実銃

2023/02/18

【実銃】米国で注目を集めるCCWと.380ACP弾の魅力に迫る

 

コンシールドキャリーウェポン

 

 このところ.380ACP弾のCCW(コンシールドキャリーウェポン)が目に付くようになってきている。ここ数年で、S&Wボディガード、グロック42、ルガーLCP MAX、SIG P365-380と、次々にマーケットに投入され、それぞれ人気を集めているのだ。
 ご存じのように.380ACP弾は、1908年にあのジョン・ブローニング氏によって開発された弾薬だ。この口径はこれまで威力不足で敬遠されがちだったが、ここに来て弾薬の性能が著しく向上し、コンシールドキャリー用として注目されつつある。

 そこで今回は、信頼性が取柄のベレッタMod.84BBとSIG P230を持ち出て、.380ACP弾の撃ち比べしたレポートを公開する。まずは銃器からご覧いただこう。

 

20発で30ドルもしたWinchester PDX195グレインJHP弾。ボンデッドというのは、弾頭のジャケットと内部の鉛が剝がれにくいように加工された弾薬のことであり、効果的なエクスパンションをするよう工夫してある証だ

 


 

 

SIG P320

 

 アルミフレームとポリマーグリップで軽量に仕上がっている。唯一の弱点はマガジンキャッチがプッシュボタンではない(ヨーロピアンスタイル)であることか。装弾数は8+1発。その弾数しか撃たないと割り切っているかのようだ。380ACP弾を使用する名銃のひとつである。

 

刻印を見てもらうと分かるがMade in W.Germanyで、もはや製造中止となっている

 

 


 

 

Beretta Mod.84BB

 

 こちらも.380ACP弾を使用するハンドガン。ダブルカアラムマガジンを備えた装弾数13発の猛者である。ホワイトドット入りのフロントサイトは見やすいとは言いがたい。

 

 

 


 

 

 続いて.380ACP弾のサイズ感を伝えるためにいくつかの拳銃弾を並べてみた。

 左から順番に以下の順に並んでいる。

 

  • .22LR
  • .380ACP 95グレインFMJ
  • .380ACP 95グレインJHP
  • 9mmルガー147グレインHST
  • .40S&W 165グレインJHP
  • .45ACP 230グレインFMJ。

 

 果たしてこの.380ACPの威力は如何程なのだろうか。次回はいよいよこの実射レポートを公開する。

 

Photo&Text:Hiro Soga

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年2月号 P.218-225をもとに再編集したものです。

 

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