エアガン

2023/05/27

ガスブローバックで楽しめるHK53「VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.」

 

HK33のマイクロカービンモデルがガスブローバックガンで初登場

 

 LARやXM177E2といったマスターピースライフルを続々とガスブローバックガン化しているVFCから、HK53が登場した。

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.

 

 HK53のベースとなったHK33はG3の小口径バージョンで、ヘッケラー&コックのモジュラーウェポンシステムの中で5.56mm×45弾を使用するグループ2に属している。MP5やG3と同様、作動機構にローラーディレイドブローバック方式を採用。口径によってボディやマガジンのサイズは異なるもののコッキングレバーやセレクターレバー、マガジンキャッチなどの操作系は共通化が図られており、HK53/HK33はMP5系とストックとトリガーグループの互換性がある。HK53は今でいうところのマイクロカービンに相当するモデルで、リトラクタブルストック付きのMP5A5と全長で約5cm(ストック伸長時で約10cm)しか変わらず、MP5の5.56mm×45弾仕様と言い換えても差し支えないほどコンパクトだ。これはローラーディレイドブローバックだからこそできた芸当であり、開発された当時は画期的なモデルだった。

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
G3などにも装着されている縦にスリットが入ったフラッシュハイダーはスチール製。実銃のバレル長は8.3インチ(約208mm)

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
MP5やG3と共通のサークルタイプのフロントサイト。フロントサイトブレードは別パーツで実銃同様に交換可能だ

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
ヘッケラー&コックの製品に欠かせないドラム式のリアサイト。もちろん実銃同様に調整することが可能だ

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
MP5スタイルのポリマー製ハンドガード。オプションのMP5用RISハンドガードやウェポンライト付きハンドガードに換装可能

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
MP5やG3から継承されているボタン式とセンターレバー式が併用できるマガジンキャッチ

 

MP5&G3ユーザーなら違和感ない操作感覚で扱えるマイクロカービン

 

 VFCからはすでにMP5シリーズとG3A3(7.62シリーズ)はガスブローバックガンでリリースされており人気を博している。HK53は他社から電動ガンでは再現されているもののガスブローバックガンでは初となる。同社のヘッケラー&コック関連の製品と同様、ウマレックスとの正式契約により忠実に再現。スチールプレス製のレシーバーにグリップフレームはエルゴノミクスタイプのHK53/33 0-1-25グリップ、MP5スタイルのリトラクタブルストックが装着されている。

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
リブがあるアーリータイプを再現したアッパーレシーバーはスチールプレス製。コッキングレバーにはラバー製のカバーが付属している

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
スチールプレス製のレシーバー上面にはMP5やG3と同様、専用のクイックリリースマウント(クロウマウント)が装着できる

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
ヘッケラー&コックのオフィシャルライセンスドモデルらしくマガジンハウジングには実銃同様の刻印が施されている

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
HK53/33 0-1-25グリップを再現したグループフレーム。エルゴノミッデザインのグリップは左右非対称で、左側にはサムレストが設けられている。VFC製のMP5 GBB SEFグリップフレームに換装可能

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
スチールプレス製のセレクターレバー。セレクターポジションは0(セーフ)、1(セミオート)、25(フルオート)となっている

 

 実際に手にしてみると、レシーバーやマガジンハウジング、マガジンのサイズが異なるだけで見た目はほとんどMP5A5。全長が少しだけ長くなっただけで、構えた感じや重量感もMP5A5とほぼ同じ。操作系はMP5やG3と共通なので、MP5やG3を扱ったことがある方なら違和感なく操作できるはずだ。MP5系よりマガジンが大きいのでブローバックスピードも安定しており、最新のV2システムを搭載したブローバックエンジンにより肩にビシッとくるリコイルショックが体感できる。分解・組立方法はMP5やG3と共通。メンテナンスやオプションパーツの付け替えが容易に行なえる。

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
リトラクタブルストックを伸ばしたところ。操作方法や伸縮ポジションはMP5A5と共通。オプションのMP5フィクスドストックに換装できる

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
コッキングレバーを引いてボルトを半分くらい後退させたところ。エジェクションポートからはボルト右側にあるダミーのエジェクタースプリングが見える

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
側面のリブなどがリアルに再現されたアルミダイキャスト製マガジン。マガジンプレートは実物と同じスチールプレス製。装弾数は30発。空撃ちモードが追加されている

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
アウターバレル基部にホップアップ調整用ダイヤルを設けた「EZ-HOP」システムを採用。ホップアップの調整がしやすくなっている

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
側面の突起やローラ—がモールドで再現されたアルミ製ライトウエイトボルトキャリア。エジェクタースプリングは別パーツとなっている。ブローバックエンジンは最新のV2システムを搭載

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
スチール製パーツが多用されたコントロールパーツ類。リアルなだけではなくステディなブローバックフィーリングや耐久性向上にも寄与している

 

 HK53がVFCのラインアップに加わったことで、ヘッケラー&コックのアサルトライフルやサブマシンガン、PDWがほぼ出揃ったことになる。MP5やG3をお持ちの方ならコレクションに加えておいて損はない。

 

VFC/Umarex ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.
リトラクタブルストックを縮めたところ。フラッシュハイダーとマガジン、マガジンハウジングが異なるだけで見た目はほとんどMP5A5だ

 


 

VFC/Umarex
ヘッケラー&コック HK53 ガスブローバックライフルJP Ver.

 

DATA

  • 全長:555mm/750mm(ストック伸長時)
  • 重量:2,850g
  • 装弾数:30発
  • 価格:¥86,680
  • お問い合わせ先:VFC

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年7月号に掲載されたものです。

 

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