2023/01/17
実戦投入後に改良を加えられたM16「CYMA XM16E1(M16VN)&M16A1 フルメタルETU電動ガン」
レジェンドライフルへの転換点となった改良モデル
M16はかつての米軍制式小銃であり、現制式小銃のM4カービンの基となった銃でもある。1950年代当時、小口径・高速弾を使う小銃を欲していた米軍の目に留まったのが、アーマライトのユージン・ストーナーが開発したAR-15であった。AR-15はまず空軍に採用され、M16の名称を与えられた。
現在でこそ不動の地位を築いたM16(AR-15)であるが、実戦投入直後は意外にも動作不良を頻発し散々な評価であった。原因として、劣悪な弾薬を使用していたことと、当時としてはかなり未来的なフォルムをしていたことで「未来の銃だからメンテナンスの必要がない」という誇張された噂が独り歩きしてしまい、ろくに手入れもされていなかったことが挙げられる。こうしたことが重なった結果、作動部に弾薬の燃えカスが溜まり続け動作不良が頻発したのである。
その後、陸軍・海兵隊に採用される際に複数の改良が施されている。もっとも大きな改良点は、ボルトを強制的に閉鎖するフォワードアシストノブの追加である。そのほかいくつかの改良が加えられたこのモデルはXM16E1の名称で配備された。原因を突き止めた米軍はコミック形式のマニュアルを配布するなどしてメンテナンスの徹底を再教育。正しいメンテナンスが施されたM16は見違えるほどの戦果を残し、現代でも使われ続けるほどの名銃となったのである。
改良を経てベトナム戦争時代に活躍した2つの「エムイチロク」を再現
そんなエピソードを持つ初期のXM16E1/M16A1を、CYMAはそれぞれフルメタルで再現。XM16E1はチューリップハイダーやショートマガジン、M16A1はバードケージハイダーやトラップドア付きのバットプレートなどの特徴的なパーツをそれぞれ再現している。
見た目はオールドスクールだが、内部には電子トリガーを装備し良好な射撃フィーリングを実現しているため、最新モデルを再現したエアガンにも撃ち負けることはないだろう。どちらのモデルもナム戦好きなら絶対に手に入れたいモデルに仕上がっている。
CYMA
XM16E1(M16VN)&M16A1 フルメタルETU電動ガン
DATA
XM16E1(M16VN) フルメタルETU電動ガン
- 全長:998mm
- 重量:2,640g
- 装弾数:190発
- 価格:¥39,600
M16A1 フルメタルETU電動ガン
- 全長:1,000mm
- 重量:2,740g
- 装弾数:300発
- 価格:¥39,600
- お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2023年1月号 P.54~55をもとに再編集したものです。