2023/09/16
エアガンの人気装備「サイレンサー」の仕組みを解説!!【初心者向け】
サイレンサーの魅力
スナイパーライフル用カスタムパーツの中でも、とりわけ発射音を減じることができるサイレンサー(サプレッサー)は人気が高い。だが、どのような仕組みで音を小さくするのかについては、ご存知だろうか? 今回はサイレンサーの構造や消音効果などについて解説していく。
※このレポートは月刊アームズマガジン2018年2月号に掲載されたものを再編集したものです。検証データは当時のものになっております。
サイレンサー(サプレッサー)とは?
サイレンサーは銃口から発生する発射音を減音・低減するためのもので、実銃、エアガンを問わず使われている。実銃用サイレンサーは発射音を相手に気づかれにくくするために用いられるイメージが強いが、最近では聴覚障害を防止する意味合いで使われることもあるという。エアガン用サイレンサーは発射音が低くなれば、サバイバルゲームで相手から発見されにくくなり、ゲームを有利に進めることができる。
サイレンサーの構造
サイレンサーの構造は、実銃用とエアガン用では構造が異なる。実銃用は内部に仕切り(バッフル)を内蔵して発射ガスを逃すことで減音しており、自動車やオートバイのマフラーの構造に近いが、エアガン用も似たような構造を用いている場合がある。
一方、エアガン用は消音材を内蔵することで減音しているものが多い。例えば、ライラクスの「MODE-2 サプレッサーシリーズ」も消音材を1種類、あるいは複数組み合わせることで消音効果を得ている。
続いてサイレンサーを用いた際の消音効果を検証する。はたしてどれくらいの効果が出ているのだろうか?
使用機材
- 東京マルイ「エアコッキングガンVSR-10 プロスナイパーGスペック」
- 東京マルイ「VSR-10用マズルアタッチメント」
- Cadrimデジベルテスター
この銃はサイレンサーが標準装備されているだけではなく、静音性に優れたプロスナイパーモデルがベースになっているため、サイレンサーの効果を検証するには最適な1挺だ。このマズルと音量計の高さができるだけ一定になるように構えて、数秒間動きを止めたのちに静かにトリガーを引いて発射、発射後も数秒間動きを止めてなるべく音のブレが出ないようにした。
また測定場所は雑音が可能な限り入らない場所ということで、フォリッジグリーンときがわの2階にあるシューティングレンジを使用した。ちなみに静音時の音量は30~40db前後、これは図書館や市内の深夜に相当する音量で測定にもってこいといえる。
場所機材を万全に整えたところで各種サイレンサーを紹介。その測定結果もレポートしていこう。
TEXT:毛野ブースカ
撮影協力:フォリッジグリーンときがわ
この記事は月刊アームズマガジン2018年2月号を再編集したものです。
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