エアガン

2022/06/22

高い実射性能と動作音を楽しめるシリーズ「東京マルイ ガスショットガンシリーズ」

 

ショットガンエアガンのマスターピース

 

 ガスショットガンはエアコッキングショットガンと比べランニングコストがかかるというデメリットはあるものの、軽いコッキングでサバイバルゲームでも扱いやすいという特色を持っている。特に東京マルイのガスショットガンシリーズは3/6発切り替え式の発射メカニズムと実銃のような動作音、高い実射性能を持つショットガンのマスターピースだ。さらに今回は、発売が待たれるガスブローバックショットガン「SAIGA-12K」も合わせて紹介する。

 



東京マルイ

ガスブローバックショットガン SAIGA-12K

 

 

 

DATA

  • 全長:895mm
  • 全幅:220mm
  • 全高:72mm
  • 重量:3,100g
  • 装弾数:45発
  • 価格:¥54,780(近日発売予定)

 

集弾性:140mm(15m)
※3発×3ショット=9発発射

 

平均値:67.8m/s(0.46J)

 

 SAIGA-12K(以下サイガ)は、AKシリーズのスタイルと操作性はそのままにショットガン化した異色のセミオートマチックショットガンである。撃ち応えはショットガンそのものだが、ボックスマガジンによる素早いマガジンチェンジやAKシリーズ用のパーツが一部流用できることからハンティングや3ガンマッチ用として人気を博している。日本でもサイガは知名度はあるものの今までエアガン化されたことはなかった。そんなサイガが東京マルイから同社初の3発同時発射とセミオートで連射できるガスブローバックガンとしてリリースされることは本誌でも紹介してきたが、さらなるブラッシュアップを経ていよいよ発売される。ここであらためて東京マルイのサイガの特徴を解説しておこう。
 外観は数あるバリエーションの中からショートバレル(約17インチ)仕様をチョイス。独自のノズル&チャンバー機構により同社のショットガンシリーズと同様、3発同時発射を実現している。ブローバックエンジンはサイガ用に新規開発。チャンバー内に残弾がなくなるとボルトが前進、ハンマーがダウンした状態となるAK特有の機構を再現すべく、マガジン内にガスが残っていてもボルトが前進しハンマーがダウンして作動が停止する「オートストップ機構」を搭載。実銃では12ゲージのショットシェルが5発装填できるボックスマガジンの装弾数は45発(15ショット可能)に変更され、ガスの安定性が増した。さらにガスタンク背面には「温度測定シール」が貼付されており、タンク内のガスの温度管理に役立つ。
 実射してみると、構えた感じはAKシリーズそのものでショットガンらしさはあまり感じられないが、逆にAKシリーズに慣れている方なら違和感なく使えるはず。それがサイガの魅力であり、他のショットガンと差別化が図れる部分でもある。肩にガツンとダイレクトに伝わるヘビーなリコイルショックとともに1度に3発同時に発射される様子は今まで体験したことのない新鮮なフィーリング。ホップアップは固定式で、弾道は拡散型ではなくストレート型となっており、30mまでならヘッドショットが充分可能だ。
 ガスブローバックガンならではのリアルな撃ち応えが体感できる東京マルイのサイガ。ショットガン好きならきっと欲しくなるはずだ。

 

ここがショットガンポイント!

  • 3発同時に弾が発射される
  • セミオートで撃てる
  • 温度測定シール付き

 

ビーズタイプのフロントサイトが付いたバレル上面に設けられたリブサイト。専用のツールを使って上下に微調整可能

 

レシーバー左側には民間仕様であるサイガを象徴する刻印が施されている

 

AKシリーズをベースにしていることがひと目でわかる亜鉛ダイキャスト製レシーバー。エジェクションポートはショットシェルにあわせて拡げられている

 

AK74MNなどと同じサイドフォールディングストックが付属している

 

AKシリーズのピストルグリップが装着されており、握った感じはAKシリーズそのもの

 

ガスタンクとマガジンインナーが別体となっているボックスマガジン。装弾数は45発。マガジン左側に空撃ちで楽しみたい場合に便利なオートストップキャンセルスイッチが付属している

 

マガジンケースからマガジン内部はワンタッチで取り出し可能。ガスタンク背面には温度測定シールが貼られている。性能を最大限に引き出すには25℃以上での使用が適しているとのこと

 

撃った瞬間、思わす声を出したくなるほどリコイルショックは豪快そのもの。サイガ専用のブローバックエンジンを採用していることから同社のガスブローバックガンAKMとは違ったブローバックフィーリングが得られる

 

AKシリーズと共通したデザインを持つサイガ。セレクターやマガジンキャッチ、トリガーなどの操作系も共通しており、AKシリーズの汎用性の高さが伺える

 


 

東京マルイ

ガスショットガンM870シリーズ

 

 レミントンの傑作ポンプアクション式ショットガンM870をモチーフにした東京マルイのガスショットガンM870シリーズ。軽快で実銃のような作動音が楽しめるポンプアクション、発射弾数が3発⇔6発で切り替えできるシステム、発射弾数に関係なく安定したホップがかかるダブルホップアップシステム、デタッチャブルガスタンク、エアーショットガンシリーズと共通のショットシェル型マガジンなど、高いユーザビリティと実射性能を誇る。

 バリエーションはXSタイプサイト&スコープマウントベース付きのタクティカル、フォアエンド、ストックともに樹脂製ながら木の質感や木目がリアルに再現されたウッドストックタイプ、コンパクトなブリーチャーの3タイプ。

 

ここがショットガンポイント!

  • 発射弾数が3発⇔6発に切り替え可能
  • 着脱可能なガスタンクを採用
  • ダブルホップアップシステム搭載

 

バットプレートを外すと大型ガスタンクが取り出せる

 

フォアエンドを最後端まで引くとダミーボルトが後退して発射弾数切り替え用レバーが現れる

 

実物ショットシェルをイメージしたエアーショットガン共通ショットシェル型マガジン

 

ショットシェル型マガジンはレシーバー下部に収まる

 

DATA

 

集弾性:145mm(15m)
※3発×3ショット=9発発射

 

平均値:91.5m/s(0.84J) 

 

M870タクティカル

 

 

 

DATA

  • 全長:954mm
  • 重量:2,680g(空マガジン、ガスタンク含む)
  • 装弾数:30発
  • 価格:¥38,280

 

 XSタイプサイトとマウントベース、ブラックの樹脂製ストック&フォアエンドが標準装備されたタクティカルテイストなモデル。

 

 

M870ウッドストックタイプ

 

 

DATA

  • 全長:954mm
  • 重量:2,660g(空マガジン、ガスタンク含む)
  • 装弾数:30発
  • 価格:¥38,280

 

 狩猟から法執行機関まで幅広く使われている木製ストック&フォアエンド、シンプルな球状のビーズサイト仕様をイメージしたモデル。

 

 

M870ブリーチャー

 

 

DATA

  • 全長:515mm
  • 重量:2,200g(空マガジン、ガスタンク含む)
  • 装弾数:30発
  • 価格:¥36,080

 

 10インチに切り詰めたバレル、メダリオン付きピストルグリップ、マウントベース、コンパクトなフォアエンドが付属したソウドオフタイプ。

 

着脱式ガスタンクはグリップ内に収納される

 

 


 

東京マルイ

ガスショットガンKSG

 

 

 

DATA

  • 全長:663mm
  • 重量:2,900g(空マガジン、ガスタンク含む)
  • 装弾数:30発
  • 価格:¥43,780

 

集弾性:132mm(15m)
※3発×3ショット=9発発射

 

平均値:71.1m/s(0.51J) 

 

 アメリカのケルテックが開発したブルパップスタイルのポンプアクション・ショットガンをガスショットガンで初再現。外観は実銃から採寸し、アルミ削り出しアウターバレル、ダイキャスト製インナーフレーム、アルミプレス製チークピースなど、実銃の素材の違いをリアルに演出。2本のチューブラーマガジンは、片方はメインホルダー、もう片方はスペアホルダー(2本収納可能)として機能。発射弾数は3発⇔6発に切り替えでき、固定式ダブルホップアップシステムを搭載している。

 

ここがショットガンポイント!

  • 発射弾数が3発⇔6発に切り替え可能
  • 唯一無二のブルパップスタイル
  • スペアマガジンが収納可能

 

発射弾数はガスショットガンM870シリーズと同じく3発と6発がセレクトできる

 

バットプレートを外すと、KSG専用の着脱式ガスタンクにアクセスできる

 

写真奥側に発射用のショットシェル型マガジンが収まる。その反対側は予備シェルホルダーとなっている

 

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

商品についての問い合わせ先:東京マルイ

撮影協力:サバイバルゲームフィールドシールズ

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年6月号 P.40~48をもとに再編集したものです。

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