカル・テクノロジー(LTT)は自身がベレッタを使ったトップシューターでもあるアーネスト・ラングデンが代表を務める会社だ。同社の92 ELITE LTTはアメリカ軍の制式拳銃の座を退いてから新たな進化の道を進み始めたカスタムベレッタの代表格でありフラッグシップモデルということで気になっていたモデルでもある。そこで東京マルイのM9A1をベースに92 ELITE LTTをモデル化。あくまでもディテールを忠実に再現するように注意を払った。外観上はM9A1と変わらないように見えるが、各部のエッジを丁寧に丸めてあるので握り心地は最高だ。細かい作業を積み重ねて究極のベレッタと呼ばれる92 ELITE LTTを再現している。

 

92 ELITE LTT
フロントのセレーションはノーマルスライドから1本ずつ切削で再現。刻印もM9A1のものからリアルなベレッタ刻印に変更した

 

92 ELITE LTT
スライドは元から入っていた刻印が消えるまで削り込み、そこに新たな刻印をレーザーで入れている

 

92 ELITE LTT
スライド後部のLTTロゴは最新のサークルタイプだ。このロゴはノーマルのM9A1との差別化を図るのには外せなかった

 

92 ELITE LTT
ラングデンカスタムには欠かせないスパルタンサイトはABSからの削り出しのワンオフ品。ハンマーはシルバーのスケルトンハンマーに交換している

 

92 ELITE LTT
LOK-GRIP製のG10グリップにNOVA製のチェッカーロングマガジンキャッチのパーツチョイスをしている。どちらのパーツも格段に機能性の向上するアイテムだ

 

92 ELITE LTT
手に当たるエッジ部を削るベベルフィニッシュを再現。ビーバーテイルを薄く削り、角にカットを入れることでハイグリップが可能に

 

92 ELITE LTT

 


 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:IRON SIGHT/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年6月号に掲載されたものです。

 

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