エアガン

2022/04/29

注目のガスブローバックショットガンの全貌が明らかに「東京マルイ SAIGA-12K」

 

待望のガスブロショットガン

 

 SAIGA-12K(以下サイガ)は、AKシリーズのスタイルと操作性はそのままにショットガン化した異色のセミオートマチックショットガンである。撃ち応えはショットガンそのものだが、ボックスマガジンによる素早いマガジンチェンジやAKシリーズ用のパーツが一部流用できることからハンティングや3ガンマッチ用として人気を博している。日本でもサイガは知名度はあるものの今までエアガン化されたことはなかった。そんなサイガが東京マルイから同社初の3発同時発射とセミオートで連射できるガスブローバックガンとしてリリースされることは本誌でも紹介してきたが、さらなるブラッシュアップを経ていよいよ発売される。ここであらためて東京マルイのサイガの特徴を解説しておこう。

 

 

新規開発のブローバックエンジンを搭載

 

 外観は数あるバリエーションの中からショートバレル(約17インチ)仕様をチョイス。独自のノズル&チャンバー機構により同社のショットガンシリーズと同様、3発同時発射を実現している。ブローバックエンジンはサイガ用に新規開発。チャンバー内に残弾がなくなるとボルトが前進、ハンマーがダウンした状態となるAK特有の機構を再現すべく、マガジン内にガスが残っていてもボルトが前進しハンマーがダウンして作動が停止する「オートストップ機構」を搭載。実銃では12ゲージのショットシェルが5発装填できるボックスマガジンの装弾数は45発(15ショット可能)に変更され、ガスの安定性が増した。さらにガスタンク背面には「温度測定シール」が貼付されており、タンク内のガスの温度管理に役立つ。

 

ビーズタイプのフロントサイトが付いたバレル上面に設けられたリブサイト。専用のツールを使って上下に微調整可能

 

レシーバー左側には民間仕様であるサイガを象徴する刻印が施されている

 

AKシリーズをベースにしていることがひと目でわかる亜鉛ダイキャスト製レシーバー。エジェクションポートはショットシェルにあわせて拡げられている

 

実銃ではバレル上部にガスレギュレーターが備わっており、使用するショットシェルに応じてガスの流量が調整できる

 

レシーバー左側にはAK74用サイドロックマウントレールが装着できるスコープマウントベースが設けられている

 

AK74MNなどと同じサイドフォールディングストックが付属している

 

AK47などとは異なるスポーティーな樹脂製ハンドガード(フォアエンド)が装着されている

 

AKシリーズのピストルグリップが装着されており、握った感じはAKシリーズそのもの

 

実射でわかる豪快なリコイル

 

 実射してみると、構えた感じはAKシリーズそのものでショットガンらしさはあまり感じられないが、逆にAKシリーズに慣れている方なら違和感なく使えるはず。それがサイガの魅力であり、他のショットガンと差別化が図れる部分でもある。肩にガツンとダイレクトに伝わるヘビーなリコイルショックとともに1度に3発同時に発射される様子は今まで体験したことのない新鮮なフィーリング。ホップアップは固定式で、弾道は拡散型ではなくストレート型となっており、30mまでならヘッドショットが充分可能だ。

 

撃った瞬間、思わず声を出したくなるほどリコイルショックは豪快そのもの。サイガ専用のブローバックエンジンを採用していることから、同社のガスブローバックガンAKMとは違ったブローバックフィーリングが得られる

 

AKシリーズと共通したデザインを持つサイガ。セレクターやマガジンキャッチ、トリガーなどの操作系も共通しており、AKシリーズの汎用性の高さが伺える

 

 ガスブローバックガンならではのリアルな撃ち応えが体感できる東京マルイのサイガ。ショットガン好きならきっと欲しくなるはずだ。

 


 

東京マルイ
ガスブローバックショットガン SAIGA-12K

 

DATA

  • 全長:895mm
  • 全高:72mm
  • 全幅:220mm
  • 重量:3,100g
  • 装弾数:45発
  • 価格:¥54,780(近日発売予定)
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

TEXT:毛野ブースカ
撮影協力:サバイバルゲームフィールドシールズ

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年6月号 P.40~41をもとに再編集したものです。

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