エアガン

2022/02/27

ネイビーシールズで実戦投入されている軽機関銃エアガン「VFC MK48 MOD1 DX Version」

 

待ちに待ったVFC初のLMGクラス電動ガン、ついに発売!

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン

 

 2019年12月に台湾・台北市で開催されたトイガン&ミリタリーイベント「2019 MOA EXHIBITION」で発表されて以来、世界中から注目を集めていたVFCの新製品が「Mk48 MOD1電動ガン」だ。
 VFCと言えばヘッケラー&コックやナイツアーマメントといったメジャーメーカーのオフィシャルライセンスドモデルを続々とリリースしており、リアルさに徹底的にこだわるメーカーとして日本のみならず世界規模で認知されている。そんなVFCでは初となるLMGクラスのエアガンMk48 MOD1は、リアルさにこだわりつつ同社としてはユニークな特徴を持つモデルとなっている。

 

LMGエアガンの常識を覆すVFC渾身の1挺

 

 実銃のMk48は、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズを含むアメリカ海軍特殊作戦コマンド(NAVSOC)の要請により、5.56mm×45弾仕様のMK46をベースに口径を7.62mm×51弾仕様にボアアップ。MK43(M60E4)の後継機種としてFNハースタルによって開発されたものだ。ネイビーシールズをはじめUSSOCOM隷下の部隊によって実戦投入されている。今回VFCが再現したのは改良型であるMOD1だ。

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
刻印はレシーバー右側に施されておりシリアルナンバーは1挺ずつ打刻される。マニュアルセーフティはM249 MINIMIやMK46と同じクロスボルトタイプ

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
トップカバーには各種光学機器がマウントできるピカティニーレールが装着されている

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
フロントサイトはM249 MINIMIやMK46などと同じガード付き。ガスブロックにはドーブテイルで固定されている

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
M249 MINIMIやMK46と同じリアサイトが採用されている。もちろん実銃同様に上下左右に調整可能

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
M249 MINIMIやMK46と同じバイポッド。脚は3段階に伸縮でき、フォアグリップなどを装着した状態でも折り畳むことができる

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
バレル基部に設けられているキャリングハンドルは実銃同様に折り畳むことができる

 

リアリティ・実用性に加えてこだわった「軽量化」

 

 VFCがこのモデルを再現するにあたってこだわったのが、実銃の開発コンセプトである「軽量」であること。レシーバーをはじめとした主要パーツの素材にアルミニウムを採用することで4,000gを切る重量を実現(ちなみに実銃は約8,300g)。LMGクラスのエアガンとしては軽量な部類に入り、取り回しやすくなっている。各部の剛性はしっかり確保されており、振り回してもビクともしない。もちろんディテールの再現も抜かりない。

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
バレル冷却用クーリングホールが設けられたハンドガードには左右下にピカティニーレールが配されている

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
ハンドガード上部にはバレルヒートガードやアッパーレールは付属せずバレルが露出している

 

本体に800発のBB弾をストレージする自然落下式を採用

 

 MK48の特徴は軽量化だけにとどまらない。一般的にLMGクラスの電動ガンではボックスマガジン内にBB弾のストレージスペースと給弾機構が設けられているが、対してVFCはレシーバー内、メカボックス上部にBB弾のストレージスペースを確保しているのだ。装弾数は800発で、給弾方式は自然落下式となっている。古典的な方式だが、電動給弾式やゼンマイ巻き上げ式に比べて給弾の煩わしさや機械的なトラブルが起きにくい方式でもある。

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
トップカバーを開けるとレシーバー内部に設けられたBB弾のストレージスペースが現れる。給弾方式は自然落下式で装弾数は800発

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
ストレージスペース後部にあるレバーを下げると給弾口が開く。給弾口はロックがかかるのでBB弾が飛び出てしまうことはない

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
DXバージョンに付属する装弾数8,000発の電動給弾式ボックスマガジン

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
本体に備わっているストレージスペースを使わずにボックスマガジンでBB弾を給弾する場合、ストレージスペース前部左側にあるレバーを180度回転させるとボックスマガジン用の給弾口が現れる

 

最新の内部メカ、さらに面白いギミックも搭載

 

 ラインアップはSTDバージョンとDXバージョンがあり、DXバージョンは装弾数約8,000発の電動給弾式ボックスマガジンが標準装備されており給弾方式が選択できる。バレルは実銃同様にワンタッチで着脱可能。新規開発のメカボックスにはスチールCNCハイトルクギア、全金属歯ピストン、ECU(電子制御システム)が内蔵されている。さらにダミーカートがBB弾の発射と同時に揺れ動く「ベルトリンクシミュレーションギミック」も搭載。
 給弾方式が自然落下式なので確実に給弾されるか不安はあったものの、実射してみると給弾トラブルはなく、LMGらしい連射速度と心地よいリコイルショックとあいまってストレスフリーで連射できる。何よりもLMGとしては軽量で、ボックスマガジンを使わなくても撃てるのでサバイバルゲームでも扱いやすいはずだ。

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
DXバージョンは「ベルトリンクシミュレーションギミック」が内蔵されており、BB弾の発射にあわせてベルトリンクが揺れ動く

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
ホップアップはトップカバー先端の穴(矢印)に六角レンチを差してホップチャンバーにあるイモネジを回して調整する

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
バレルのロックレバーを解除すると実銃同様にバレルを外すことができる。バレルとレシーバーの勘合はしっかりしておりグラつきは皆無だ

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
ホップチャンバーはバレル側に設けられており、バレルを外した状態でもホップアップの調整は可能だ

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン
ストックはシンプルなデザインのフィクスドタイプ。バットプレートを引き上げつつ回転させるとバッテリーコンパートメントにアクセスできる。コネクターはT型が採用されている

 

 発表から2年の歳月を経てリリースされたVFCのMK48 MOD1電動ガン。VFCのフラッグシップモデルといっても過言ではない完成度を有している。

 

VFC MK48 MOD1 DX Version 電動ガン

 


 

VFC
MK48 MOD1 DX Version 電動ガン

 

DATA

  • 全長:1,009mm
  • 重量:3,955g/4,200g(ボックスマガジン含む)
  • 装弾数:本体リザーブ800発/ボックスマガジン8,000発
  • 価格:¥180,400(DXバージョン)
  • お問い合わせ先:VFC

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年4月号 P.46~49をもとに再編集したものです。

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