エアガン

2023/02/27

ロングセラーのエアコッキングガン!東京マルイ「Cz75ファーストモデル ハイグレード/ホップアップ」

 

東京マルイの数ある名銃の中から毎月1挺をキャストさんと一緒にフカボリする本企画。

 今月はエアコッキングガンの「Cz75ファーストモデル ハイグレード/ホップアップをご紹介します。動画で分かりやすくまとめていますので、ぜひ動画もご覧ください。

 


 

 最近よく耳にするのがエアコッキングガンオンリー戦やジュニアガン戦といったエアコッキング式のハンドガンを使ったサバゲーだ。エアコッキングガンは1発撃ったらコッキングしなくてはならなず、電動ガンやガスブローバックガンとは違った緊張感が味わえることで人気がある。また、価格も3,000円~4,000円前後なので、ちょっと買ってやってみようかなというお手頃感も人気の理由だろう。そんなエアコキサバゲーで使われているのが、東京マルイのエアーハンドガンシリーズである。


 1985年に発売されたシリーズ第1弾のルガーP08(現在はカタログ落ち)は1,900円という低価格と高い命中精度、リアルなフォルムから一説には100万挺売れたという伝説のエアコッキングガンである。現在もなお低価格と高い命中精度はそのままに、東京マルイの看板商品のひとつとして販売が続けられている。対象年齢18歳以上用と10歳以上用があり、コルトガバメントやM92Fミリタリーモデル、USP、グロック17、ソーコムMk23など有名機種が豊富にラインアップされている(一部の製品は対象年齢10歳以上用のみ)。その中でも人気を誇るロングセラー商品が今回取り上げる「Cz75ファーストモデル ハイグレード/ホップアップ」(18歳用、10歳用)だ。

 

 実銃のCz75ファーストモデルは 旧チェコスロバキアのCz(チェスカ・ズブロヨフカ=チェコ兵器廠国営会社)によって開発・製造された9mm×19パラベラム弾を使用するダブルアクション&シングルアクション(DA/SA)、ダブルカアラムマガジン仕様のオートマチックピストルである。1970年~1980年代にかけて製造されたSIG SAUER P226やベレッタM92Fといった9mm×19弾を使用するDA/SAのオートマチックピストル(通称ワンダーナイン)の中でもCz75は傑作と呼ばれており、現在も民営化されたCzをはじめ複数のメーカーによってクローンモデルが作られている。

 

 Cz75は握りやすいグリップと、DA/SAながらガバメントのようにハンマーをコックした状態でサムセーフティがかけられるコックアンドロックが可能なことから「世界最高峰のコンバットオート」と評されたこともあった。フレームの形状によって「ファーストモデル(ショートレール)」と「セカンドモデル(ロングレール)」にわけられ、ファーストバージョンはフレームやスライドがスチール削り出しで作られており、美しいガンブルー仕上げなことから海外のコレクターを中心に、日本でもフォトグラファーのイチロー・ナガタ氏が紹介したことから人気がある。東京マルイがエアコッキングガンで再現したのはこのファーストモデルだ。

 

 「ハイグレード」という名称のとおりファーストモデルを象徴する前方側面が大きくえぐられたスライドとフレームの形状はもちろん、スライドを包み込むように噛み合わされたフレーム、カーブしたトリガー、操作しやすい位置にあるスライドストップとサムセーフティ、指をかける部分が長いハンマー、丸みを帯びたグリップなどCz75の特徴をリアルに再現。トリガーはダブルアクションポジションからの発射になるもののハンマーと連動しており、トリガーリリースとともにハンマーダウンする。サムセーフティはライブで機能する。リアルなフォルムのマガジンは装弾数25発。インナーバレルには固定式のホップアップシステムが標準装備されている。対象年齢18歳以上用と10歳以上用の違いは初速のみとなっている。

 

 Cz75ファーストモデルはスマートで流麗なフォルムと握りやすいグリップから大人から子供まで楽しめる1挺だ。

 

ファーストモデルの特徴である前方側面が大きくえぐられたスライドとフレーム。実銃は手間のかかる削り出しの機械加工によって作られていた

 

スライドとフレーム右側には同じシリアルナンバー(マッチングナンバー)が刻まれている

 

スライドを引いたところ。アウターバレルはシルバーの成型色。マズルにはライフリングをイメージした凹凸が成型されている。フロントサイトはランプドタイプ

 

スライド左側にはCzのトレードマークや銃名、仕様弾など実銃をイメージした刻印が施されている。その下にあるのはスライドストップだ

 

カーブしたシンプルな形状が特徴のトリガーはシルバーの成型色。トリガー後方にあるボタン式マガジンキャッチはライブ。各パーツとも操作しやすい位置にある

 

実銃はダブルアクション/シングルアクションが可能だが、東京マルイはダブルアクション状態からの発射となる。写真はトリガーを引き切ってBB弾が発射された状態

 

シルバーの成型色で彩られたチャンバーカバーにもシリアルナンバー(マッチングナンバー)が刻まれている。スライドを包み込むようにフレームと噛み合っているのもCz75の特徴である

 

フレーム左側に設けられたサムセーフティはハンマーダウン、ハンマーコック時どちらの状態でもかけられる。ハンマーはトリガーを引き切ると同時にダウンする(BB弾も発射される)

 

ランプドタイプのフロントサイトとシンプルなノッチドタイプのリアサイトのコンビネーション。スライド上面はセレーションなどがなくスッキリしている

 

スライドを引いたところ。スライドがフレームに包み込まれた形状のため指で掴める露出面積が少ないものの、スライド後部のセレーションのおかげでしっかり掴める

 

ダブルカアラムマガジンを使用しながらも左右の厚みを抑えて曲線基調のデザインにすることで、他のワンダーナインオートに比べて握りやすくハイグリップしやすいグリップ。実銃はフレームをスチール削り出しから作ることで実現している。ちなみに実銃のグリップパネルはポリマー製

 

リアルなフルサイズマガジン。装弾数は15発(実銃は9mm×19弾が15発装填できる)。BB弾はリップから1発ずつ、もしくはローダーを使って装填する

 

DATA

  • 全長:206mm
  • 重量:406g
  • 装弾数:25発
  • 価格:¥3,850(対象年齢18歳以上用)/¥2,750(対象年齢10歳以上用)
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

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