エアガン

2023/07/23

軍で使用される世界各国銃器エアガン5選【2023年版】

 

現在も使用されている軍用銃たち

 

 軍で使用される銃器は国や部隊によってそれぞれ異なり、特徴や魅力もまたそれぞれ異なる。今回はアメリカ国防総省(United States Department of Defense)が公表している演習や訓練などの写真を参考に、各国の軍で使用されている銃器を再現したエアガンを5つピックアップ。その銃器の特徴や魅力を解説する。

 


 

CYMA/CYBERGUN

FN SCAR-L フルメタル電動ガン

 

CYMA/CYBERGUN FN SCAR-L フルメタル電動ガン

 

DATA

  • 全長:530mm/725mm~765mm(ストック伸長・展開時)
  • 重量:2,970g
  • 装弾数:300発
  • 価格:¥38,500
  • お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com

 

 アメリカ軍特殊作戦群(USSOCOM)の要請により開発されたFNHのモジュラーアサルトライフルSCARシリーズ。5.56mm×45弾仕様がSCAR-L、7.62mm×51弾仕様がSCAR-Hと呼ばれており、アメリカ軍の特殊部隊のみならず世界各国の軍や法執行機関で使用されている。

 SCARは様々なメーカーからリリースされており、どれも魅力があるが今回紹介するCYMA/CYBERGUNがリリースしたSCAR-LはFNハースタルの公式ライセンスを取得し、リアルな刻印入りで電動ガン化。アンビ仕様のコントロールレバーや折り畳み・伸縮が可能なストックなど、実銃の特徴を余すことなく再現している。SCARが気になっている方はぜひチェックしてみていただきたい。

 

2023年5月5日、ボスニア・ヘルツェゴビナにてアメリカ陸軍特殊部隊と統合連携訓練(Joint Combined Exchange Training)を行なったSIPAのエージェントがSCAR-Lを使用。なお、SIPAとはボスニア・ヘルツェゴビナの国家捜査保護庁(State Investigation and Protection Agency)​​​​​であり、法執行組織である(U.S. Army photo by Staff Sgt. Anthony Bryant)

 


 

S&T

ARX160 CQB

電動ブローバック

 

S&T「ARX160 CQB 電動ブローバック」製品レビュー

 

DATA

  • 全長:710mm/775mm(ストック伸長時)
  • 重量:2,910g
  • 装弾数:300発
  • 価格:ブラック、CBともに¥36,080
  • お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com

 

 ベレッタのARX160はイタリア軍のAR70/90の後継として、ソルダートフトゥーロ計画(イタリア版フューチャーソルジャー)に基づいて開発された。本体の大部分をポリマー製とし、エルゴノミクスに基づいたデザインになっている。ARX160は高度にモジュラー化されており、マルチキャリバー設計で小口径から大口径まで対応可能なプラットホームを持つ。ブルパップライフルで見られる排莢方向を左右にスイッチする機能も有する完全なアンビ仕様。他にもピンフリー設計のため分解・メンテナンス性が向上し、機関銃に見られるクイックチェンジバレルなど、ユーザビリティに配慮した設計だ。このARX160はイタリア軍やアルバニア憲兵隊などでの使用が確認されている。

 このアサルトライフルをS&Tが電動ガンで再現。全体のフォルムは大型なのだが、グリップやハンドガード部が絶妙にシェイプされている。実射性能は良好でブローバックユニットが入っているとは思えないほどサイクルも軽快だ。ボディの大部分が樹脂製のため、軽量でサバイバルゲームにも使いやすいモデルになっている。デザインが気になった方はぜひチェックしていただきたい。

 

2023年6月11日、リトアニアのKlaipeda(クライペダ)で実施された演習、BALTOPS 23の写真。イタリア軍の隊員がARX160を使用している(Photo by U.S. Naval Forces Europe-Africa/U.S. Sixth Fleet)

 


 

G&Gアーマメント

FN F2000

 

ブルパップ ロールスロイス
FN F2000 DST

 

DATA

  • 全長:710mm
  • 重量:3,350g/3,305g(F2000タクティカル)
  • 装弾数:450発 
  • 価格:¥76,780/¥70,180(F2000タクティカル)
  • お問い合わせ先:G&G JAPAN

 

 FNのF2000は同社のP90をベースに5.56mm×45弾とSTANAGマガジンが使用できるように開発されたアサルトライフルである。セーフティ/セレクターなどの操作系はP90を継承しながら薬莢を本体右側前方に排莢するユニークなシステムを搭載。薬莢が詰まるトラブルなどに対処するために本体中央上部にハッチ(インスペクションポート)が設けられている。マガジンはストック下部に装填する。スコープが標準装備されたモデルはいかにもブルパップライフルらしいスタイルだ。
 G&GアーマメントのF2000はFNとの正式契約によるオフィシャルライセンスドモデルである。内部にはETU/MOSFETが装備され、セミロックやスイッチ焼けが回避されトリガーフィーリングも格段に改善された。ブルパップ特有のウエイトバランスとP90譲りのデザインで非常に構えやすく、グリップフィーリングも良好だ。1.5倍率のスコープが内蔵されたF2000と、フラットトップレシーバーのタクティカルの2タイプから選択できる。

 

2023年7月3日、アメリカ海兵隊がペルー海兵隊と共同訓練した際の写真。ペルーの海兵隊隊員F2000を使用している(U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Shawn White)

 


 

ANGRY GUN×ICSエアソフト

L85A3

M-LOK Ver.

 

 

DATA

  • 全長:770mm
  • 重量:3,500g
  • 装弾数:450発(マガジン2本付き)
  • 価格:¥121,000(FDE 限定版)
  • お問い合わせ先:エンテン

 

 イギリス軍の制式アサルトライフルの最新モデルが、ヘッケラー&コックがL85A2をベースに再改修したL85A3(SA80A3)である。全体がFDEカラーに仕上げられたこのモデルには一見するとキーモッドのように見えるヘッケラー&コックの独自規格のマウンティングシステムが採用されたハンドガードが装着されている。しかし近年、マウンティングシステムとして一般的なM-LOK規格のハンドガードが装着されたモデルがヨークシャー連隊などの精鋭部隊で見られるようになった。このM-LOK仕様のL85A3をアングリーガンはICSエアソフトとのコラボレーションによりいち早く電動ガンとして再現した。

 ICSエアソフトのL85電動ガンをベースにM-LOKハンドガードはアルミ削り出しで再現。実銃同様の刻印とシリアルナンバーが施されたFDEカラーのスチールプレス製レシーバー、アルミ削り出しアウターバレルなどにより実銃を彷彿とさせる質感と重量感、剛性感を実現している。さらに内部にはレシーバーをテイクダウンすると電源が自動的にカットされる機能を搭載。ギアやシリンダー、ピストンは汎用性の高いVer.2準拠となっている。限定版なので手に入れるのは難しいが、再販された際はぜひチェックしたいモデルだ。

 

2022年9月11日、ヨルダンで行なわれた演習、Eager Lion 22にてヨルダン軍の兵士が英国陸軍のSA80A3(L85A3)に触れている様子。ハンドガードにはH&Kの刻印が刻まれており、汎用性の高いM-LOK仕様になっているのがわかる(U.S. Army photo by Sgt. Nicholas Ramshaw)​​​​​​

 

ちなみにその改修前のSA80A2も現役で使用されている。この写真は2023年3月10日、ポーランドで行なわれたアメリカ、イギリス、クロアチア、ポーランドの合同演習での銃剣刺突訓練の様子(​​​​​U.S. Army National Guard photo by Spc. Kevin T. Brown Jr.)

 


 

ARROW ARMS

APC9-K

電動ガン

 

ARROW ARMS「B&T APC9-K 電動ガン」製品レビュー

 

DATA

  • 全長:400mm/585mm(ストック展開時)
  • 重量:2,240g
  • 装弾数:65発/80発/110発
  • 価格:オープン
  • お問い合わせ先:キンワ
    e-mail:sales@kinwa-co.jp

 

 サイレンサーやマウントベースの製造からはじまり、現在では銃器メーカーとしても活動しているスイスのB&T。APC9-K(APC9-K PRO)はB&Tを代表する次世代型サブマシンガンであり、アメリカ陸軍のSCW(サブ・コンパクト・ウェポン)プログラムに提出され、SIG MPXやH&K MP5などのライバルを押さえてサブマシンガンとしては約77年ぶりに制式採用された。レシーバーやストックなどがモジュラー化されており、シチュエーションに応じたカスタマイズができる魅力的な特徴を有している。アメリカ陸軍をはじめ、様々な場所で確認できるようになる銃の1つだろう。

 ARROW ARMSはこのモデルを電動ガンでモデル化した。直線基調で飾り気のない質実剛健なフォルムやマークを忠実に再現。アッパーレシーバーはCNCアルミ削り出し、ロアレシーバーは強化樹脂製。アンビコントロールレバーやアサルトライフルと同様の操作性など、次世代型サブマシンガンの特徴を備えている。バージョン2タイプのメカボックスには電子トリガーシステムが内蔵されている。

 

2023年5月、年次訓練であるガーディアン・シールドに参加したアメリカ陸軍のCID(Criminal Investigation Division)の要員がAPC9Kを使用している。CIDは重大犯罪や戦争犯罪、テロの捜査、情報収集及び分析、国防長官や統合参謀本部議長など狙われる危険性の高い人物の保護を行なう法執行機関だ

 

 

TEXT:珈琲

 


 

 Arms MAGAZINE WEBでは気になるエアガン&サバゲー情報を毎日発信中!! 気になる方は公式Twitterを要チェック♪

 

 

※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

Twitter

RELATED NEWS 関連記事

×
×