サバゲーフィールドにて時折見かけるグレネードランチャー。見てくれはカッコイイけど実際のところはどうなの?…そんな疑問にお応えすべく、アームズマガジン編集部の新人2人が体当たりロケを行なってみた。
読者の皆様こんにちは。津軽太郎です。今回は現在国内ショップで入手可能なグレネードランチャーとカートを集めてみました。2回に渡ってグレネードランチャーについて簡単な解説と試射をするので、ちょいと見ていっておくんなし
グレネードランチャーとは?
グレネードランチャーとしては最もベーシックなモデルといえるキングアームズ製M79で構造の説明をしよう。グレネードランチャーはとてもシンプルな作りとなっている。
キングアームズ
M79グレネードランチャーショート
グレネードランチャーの中はこのように中空構造となっており、ここにカートを装填する
トリガーを引くとカートのバルブを押し込むノックピンがせり出してくる。ハンマー機構などは組み込まれておらず、トリガーを引く指の動きと連動してノックピンが動くようになっている
カートにはさまざまな種類があるが、基本的な仕組みは同じだ。先端の穴にBB弾を詰め、中央にある注入バルブからガスを入れていく。今回用意したUFC製120連発カートはリセット不要のタイプだったので弾とガスを入れるだけで装填が完了した
カートの底部には発射時に押される放出バルブがある。ここを押し込むことで蓄圧されたガスと弾がカートから発射される仕組みだ。UFC製120連発カートでは不要だが、リセット機能が付いたカートではここを押し込んでからガスを入れなくてはいけない
近年ではライラクスから40MIKEという新しいタイプのカートが販売されている。射出口・給弾口が1つだけしかついておらず、カート内部にBB弾をらせん状に装填する。実力はどうだろうか?試射が楽しみだ
東京マルイ製M320A1は他のグレネードランチャーとは異なる独自のメカニズムを採用している。他メーカーのカートと互換性はないので、東京マルイ純正品のカートリッジを使用する必要がある。また、ガスはランチャー本体に注入する方式だ
最大の特徴といえるのがこのインナーバレルの存在だ。カートをどの位置から挿入しても必ずインナーバレルとカートの射出口が合う設計となっている。インナーバレルがあることにより集弾性と直進性に優れている
東京マルイ製M320A1専用のカートリッジだ。装弾数は18発と少なめだが、軽量であり携帯性に優れている。射出口にBB弾を3発ずつ入れ、ランチャーに付属するクリーニングロッドで押し込むと装填ができる
東京マルイ
M320A1
価格:\30,580
お問い合わせ先:東京マルイ
個性的なグレネードランチャー
グレネードランチャーの仕組みを解説したところで、続いて具体的なグレネードランチャーの紹介をしよう。形状や値段もさまざまなランチャーをぜひご覧いただきたい。
CYMA
ピストルグレネードランチャー
グレネードランチャーの機能を維持しつつ、携帯性を向上させたのがピストルグレネードランチャーだ。軽量で取り回しやすく、初心者にオススメのランチャーだ
BURST-HEAD
超小型Wグレネードランチャー
ぶっ飛んだヤツを探しているなら間違いなくこれだ。カートを水平2連に装着・同時発射可能。20mmレールを備えたライフルからハンドガンまで幅広く装着できる
S&T
M203グレネードランチャー
M203グレネードランチャーは20mmレールに取り付けることができる。M4などのアサルトライフルと相性が良く、火力とスタイリング両方の面で満足感を得ることができるだろう。S&T製は頑丈な強化樹脂製なので軽量で取り回しやすい
BURST-HEAD
爆裂スマートランチャー
こいつは少し変わったシロモノだ。ライフルに装着してグレネードランチャーとして使用できるほかに、リモコンを使用した遠隔射撃もできる優れものだ
ICS
MGL
圧倒的な制圧力と火力を手に入れたいならこの大砲がオススメだ。リボルビング式で6発のカートを装填できる。つまり、120連カートを6発続けざまに撃つことも可能なのだ
さて、座学の時間も終わった所でいよいよ次回は試射に入っていこうと思う。弾もガスもド派手にぶちまけるグレネードランチャーの神髄をぜひご覧いただきたい。
試射編は9/29公開
この記事は月刊アームズマガジン2021年11月号 P.106~109より加筆・再編集したものです。