エアガン

2023/01/16

M16の最初期モデルを再現「E&C M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン」

 

天才銃器デザイナーが生んだ金字塔、M16

 

E&C M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン

 

 1950年代後半、アメリカ人の銃器デザイナーであるユージン・ストーナーは自身が設計したAR-10ライフルの基本構造をベースに、より口径が小さい5.56mm×45弾を使用するAR-15ライフルを開発した。AR-15は小口径高速弾薬を使用することから、当時主流であった7.62mm×51NATO弾を使用するバトルライフルよりも反動がマイルドであり、扱いやすいという特徴があった。
 軽量であり取り回しに優れ、命中精度も高いAR-15はアメリカ空軍の目に留まり、トライアルにおいても高い評価を獲得したことから基地警備隊にて採用された。それから数年間の試験運用を行なった後にアメリカ陸軍においてもAR-15を制式採用小銃とすることが決定し、名称をM16に変更し配備が始まった。

 

E&C M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン

 

後のアサルトライフルに多大な影響を与えた「エムイチロク」登場当時の姿を再現

 

 E&Cが電動ガンでラインアップしたM16VNはアメリカ陸軍が採用したM16の最初期のモデルであり、1960年代半ばからベトナム戦争に導入されたモデルをモチーフにしている。三角断面の樹脂製ハンドガードや三つ又型のチューリップハイダーが装着されたものとなっており、もっとも大きな特徴として挙げられるのはボルトアッセンブリーを手動で前進させるフォワードアシストノブと、空薬莢が射手に直撃することを防ぐケースディフレクターが備わっていないという点だろう。エアガンにおいてはコストの関係上、これらの特徴をしっかりと再現しているM16のモデルは少ない。

 

E&C M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン
この時代のレシーバーの刻印はランパントコルトと銃名が並んで表記されており、その下にアメリカ政府の国有財産であることを示す刻印が施されている

 

E&C M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン
現行のM4カービンに備わっているフォワードアシストノブとケースディフレクターがないのも初期型の特徴

 

E&C M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン
M16らしさが漂うレシーバー一体型のキャリングハンドル。リアサイトはL字型ブレードの切り替えと左右の調整のみ可能

 

E&C M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン
「エムイチロク」を象徴する三角断面の樹脂製ハンドガードはレールシステム全盛の時代から見ると新鮮な感じがする

 

E&C M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン
スリットが3方向に開けられた三つ又型の通称「チューリップハイダー」は初期型の特徴のひとつ

 

E&C M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン
まさに直銃床そのものの樹脂製ストック。A1以降はバットプレートにトラップドアが追加される

 

 一体型のキャリングハンドルや固定ストックといったオールドスタイルのモデルだが、電動ガン内部は最新鋭の電子トリガーを搭載しており、最新型のM4と比べても遜色ない性能を持っている。射撃性能は非常に優秀であり、サバイバルゲームとヒストリカルゲームの両方を楽しめる1挺だ。

 

E&C M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン

 


 

E&C
M16VN(ベトナムVer.)電子トリガー搭載電動ガン

 

DATA

  • 全長:980mm
  • 重量:2,470g
  • 装弾数:190発
  • 価格:オープン
  • お問い合わせ先:キンワ e-mail:sales@kinwa-co.jp

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年1月号 P.52~53をもとに再編集したものです。

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