2021/12/01
ファン待望のモデルがヒストリカルな仕様で復活「タナカ M40 Vietnam AIR ベーシックモデル」
あの特別限定品がベーシックモデルとなって復活
M40 Vietnam AIRファンの願いが叶った一挺
こだわり抜いたリアルな外観と高い実射性能を誇るタナカのエアコッキングボルトアクションM700 AIRシリーズ。特に2015年に特別限定品としてリリースされたベトナム戦仕様のM40 Vietnam AIRは即完売するなど人気が高く、復活を望む声が多かった。そんな声に応えるかたちで今回、ベーシックモデルとして再登場することとなった。
実銃のM40はベトナム戦争時代、アメリカ海兵隊がショートアクション&7.62mm×51弾仕様のレミントンM700をベースに開発したスナイパーライフルだ。M40が登場する以前、スナイパーライフルといえば精度のよい小銃を選んでライフルスコープを装着した簡易的なものがほとんどだった。しかしベトナム戦争においてスナイパーライフルの重要性を認識したアメリカ海兵隊は、当初は民間仕様のM700やウインチェスターM70を使用していたが、1966年にアメリカ海兵隊が独自に改良を施したM40を制式採用した。その後に続くM40シリーズの基礎となったモデルであり、多くのスナイパーライフルに影響を与えた。
細部のディテールから垣間見える当時モデル再現へのこだわり
タナカはこの歴史的なモデルをエアコッキングガンで再現。特別限定品ではレシーバーやバレルはセラコート仕上げだったが、今回リリースされるベーシックモデルでは価格を抑えるために黒染め仕上げとなっている。しかし、仕上げ以外のスペックは特別限定品とほぼ同じ設定となっている。
M40のアイコンであるワンピースウッドストックは高級ウォールナット材からの削り出し。形状はもちろんバットプレートやスイベルリングはすべて当時のタイプを忠実に再現している。24インチのテーパードバレル、アメリカ海兵隊仕様であることを示すレシーバー左側の管理番号、ウィーバーレールのマウントベースなど、細部に至るまでこだわっている。
エアガンとしての完成度の高さにも注目
内部メカはリアルなマガジンポジションを実現したタナカ独自の給弾機構を採用。ボルトのコッキングストロークは短めに設定されており、素早くかつスムーズなコッキングアクションを実現している。もちろん命中精度にもこだわっておりスナイパーライフルらしい撃ち味が体感できる。
モジュラーストックを採用した最新のボルトアクションライフルに比べればシンプルな外観だが、木製ストックならではの手触りや、構えて頬付けした時の安定感はM40でしか味わえない。前回買い逃した方はもちろんスナイパーライフルを欲しい方にぜひ手に取ってその魅力を味わってほしい。
※写真中のライフルスコープ、マウントリングは別売です
タナカ
M40 Vietnam AIR ベーシックモデル
DATA
- 全長:1,110mm
- 全高:185mm
- 全幅:80mm
- 重量:2,580g
- 装弾数:27発
- 価格:¥69,300(12月中旬発売)
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
MODEL:日向葵衣
PHOTO:須田壱
HAIR & MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:バトルシティ
この記事は月刊アームズマガジン2022年1月号 P.96~97より抜粋・再編集したものです。