実銃

2023/01/11

【実銃】全世界注目のFN最新軽機関銃「FN EVOLYS」

 

“ウルトラ・ライト”マシンガン

 

 FN本社に潜入し、最新機関銃・EVOLYSを射撃した。今もっとも注目されるマシンガンはMINIMIからどう進化したのか!? 今回はその最新機関銃の魅力に迫った実銃レポートを公開しよう。

 

 

 

現場の声を反映した「超」軽機関銃

 

 すでに各国で使用されて久しい軽機関銃、MINIMIは定番機関銃といえるが、それなりに重量が多く持ち運びに難渋する。そうした現場からの意見をフィードバックして登場したのが、今回紹介するFN EVOLYSである。単純なMINIMIの後継機ではなく、「ウルトラ・ライト・マシンガン」という新しいカテゴリーの機関銃として登場した。フィードバックは重量だけにとどまらず、セミオートでの射撃、サプレッサーの使用、搭載可能な光学機器の制限をなくす(MINIMIは装填の際上部レールを跳ね上げる構造のため、搭載できる光学機器が限られていた)と、多岐にわたる改良が施されている。

 

 

FN EVOLYS 5.56

  • 使用弾:5.56mm×45弾
  • 全長:850mm/950mm(ストック伸長時)
  • バレル長:355mm(14インチ)
  • 重量:5,500g
  • 装弾数:100発/200発

 

FN EVOLYSではフィンランド製のASE UTRAサプレッサーを設計の段階から採用している

 

フィーディングポートのカバーを開けたところ。通常はこの状態から弾を装填できる

 

万が一のジャムやベルトリンクが引っかかったりした場合にフィーディングランプも開けることが可能だ

 

ストックはFN SCARと共有。ただし現時点ではフォールディング機能はない。長さは6段階に変えられるほか、チークパッドも上下に調整できる

 

 FN EVOLYSはフレームからハンドガードの先端まで一体成形となっている。こうすることで軽量化と製造コストの軽減を実現し、上部レールも後端から先端まで1本となり光学機器がマウントしやすくなった。
 さらにサイドから装填する構造を一新。通常、ベルト給弾式の銃は最終弾を撃ち終えると最後のベルトクリップが2つ銃の中に残る。再装填して射撃するには、これを払い落とし、新たなベルト(弾帯)を正確な位置に配置し、カバーを確実に閉めるという動作が必要となる。しかしEVOLYSでは最終弾を撃つとクリップごと排出してしまう設計になっているので、あとはレシーバー左側のカバーを開き、初弾を正しい位置に持っていきカバーを閉めれば装填完了となる。慣れてしまえばアサルトライフルのリロードと同じくらい素早く行なうことが可能だ。

 他にも様々な魅力があるFN EVOLYS。詳しくは月刊アームズマガジン2023年1月号で解説しているので、気になる方はそちらをご覧いただきたい。次回はこのFN EVOLYSの実射レポートを公開しよう。

 

続きはこちら

 

Special Thanks to FN HERSTAL : https://fnherstal.com
Photo&Text:櫻井朋成(Tomonari Sakurai)

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年1月号 P.30~39をもとに再編集したものです。

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