2022/02/22
【実銃】特殊部隊&法執行機関も注目するグレネードランチャー「RMGL403」
軽量&高性能なグレネードランチャー
40mmグレネード(擲弾:弾頭に炸薬もしくは薬剤を充てんした飛翔体)のランチャーが、FERFRANS(ファーフランス)からリリースされた。このモデルは米陸軍で現用されているM203の40%の重量しかなく、そのパーツ数も半分以下というから興味深い。今回はそれを解説したレポートを公開しよう。
FERFRANS SOAR 10.5”
+RMGL403
“グレネードランチャー”というと、M4やM16のハンドガード部分に装着できる米陸軍のM203か、海兵隊が採用している6連発のM32が頭に浮かぶ。かなり威力がありそうに見えるが、実際のところ、弾頭の大きさも限られているため、その威力も限定され効果的な使用は難しいとされている。また、効果的な場所に着弾させるにはかなりの射撃センスと訓練が必要だ。それよりも昨今ではクラウド(群衆)コントロール用の催涙弾やスモークグレネード、CQBにおける制圧用閃光弾や炸裂弾、さらにはラバー弾頭などのノンリーサル(非致死性)ウェポンとして、各LE(法執行機関)からも熱く注目されている存在なのだ。
ファーフランスからリリースされたRMGL403モデルは、陸軍のM203から大幅に進化したシングルショットグレネードランチャーだ。その重量は約600gと半分以下、ダブルアクションシステムを採用しているにもかかわらず、パーツ点数はM203の40%程度、そして価格も半分以下と優秀であり、様々な特殊部隊、法執行機関から注目されている。
さらにRMGL403はM4に装着せず、スタンドアローンでも実射可能だ。専用のマルチフォールディングストックと着脱式サイトを装着することで、グレネードランチャー単体でも射撃できる。セーフティはプッシュボタン式だ。
今後、特殊部隊や法執行機関などで採用が増えるかもしれないグレネードランチャー。こちらの詳細は月刊アームズマガジン2022年2月号に掲載しているので、そちらも併せてご覧いただければ幸いだ。次回はこのグレネードランチャーの実射レポートを公開しよう。
TEXT & PHOTO:Hiro Soga
この記事は月刊アームズマガジン2022年2月号 P.210~217をもとに再編集したものです。