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2024/01/01

東京マルイG17最新モデルを徹底レポート!!「東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS」

 

すべてにおいて進化を遂げたMOS仕様のG17 Gen5

 

 この記事をお読みの方の中には今回紹介する東京マルイのガスブローバックガンG17 Gen5 MOSをすでに購入した方もいらっしゃるだろう。次期新製品としてG17 Gen5 MOSが発表された当初、詳しいことがほとんど語られなかったが、シリーズの最新モデルであるG17ジェン4をベースに、ジェン5のMOS(モジュラー・オプティック・システム)仕様にするために部分的に改良を施したものと予想していた。しかし、2023年9月下旬に開催された第61回全日本模型ホビーショーで実機が展示され、その予想は大きく覆された。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

 見た目はG17ジェン4と大きく変わらないが、マイクロプロサイトがイージーに搭載可能なのはもちろん、耐久性を重視した新素材を採用したスライド、MOS仕様にもかかわらずシリンダー容量が約20%アップしたブローバックエンジン、シア/ハンマー周辺の改良によるトリガーフィーリングの改善、ガス容量が20%アップした新型マガジンの採用など、ジェン3やジェン4などとの互換性がほぼないほどフルモデルチェンジされていた。
 実際に試射してみるとブローバックフィーリングはまるで別物。手首にビシッとくる鋭いリコイルショックと後退したスライドが戻るリカバリースピードは今まで体感したことがないものだった。ガタツキのない剛性感のあるスライドは滑らかに引くことができ、作動性に好影響を与えていることはすぐに認識できた。撃ち終わった後、その完成度の高さに興奮を隠しきれなかった。

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

 そんな衝撃を受けた全日本模型ホビーショーから約3カ月が経ち、G17 Gen5 MOSは無事市場にロールアウトされた。あらためて製品を手にしてみると、開発担当者のこのモデルに対する熱い思いとコダワリが伝わってくる。細かな部分の差異はあるものの見た目はグロックピストルである。
 こんな言い方は失礼かもしれないが、世代を問わずどれも一緒に見えてしまう。それがゆえにここまで進化させるのは並大抵のことではない。ジェン4ですらジェン3からの進化が体感できたのに、さらにそれを上回る進化が体感できるとは驚きである。
 

 

■ディテール

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
ジェン5の特徴であるスライド前部の面取りと、グロック・マークスマン・バレル(GMB)のライフリング形状を再現

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
スライド前方両側にはコッキングセレーションが追加されてスライドが引きやすくなっている

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
実銃同様の形状が再現されたホワイトドット入りフロントサイト

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
ユニバーサルレール規格のアンダーレールにはウェポンライトなどが装着可能

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
スライドは東京マルイ初のカーボン入り樹脂を採用。スライドとフレームはそれぞれカラーリングを変えることで実銃のツートンフィニッシュを再現

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
トリガーの静止位置によって発射できる状態であるかが把握できるコッキングインジケーターギミックを再現(写真は発射可能な状態)

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
ジェン4以降に標準装備されている大型化したマガジンキャッチはジェン5でも採用されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
ジェン5の最大の特徴であるアンビスライドストップはライブで作動

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
バレルのチャンバーカバー付近の刻印もリアルに施されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
グリップ前側のフィンガーチャンネル(ジェン3とジェン4に採用)が廃止されてストレート形状になったRTF(ラフ・テクスチャード・フレーム)

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
交換式のバックストラップは4種類(2種類×S、Mの2サイズ)付属しており、未装着状態を含めて5パターンから握り心地が選べる

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
マガジンがスムーズに装填できるようにフレアタイプのマグウェルを採用。ランヤードリングは取り外し可能

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
MOS仕様の最大の特徴であるスライド後部上面のマイクロプロサイトが収まるマウント部分と、それを保護するためのマウントカバー

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
マウントカバーはスライド後方のマウントカバーロックを押すことで簡単に外せる

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
マウントカバーロックを押してマウントカバーを外すとピストン部分が現れる。リアサイトはスライドに固定されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
マイクロプロサイトをスライドに装着するためには製品に付属するマウントスペーサーとマイクロプロサイト用ネジ(M3×6mm)を用いる

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
スライドにマイクロプロサイトを装着したところ。専用設計なので違和感なく装着できる

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
G17 Gen5 MOSにあわせて開発された新型ダイキャスト製マガジン。全体の形状・サイズは同じだが、従来型と比較してガス容量が20%増加。さらに実銃でも採用されているオレンジ色のマガジンフォロアーが導入されている

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
マガジンバンパーは注入バルブ用の穴が廃止され、リアルな形状となった。ガスを注入する時はフォロアーベースを引き下げてマガジンバンパーをスライドさせる

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS
通常分解(フィールドストリップ)は従来型と同じ。スライドを一度引き、スライドロックを下げながらスライドアッセンブルを前進させるとスライドとフレームが分離できる

 

東京マルイ ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

※マイクロプロサイトは別売です

 

  続いてのレポートでは内部のメカニズムを解説。その上でこれまでの登場してきた東京マルイのG17モデルと比較してみようと思う。

 

続きはこちら

 


 

東京マルイ
ガスブローバックガン G17 Gen5 MOS

 

DATA

  • 全長:202mm
  • 全高:139mm
  • 全幅:34mm
  • 重量:676g(空マガジン含む)
  • 装弾数:25発
  • 価格:¥21,780
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2024年2月号に掲載されたものです。

 

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