エアガン

2021/08/27

注目の東京マルイ新製品!! AKベースのショットガン「SAIGA 12-K」

 

東京マルイ初となるガスブローバックショットガン

 

 東京マルイのショットガンシリーズは非常にユニークなシステムが特徴だ。独立した3本のバレルとチャンバー、3つのシリンダー/ピストンが備わって3発同時にBB弾が発射できるという画期的なもので、1998年に登場したエアコッキング式のSPAS12を皮切りに、ガス式ポンプアクションのレミントンM870やKSG、そして電動フルオートショットガンのAA-12、SGR-12などが順次発売されている。もちろん構造的にユニークなだけではなくエアガンとして高い実用性を持っているのでサバイバルゲームでの人気も高い。
 そんな東京マルイのショットガンシリーズに、ついにガスブローバック式が加わることになった。第1弾はロシア・イズマッシュ製のセミオートショットガンSAIGA 12のショートバレル(約17インチ)タイプ「SAIGA 12-K」(以下サイガ)だ。

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン

※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。

 

AKそのままに扱えるセミオートショットガン

 

 実銃のサイガはAKシリーズをベースに、AKのデザインや操作性を生かしつつ、12ゲージのショットシェルが撃てるようにしたセミオートショットガンだ。そのためセレクターレバーやマガジンキャッチなどの操作系はAKシリーズと共通である。知名度はあるもののエアガン化、しかもガスブローバックガンとして再現されるのは初めてだ。

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
セレクターレバーやマガジンキャッチ、トリガーなどの操作系はAKシリーズを踏襲している。レシーバーは亜鉛ダイキャスト製

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
レシーバー左側には軍用とは異なる民間仕様のSAIGAならではの刻印が施されている

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
ハンドガードは無骨なアサルトライフルと違ってショットガンらしくフォアエンドのようなデザインとなっている

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
リブなどが設けられていないプレーンな形状のレシーバーカバーはスチールプレス製

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
AK74MNなどに採用されているフォールディングストックが付属。ストックは左側に折り畳まれるので、折り畳んだ状態でも発射できる

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
ビーズタイプのフロントサイトが付いたバレル上面に設けられたリブサイト。専用のツールを使って上下に微調整可能

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
レシーバー左側にはAK74用サイドロックマウントレールが装着できるスコープマウントベースが設けられている

 

オートストップ機構から温度管理まで、実用性もバツグン!

 

 東京マルイはサイガを再現するにあたり専用ブローバックエンジンを開発。独自のノズル&チャンバー機構を採用することで、ガスブローバックで3発同時発射を実現。同社のガスブローバックガンAKMと同様、マガジン内にガスが残っていても作動が停止する「オートストップ機構」を搭載。ホップアップは固定式となっており拡散型ではなくストレート弾道型が採用されている。ボックスマガジンの装弾数は54発。ガスタンク背面にはガスの温度調整に便利な「温度測定シール」が貼付されている。

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
ボルト後退させてホールドオープンしたところ。エジェクションポートはショットシェルの大きさにあわせて拡げられている

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
マズルを覗くとインナーバレルが3本見える。ホップアップは固定式

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
レシーバー下面からノズル&チャンバー付近を見たところ。ボルトを後退(ブローバック)するとチャンバーに設けられたノズルが後退、マガジンからチャンバーにBB弾が送り込まれてノズルの前進とともに3発が同時にホップパッキンに装填される

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
ガスタンクとマガジンインナーが別体となっているボックスマガジン。装弾数は54発となっており3発同時発射=18連射できる

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
ガスが残っていても作動が停止する「オートストップ機構」を搭載。空撃ちで楽しみたい場合に便利なオートストップキャンセルスイッチ(矢印)も付属している

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
マガジンケースからマガジン内部はワンタッチで取り出し可能

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
ガスタンク背面には温度測定シールが貼られている。性能を最大限に引き出すには25度以上での使用が適しているとのこと

 

新開発エンジンによる圧巻のリコイルショック

 

 実射してみると、3発同時発射とともに強烈なリコイルショックが肩に伝わり今までのショットガンにないフィーリングは新鮮そのもの。電動式を初めて撃った時も衝撃的だったが、サイガの場合は身体に響くリアルな撃ち応えがある。面白くて思わず連射したくなってしまう。30mくらいまでならマンターゲットに3発ヒットでき実射性能は申し分ない。温度測定シールを上手に活用すれば快調なブローバックと安定した弾道がコンスタントに得られる。AKシリーズがベースなので構えやすく、AKシリーズを撃ったことがある方なら違和感なく扱えるはずだ。

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
SAIGA 12-Kを構えたところ。ハンドガードやサイトのデザインは異なるものの構えた感じはAKシリーズそのものだ

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
ブローバックさせたところ。「ガシャッ!」という金属音とともにボルトが激しく前後動する。豪快な撃ち味はまさにショットガンそのもの。レスポンスもよく連射しても充分追従する

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
A3サイズのターゲットを20m地点から5ショット(15発)撃ち込んだところ。1発だけ大きく外れているが、それ以外はしっかりまとまってヒットしている

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン
アサルトライフルをそのままショットガンにしたものは数少ない。そういった意味でサイガはAKシリーズと同じ操作性なので扱いやすく撃ちやすい

 

 サイガが欲しかった方にも、ガスブローバックショットガンが欲しかった方にも納得のいく出来映えの東京マルイのSAIGA 12-K。発売まで今しばらく待たれたい。

 

東京マルイ SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン

 


 

東京マルイ
SAIGA 12-K ガスブローバックショットガン

 

DATA

  • 全長:895mm
  • 全幅:72mm
  • 全高:220mm
  • 重量:3,100g
  • 装弾数:54発
  • 価格・発売日:未定
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年10月号 P.92~95より抜粋・再編集したものです。

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