2023/08/08
ベトナム戦争に投入されたM16の最初期型を再現「E&C M16VN(ベトナムVer.) 電子トリガー搭載電動ガン」
“USMCトイガン”をピックアップ
独立した軍隊であるアメリカ海兵隊U.S.MARINE.CORPS.(USMC)は、任務の特性上アメリカ陸軍が制式採用した銃器を中心に独自に採用している銃器もある。それらアメリカ海兵隊を支えてきた銃器たち、いわゆる“USMCウェポン”はトイガンでも多数再現されている。ここでは月刊アームズマガジン2023年8月号と2023年9月号のアメリカ海兵隊特集と連動し、米海兵隊の銃器を再現した“USMCトイガン”をピックアップしていく。今回は「E&C M16VN(ベトナムVer.) 電子トリガー搭載電動ガン」を紹介しよう。
アサルトライフルの常識を変えたエポックメイキング
高温多湿で鬱蒼としたジャングルでの戦いを余儀なくされたベトナム戦争においてアメリカ軍は、鉄と木でできたそれまでの常識的なアサルトライフルとは一線を画すライフル、M16を投入した。
1962年にアメリカ空軍がAR-15をM16の名称で制式採用した当初のモデルには、後に追加されることになるボルトフォワードアシストノブが備わっていない。またフラッシュハイダーも三つ又型の独特な形状が特徴だ。E&C製M16VN電動ガンはレシーバー形状やAR-15表記の刻印など初期型のM16を特徴づけるマニアックな箇所まで抜かりなく再現している。
現在では信じがたいが、ベトナム戦争に投入された当初は欠陥銃なのではないかとも言われたM16。原因はその当時の軍用ライフルの常識にはなかった奇抜なスタイルに加え、軍がメーカー指定の弾薬を使用しなかったこともあり、薬室閉鎖不良といった作動不良が発生したためだ。後に兵士に対しガン・メンテナンス教育の徹底とメーカー指定の弾薬に切り替えることにより作動不良の発生件数は低下。さらにはボルトを手動で押し込みチャンバーを閉鎖するボルトフォワードアシストノブを追加するなどの改良が加えられ、M16A1として制式採用されることとなる。
E&C
M16VN(ベトナムVer.) 電子トリガー搭載電動ガン
DATA
- 全長:980mm
- 重量:2,470g
- 装弾数:190発
- 価格:オープン
- お問い合わせ先:キンワ e-mail:sales@kinwa-co.jp
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2023年8月号に掲載されたものです。
※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。