実銃

2022/02/25

【実銃】CZの試射イベントで新旧モデルの小銃を撃ち比べてみた

 

新旧モデルが並ぶCZの試射イベント「CZ Meeting」

 

 CZUBの試射イベント「CZ Meeting」では最新モデルはもちろんのこと、傘下に収めたコルトのM4A1も展示されていた。今回はその新旧モデルを撃ち比べたレポートを公開しよう。

 

前回のレポートはこちら

 


 

 

コルト製M4カービンとの撃ち比べ

 

 同じブースには、2021年2月にCZが買収して傘下に収めたアメリカの名門銃器メーカー、コルトのM4A1も展示された。レールハンドガードを持たないベーシックなタイプでとてもホールドしやすく、撃ちやすかった。残念ながらコルトのアサルトライフルはこの1挺のみ。カタログに記載されたXM177E2 XM177E2 RETRO CARBINE(レトロカービン)をぜひとも撃ってみたかったが…。XM177と言えばベトナム戦争時の特殊部隊で使われたイメージだが、いまやそれも“レトロ”なんだな、としみじみ思ってしまう。さておき、現代のアサルトライフルのスタンダードとも言えるM4/AR15を、新世代のアサルトライフルであるBREN 2と撃ち比べることができたのはよかった。
 

 

COLT M4 CARBINE

  • 使用弾:5.56mm×45
  • 全長:813mm(ストック収縮時)/902mm(ストック伸長時)
  • バレル長:409mm(16.1インチ)
  • 重量:3,152g
  • 装弾数:30発

 

 こちらは民間向けのためバレルは長めの16インチタイプで、セミオート仕様となっている。セレクターやマガジンキャッチがアンビでないのも、今となってはかえって新鮮だ。アッパーレシーバー上にはキャリングハンドルではなく、レール着脱式のフリップアップリアサイトMBUSを装備している。

 M4は星の数ほどのクローンが存在するが、この由緒正しいコルトオリジナルのM4がヨーロッパ上陸となる。今後はCZUBのネットワークでヨーロッパ市場に広がっていくのだろう。

 

アッパーレシーバーのピカティニーレールはドットサイトを装着するには充分。ウェポンライトやレーザーなどを装着しない限りは、こちらのハンドガードの方がしっくりくる

 


 

 

CZ BREN 2 BR

  • 使用弾:7.62mm×51
  • 全長:735mm(ストック折畳時)/ 925 ~ 995mm(ストック展開時)
  • バレル長:407mm(16インチ)
  • 重量:3,770g
  • 重量:25発

 

 こちらは.308(7.62mm×51NATO)仕様のBREN 2 BR(BATTLE RIFLE)。こちらはセミオートのみで、マークスマンライフルに向いている。展示品にはAimpointのM4Sドットサイトと3倍率のマグニファイアを搭載していた。BREN 2はうまくリコイルが制御されているものの、さすがに.308のBREN 2 BRはリコイルが強烈だ。マークスマンライフル的な位置づけから、いままでのイベントではプローンで撃たせることが多かったが、今回は立射も含め自分のスタイルで撃つことができた。

 

スタンダードなマルチフォールディングストックを持つ、5.56mm×45NATO弾仕様のBREN 2 11インチバレル仕様。TrijiconのMROリフレックスサイトを装備

 

他にも様々な銃が

 

スコーピオン EVO 3も展示。16インチバレル仕様の「SCORPION EVO 3 S1 CARBINE COMP」(写真奥)とスタンダードな8インチバレル仕様の「SCORPION EVO 3 S1」(写真手前)も撃つことができた

 

CZ 600 LUXはもっともデラックスでクラシックなスタイルのハンティング向けモデルだ。スコープはLEICAのFortis6を奢っている

 

まとめ

 

 CZUBのアサルトライフル、BREN 2シリーズはすでに完成の域に達しており、現在は顧客のニーズに応えてバリエーションを拡充する段階となっている。熟成期に入ったCZUBのライフルがこれからどのように製品展開されていくのか、今から楽しみである。月刊アームズマガジン2022年2月号では今回のCZ Meetingのレポートを紹介しているので、そちらもぜひご覧いただければ幸いだ。

 

Text & Photos:櫻井朋成(Tomonari SAKURAI)

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年2月号 P.218~225をもとに再編集したものです。

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