2023/08/05
【実銃】ハンガリーの実銃メーカー、FEG製のピストル達を一挙紹介
FEG
HD-18
HUNGARIAN DRAGUNOV
ハンガリーの銃器メーカーFEGが復活し、ドラグノフを市販する計画が進行中だ(2020年12月時)。ハンガリーはかつてソ連からドラグノフの製造ライセンスを取得し、製造図面を受け取っていた。だからこれは、単なるクローンではなく、正規図面に基づく本物のドラグノフであることを意味する。
ハンガリアン ドラグノフ18と呼ばれる新型は、現代に蘇った“冷戦期の実戦用スナイパーライフル”といえるだろう。
FEG 48M
外観からもワルサーPPのコピーであることは明らかだが、細部にはハンガリー独自のデザインが見られる。ローディングインジケーターはスライド背面ではなく、スライド左側面上部近くに設けられている。ハンガリー警察用に開発された製品で、7.65×17mm弾を使用する。
FEG AP9
PA-63と呼ばれる場合が多く、これもワルサーPPに近い。こちらは共産圏で多く使用されてきた9×18mmマカロフ弾仕様があり、現在もハンガリー警察が使用し続けている。
FEG P9R
ハイパワーのデザインにS&W モデル59のトラディショナルダブルアクショントリガーとデコッキングレバーを組み込んだような製品だ。9×19mm(パラベラム)弾がマガジンに14発装填できる。シングルアクションでほぼハイパワーというべきモデルがP9で、このP9RはP9の発展型だ。
FEG 78
ハンガリー警察からの要請で製造されたコンパクトモデルで、48MやAP9の小型化モデルというべきだが、少しでもコンパクトにすべく、デザインを変えている。トリガーガードも固定式になって、分解用のレバーが新設されている。軽量化のためにアルミフレームを採用している。スライド上面にスリットがあり、フロントサイトはその中に納まっているのもこの銃の特徴だ。
FEG FP9
FNハイパワーのコピーで、あまり意味があるとは思えないが、スライド上面にベンチレーテッドリブがある。9×19mmを使用し、ハンガリー国内での採用はなかったものの西ヨーロッパの地方警察などに採用されていた。
Photo&Text:Tomonari Sakurai
撮影協力:FEG Vedelmi Rendszerek Zrt. Mark SZIVOS、GIS Tactical : http://www.gistactical.com
この記事は月刊ガンプロフェッショナルズ2021年2月号に掲載されたものです
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