2023/12/04
日本最大級のアメリカLE装備交流イベント「LE Confidential 5.0」取材レポート
2023年11月19日 GON氏主催のLE Confidential 5.0(以下LECON5.0)が某所にて開催された。今年で5回目となる本イベントは、アメリカLE装備ユーザーの交流、撮影イベントとしては日本最大級となり、日本全国から参加者が集結する。
LECON5.0の募集開始とともに日本全国、そして韓国からもUSLE(アメリカの法執行機関)装備ユーザーたちの応募が殺到。わずか数時間で参加募集を締め切るほど注目を浴びたイベントだ。今回はそんなLECON5.0の様子をお届けしよう。
開催概要
- 開催日:2023年11月19日(日)
- 開催場所:山梨県 倉庫
location
LECON5.0の会場は山梨県某所にある大型倉庫だ。前回のLECON4.0に負けず劣らずの広さで、倉庫やコンテナヤードなど実際に捜査が行なわれそうなロケーション。部隊ごとでタイムスケジュールと撮影エリアを分けることで、各所で円滑な撮影が実施された。
また私有地ということもあり、参加者のみなさんが所有する車輌も多数登場。本場のナンバープレートを模した物を装着し、実際に私有地で走行しながら撮影する、などの一幕も見受けられた。
参加機関(順不同)
- NYPD / ニューヨーク市警
- DEA / 麻薬取締局
- FBI / 連邦捜査局
- LAPD / ロサンゼルス市警
- LASD / ロサンゼルス郡保安局
- USSS / 合衆国シークレットサービス
- ATF / アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局
- DHS / 合衆国国土安全保障省
- USMS / 連邦保安局
- その他(憲兵など)
~撮影風景~
ここからは実際の撮影風景とともに、参加者たちのこだわりの装備をご覧いただこう。
USSS
言わずと知れた、アメリカ合衆国大統領の警護を担当する法執行機関だ。その中でも写真で紹介する参加者はUSSS CAT(Counter Assault Team)と呼ばれる対襲撃部隊。グループの人数も多く、その場にいるだけでまるで大統領が来るかのような物々しい雰囲気を醸し出していた。
NYPD
NYPD(New York Police Department)グループではロケーションを活かして、捜査や現場の規制、麻薬押収シーンなどを再現し、撮影していた。また、DEAとともに撮影することで対象の脅威度が高いケースも再現。シチュエーションにこだわった撮影が行なわれていた。
用意していたのは機器や規制テープ、アメパトといった分かりやすい小道具だけではない。麻薬を模した塊(ティッシュボックスなどを加工)や、薬物を模した物品を入れた袋、そこら辺に落ちているゴミに至るまで小物を用意。その場を活かしつつ、小物を取り入れることでリアルな現場風景を作り出していた。
DEA
DEA(Drug Enforcement Administration)は米国内の連邦麻薬法の国内施行の主導機関だ。売人や販売組織は武装しているケースも多く、米国外の麻薬の捜査及び追跡も任務としている。そこでDEAにはそういった任務に対応するSRT(Special Response Team)を有し、連携して麻薬取締任務に当たっている。この撮影会でもそういった風景を再現。SRTが登場した取締任務や、別の法執行機関と連携した撮影など、様々なシチュエーションを再現して撮影を行なっていた。
FBI
アニメやドラマで登場し、知名度の高いFBI。今回の撮影会ではレンジャーグリーンの装備で統制したグループと、マルチカムを装備したグループの2つに分かれ、撮影を実施。今回の撮影のために装備の年代統制だけでなく、タクトレも行ない、限りなく動きをリアルに近づけるなどかなり撮影に力を入れていた。
タクトレや装備統制を行なっただけあり、撮影シーンは圧巻だ。建物に強制捜査を行なう瞬間や容疑者を追い詰めて確保する瞬間はロケーションやアメパトの雰囲気も相まって現場さながらの雰囲気を醸し出していた。
ATF
ATF(Bureau of Alcohol, Tobacco, Firearms and Explosives)は火器や爆発物、アルコール飲料・タバコ類に関する犯罪を取り締まる法執行機関だ。こちらの撮影ではタバコのロゴの入った箱やアメリカにて出回っている銃器を再現したエアガンを用意。捜索から押収までの流れを撮影していた。
ATFの参加者は唯一、一家(+K-9装備を付けた犬)でLECON5.0に参加している方々もいる。
USMS
USMS(United States Marshals Service)は連邦保安局、マーシャルと言った方が聞きなじみのある方は多いだろう。アメリカで最も古い法執行機関の1つであり、アメリカ合衆国司法省の一部署として活躍している。今回の参加者では一大勢力となっていた。
装備の自由度も高いので、軽装に近い方からバリスティックヘルメットを着用した重装備の方まで様々な点も魅力的だ。
LAPD・LASD
LAPD(Los Angeles Police Department)/LASD(Los Angeles County Sheriff's Department)では捜索だけでなく、容疑者に対してモデルガンによる銃撃や車を活かしたチェイスを行なうなどリアルでアクティブな撮影を実施。
夜間に倉庫前でコンテナをバックに抵抗する容疑者を車で乗り付けて確保するシーンは圧巻だった。
憲兵
今回の参加者の中には、軍内部の秩序維持や交通整理などの役割を担う憲兵スタイルでの参加者も見られた。会場に到着すると車輌誘導などを行なっていたのもこの憲兵グループだ。このグループでも実際に犯人役の参加者を拘束するシーンを再現するなど、迫力ある撮影を実施していた。
まとめ
本イベントは主催のGON氏含め、多くのユーザーたちが既存のサバゲー向けの施設で撮影することに限界を感じ、撮影スタジオや道路の使用許可を取得し、自分たちが納得できる写真を多く撮りたいという思いから発足したイベントだ。
そんな主催やUSLEユーザーの熱い思いで続けていたところ、本国より現職を招待できるイベントになっただけではなく、現地からも日本のコスプレ集団として認知や応援を受けるなど、今では米国LEとの架け橋になりつつある。
現場の様子を作り上げているだけあり、普通のサバゲーやMilSimなどの軍装とはまた違ったかなり異質な雰囲気を感じるイベントではあるが、現場の生の雰囲気を感じることができる唯一無二のUSLEイベントだ。
もしUSLE装備をしている方で気になる方がいれば、来年の参加を検討してみてはいかがだろうか?
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