エアガン

2021/12/23

知っているようで意外と知らないAKシリーズディテール比較!

 

 ご存じのように、東側を代表するアサルトライフルであるAKには多数のバリエーションが存在する。AK47、AKM、AK74…名前は知っていても、それぞれの特徴は意外と知られていなかったりする。今回は、リアルなディテールを誇る東京マルイ製エアガンを資料として、AKバリエーションそれぞれの特徴をピックアップして紹介する。

 


 

~AK47 vs AKM vs AK74MN~

 

 用意したのは以下のエアガン3挺だ。これを要所ごとに比較し、検証していく。

 

東京マルイ
次世代電動ガン AK47(Ⅲ型)

 

AKシリーズの原点と言えるAK47の中でも最も多く生産されたⅢ型を次世代電動ガンで再現。先に発売されたAK74シリーズにはなかったオートストップ機構を搭載。ダイキャスト製レシーバーには自動車のピストンなどの表面処理に用いられるデフリックコート(固体皮膜潤滑処理)が施されている

 

現在に至るまで基本構造はこのAK47から変わっていない。初期型はプレス(スタンプド)レシーバーだったが、Ⅲ型はミルド(削り出し)レシーバーが採用されており、ハンドガードやストックの形状もAK47特有で、AKMやAK74とは明確に差別化できる

 

DATA

  • 全長:875mm
  • 重量:3,155g
  • 装弾数:90発
  • 価格:¥54,780

 

 

東京マルイ
ガスブローバックマシンガン AKM

 

AK47の改良版であるAKMをガスブローバックで再現、外観は実銃から採寸し、亜鉛ダイキャスト製レシーバーのザラ目状の質感やグリップのマーブル模様は塗装で、ストックとハンドガードは樹脂製ながら特殊印刷で合板の雰囲気を再現。リアルなリロードアクションが体感できるオートストップ機構が搭載されている

 

初期型で導入されたプレスレシーバーが再び採用され、合板製のハンドガードや直銃床タイプのストックなど現行のAKシリーズに継承されているデザインはこのAKMから始まった。生産数も多くAKバリエーションの中で最もAKらしさを漂わせている

 

DATA

  • 全長:890mm
  • 重量:3,550g(空マガジン含む)
  • 装弾数:35発 
  • 価格:¥65,780

 

 

東京マルイ
次世代電動ガン AK74MN

 

AK74の現行バージョンであるAK74MNを次世代電動ガンで再現。シュート&リコイルエンジンが生み出す激しいリコイルショックに加えて、レシーバーをはじめ各部のパーツに金属製パーツを使用。イズマッシュ製AKシリーズの特徴である樹脂製ハンドガードと専用の樹脂製サイドフォールディングストックが装着されている

 

口径が7.62mm×39弾から小口径の5.54mm×39弾に変更されたAK74。ハンドガードとストックは合板製から樹脂製に置き換えられ、現在のロシアにおけるAKシリーズの主流となっている。レシーバー左側にはスコープマウントベースが追加されている

 

DATA

  • 全長:700mm/943mm(ストック展開時)
  • 重量:3,040g
  • 装弾数:74発
  • 価格:¥60,280

 

 

フロント周り

 

 大きな違いとして挙げられるのがハイダーとガスブロックの形状。AK47はハイダーがなく、AKMは斜めにカットされたハイダー、AK74MNはサイドポートタイプのハイダーが装着されている。ガスブロックはAK47とAKMがスラントしているのに対して、AK74MNは垂直になっている。3挺ともバレル下にクリーニングロッドが備わっている。

 

AK47

 

AKM

 

AK74MN

 

ハンドガード

 

 上下二分割構造でアッパーハンドガードがガスチューブを兼ねているのは3挺とも共通だが素材と形状が異なっている。AK47は木製(東京マルイはABS樹脂+塗装で再現)で側面がフラット。AKMは合板製(東京マルイはABS樹脂+特殊印刷で再現)で両側面に出っ張りがある。AK74MNは樹脂製で滑り止めが施されている

 

AK47

 

AKM

 

AK74MN

 

レシーバー/レシーバーカバー

 

 実銃のレシーバーはAK47が削り出し、AKMとAK74MNはプレスで作られている。ボルトハンドルは右側に露出しており、セレクターレバーの位置、操作方法は3挺共通。スチールプレス製のレシーバーカバーはAK47のみリブがない。AK74MNのレシーバー左側にはスコープマウントベースが追加されている。

 

AK47

 

AKM

 

AK74MN

 

グリップ

 

 AK47は木製(東京マルイ マガジンはABS樹脂+塗装で再現)側面に滑り止めがないプレーンなデザイン。AKMは特徴的な斑点模様のあるフェノール樹脂(いわゆるベークライト)製(東京マルイはABS樹脂+ 塗装で再現)側面に滑り止めが追加されている。AK74MNはAKMと同形状で強化樹脂製となっている。

 

AK47

 

AKM

 

AK74MN

 

ストック

 

 ストックは角度と素材、形式が異なる。AK47は木製(東京マルイはABS樹脂+塗装で再現)でやや下方に向いておりAK47であることを識別できる特徴のひとつ。AKMはいわゆる直銃床タイプ(東京マルイはABS樹脂+特殊印刷で再現)。AK74MNはAKMのデザインを継承した樹脂製のサイドフォールディングタイプ

 

AK47

 

AKM

 

AK74MN

 

マガジン

 

 AK47とAKMは口径7.62mm×39、AK74MNは口径5.54mm×39となっており、実銃ではAK47とAKMのマガジンは共有できる。実銃のマガジンの素材はAK47とAKMはスチールプレス製側面にリブがあって大きく湾曲しているのが特徴。AK74MNは樹脂製。装弾数はいずれも30発。銃への装填方法は3挺とも共通している。

 

AK47

 

AKM

 

AK74MN

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年12月号 P.38~39より抜粋・再編集したものです。

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