冷戦期の東側セミオートスナイパーの傑作

　ドラグノフ狙撃銃（SVD）と言えば、ガンマニアなら誰もが知る旧ソ連が生んだ傑作狙撃銃だ。設計当時の1950年代頃は狙撃銃といえばボルトアクションという風潮が根強かったが、ソ連軍では速射性の高いセミオート狙撃銃が早くから求められていた。その結果誕生したのがドラグノフである。

　AK47を参考にしたためパーツ構成は非常に似通っているが、実際には共通するパーツはほとんどない。またドラグノフの中でも様々な仕様が存在するが、今回キングアームズは樹脂製ストックとハンドガードを装備したモデルを電動ガン化。ハンドガードの放熱孔やストックに取り付けられたチークピースなど、特徴的な部分がしっかりと再現されている。

リアリティを保ちつつもセミ／フルオート射撃が可能

　さらにこのドラグノフ電動ガンにはオリジナルギミックとしてフルオートの射撃モードを搭載。トリガーガード前方のセレクターレバーを操作することでセミ・フルが切り替えられる。実銃ではセミオートオンリーであるものの、サバイバルゲームなどに持ち込むことを考えるとフルオートでも撃てるのは嬉しい配慮だ。セレクターは目立たない位置に配置されているので、リアル志向のユーザーも安心だ。

　これだけの作り込みでありながら良心的な価格に収まっているのもありがたい。ぜひとも専用スコープを取り付けてサバゲーに運用したい1挺だ。

キングアームズ
カラシニコフ スナイパーライフル Ultra Grade電動ガン

DATA

• 全長：1,215mm
• 重量：2,980g
• 装弾数：200発
• 価格：￥36,080
• お問い合わせ先：UFC　e-mail：wholesale@ufc-web.com

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この記事は月刊アームズマガジン2023年1月号　P.102をもとに再編集したものです。