エアガン

2022/02/15

シューティングマッチだって楽しめる!エアコキハンドガンを遊びつくす!【トライアル編】

 

エアコキで遊ぼう!!

 

 冬のメインウェポンは電動ガンを使用するが、セカンダリに悩むユーザーも少なくはない。電動ハンドガンという選択肢もあるが今回はあえてエアコッキングハンドガンにスポットライトを当ててみる。編集部員による体当たりトライアルで、エアコッキングハンドガンの魅力を再確認してきたぞ!

 

エアコキハンドガンの紹介はこちら

 


 

エアコキハンドガンの性能検証!

 

 性能検証のために今回は3つのトライアルステージを用意した。3人の射手によってタイムを競ってもらい、エアコッキングハンドガンについて率直な意見を聞いていきますぞ。今回はいつもの新人2人に加えて、Mr.アームズマガジンこと毛野ブースカ師匠にも参加してもらった。

 

トライアル参加者

 

津軽太郎

 

アームズマガジン編集部の新人編集員。エアコッキングハンドガンを扱うのは十数年ぶりのこと。小学生の頃に呆れるほど撃ち込んだ感覚を蘇らせ、トライアルに挑戦だ!

 

毛野ブースカ

 

アームズマガジンエグゼクティブエディターにして、今まで試射してきたエアガンの数は1,000挺以上という大ベテラン。常日頃から射撃の腕を磨く生粋のシューターであり、トライアルでは新人たちの前に立ちはだかる巨人(津軽談)でもある

 

ポスカ

 

下っ端なのに態度がデカい新人編集員。すぐに楽したがる甲斐性なしだが、エアコッキングの装填はロマンがあるから好きらしい。ロケ中に初めてエアガンを買ってもらった頃を思い出し、故郷の両親を思って泣いた実家暮らし


第1ステージ
5ピンショット

 

 最初のステージではエアコッキングハンドガンの精度をチェックしていくために、シンプルな的当て競技を行なっていく。射手から5m離れた位置に5本のピンを並べ、ピンをすべて倒すまでのタイムを競う。

 

トライアイル開始時は強い横風が吹いていた。5mの距離でも若干BB弾が風に流されるので、それを計算に入れて狙う必要がある

 

一番手はポスカ! 使用銃に東京マルイM1911A1を選び、ピンを順当に倒していく。しかし、3本目から途端に弾が外れだし、大幅にタイムが伸びてしまった。タイムは30秒ジャストと散々な結果に

 

続いて毛野ブースカ。選んだエアコッキングハンドガンは東京マルイグロック17、普段からガスブロのG19を撃ち込んでいるということもあり、手慣れた扱いを見せる。タイムは9秒ジャストと驚異的な速さを叩き出した

 

津軽太郎はポスカと同じくM1911A1で挑戦。前射手の毛野ブースカがタイムスコアのハードルを爆上げしていたので、いつもより気合を入れて撃っていた。しかし弾は思うように当たってくれずタイムは17.88秒であった

 

なんで当たらねんじゃー! と地面に倒れ込むポスカ。毛野ブースカのみならず射撃下手の津軽太郎にまで大差をつけられたのがよっぽど悔しかったようだ。再チャレンジがしたいというポスカの要望から泣きの1回戦が始まった

 

M1911A1は手に馴染んでいない。やっぱりグロックを使うと2回戦ではグロック17を選択し奮闘、タイムを14.98秒まで縮めた。しかし津軽太郎は13.09秒、毛野ブースカにいたっては8.13秒を出し2回戦の順位表もまた変わることはなかった……

 

 

<総評>
 エアコッキングハンドガンはマンターゲットであれば10m内でしっかりと集弾し、精密射撃ならば5m内で高い精度を発揮できる。連射することができないので一撃必中を意識して撃つ訓練にも最適だ。

 

 

第2ステージ
アクションシューティングマッチ

 

 よりサバゲーに近い環境での使用感を試すために、フィールド内のいたる所にピンを設置。入り組んだバリケードや高低差のある櫓に置かれたピンを順々に撃っていき、ゴール地点のピンを倒すまでのタイムを競う。

 

バリケードの屋内に配置された2,3,5番のピンは姿勢を崩して狙う必要があり、難易度が高い。エアコッキングハンドガンの弾道は素直だが、屈んだ状態などで撃つとガク引きになり弾が逸れてしまうこともある

 

毛野ブースカは引き続きグロック17を使用。スライドの前方を握り確実にコッキングを行ないながらコースを進んでいく

 

バリケード窓からの射撃も1発で射抜く

 

ポスカはPC356に持ち替えて参加

 

コツを掴んだのか、ピンを狙うのも上達してきたようだ

 

津軽太郎はM1911A1を選択。ドスドスと大きな足音を響かせてステージを走り回る

 

5番のピンを撃つのに苦戦。タイムは最も遅いものとなった

 

 

<総評>
 エアコッキングハンドガンは軽量なので取り回しが良く、即座に狙って撃つことができる。しかしトリガーをよく絞って引かないと当たらない。息が上がっていたり、慌てて撃つと余計な力がトリガーにかかるので、落ち着いて狙う必要がある。

 

 

第3ステージ
6発限りの三つ巴デスマッチ

 

 参加者それぞれが5m離れた位置からスタートするデスマッチ。もちろん1発でも弾をくらえばHIT判定で即退場となる。使用できるのは10歳以上用モデルのリアルカート式エアコッキングリボルバーのみであり、弾は6発しか使えない。

 

開始位置

 

津軽太郎はパイソンハンター8インチモデルを使うことにした。用意したリボルバーの中で最もバレルが長い本銃は精度もピカイチだ

 

 

毛野ブースカは迷わず東京マルイ パイソンPPCカスタムを選択。バランスが良く、シューティングマッチなどでも使用されるモデルである。歴戦のシューターらしいチョイスだ

 

 

ポスカは大口径の太いバレルと高級感のある表面仕上げに一目惚れしてしまったようで、クラウンモデル M29 44マグナムを選択

 

 

デスマッチ開始!

 

スタートの合図と共に真っ先に動いたのは毛野ブースカであった。バリケードを飛び出し、津軽太郎のいる方向へと一目散に走っていく

 

ちょうどその頃、津軽太郎はというとポスカをチマチマと撃って押し込みをかけていた。もの凄い勢いでこちらに向かってくる毛野ブースカを見つけ、思わず動きが止まる

 

津軽太郎は咄嗟に反撃するも弾は外れてしまった。次弾を撃つ暇もなく、あえなくHITとなった

 

津軽太郎をHITし思わず笑みがこぼれる

 

ポスカはスタート位置のバリケードを上手く使い、防御を固めていた。しかし、そのままでは射角が限定されてしまい毛野ブースカからHITを取ることができない

 

一瞬の隙をついてバリケードから飛び出したポスカ。飛び込むようなダッシュで一気に距離を詰めた

 

至近距離での撃ち合い! ビビったほうが負ける状況だ。2人は同時に引き金を引いた。お互いの胴体にBB弾が当たり相打ちHITとなったが、彼らから漏れ出たのは大きな笑い声だった

 

 そう、10歳以上用のエアコッキングリボルバーを使用しているので近距離で撃たれてもさほど痛くないのだ。気兼ねなく至近距離で撃ち合えるということに気が付き、参加者からは自然と笑い声がこぼれていた。こんな子供がするような撃ち合いは随分と久しぶりだ、少しばかり童心に戻るような一幕がそこにはあった。

 


 エアコッキングハンドガンは独特な撃ち味があり、電動ガンやガスガンを使ったサバイバルゲームとはまた違った楽しみ方ができる。ローパワーの10歳以上用モデルであれば至近距離での撃ち合いも比較的安全に楽しめるので初心者ユーザーの入門用としてもよいかもしれない。ユニオンベースでは10歳以上用エアガンのみを使用したジュニアガン定例会も開催されているので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。

 

編集部イチ押しのエアコキハンドガンはこちら

 

TEXT:津軽太郎/アームズマガジンウェブ編集部
撮影協力:ユニオンベース

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年3月号 P.114~119をもとに再編集したものです。

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