2021/11/27
【シーズン2】第3回:ガスショットガンKSG【再注目! 東京マルイ名銃コレクション】
東京マルイの製品の中から歴史的な1挺を紹介していく「再注目! 東京マルイ名銃コレクション」のシーズン2。シーズン2ではこれまで東京マルイ公式のプロモーションビデオで取り上げられたエアガンをご紹介します。動画の方ではこれまで通り「月刊アームズマガジン」で声優サバゲ部として活躍中の小森未彩、ナナランドの峰島こまき、そして東京マルイの広報島村優といったメンバーでPVの製作秘話や裏話を交え、おもしろおかしくエアガンの楽しさを伝えるトークバラエティーとなっています。
そしてこちらのWEB限定記事パートでは「月刊アームズマガジン」ライターの毛野ブースカがあらためて銃の性能や特徴をわかりやすくご紹介します。
ガスショットガンKSG
数あるショットガンの中でも異色の存在であるアメリカに本拠地を置くケルテック(KelTec)のKSG。ケルテックといえばブルパップ式ライフルのRDBや、FN P-90のマガジンが使えるオートマチックピストルP50をリリースして話題になっている個性的なガンメーカーだ。そんな同社を代表するショットガンがKSGである。
KSGはRDBと同じブルパップ式で、作動方式はポンプアクション式。バレルの下にチューブラーマガジンを2本水平に設けた「デュアルチューブ式」にすることで1チューブに7発、合計14発のショットシェルが装填可能なユニークなポンプアクション式ショットガンだ。左右のチューブラーマガジンの切り替えは手動式のレバーで行ない、例えば片方にOO(ダブルオー)バック弾、片方にスラッグ弾を装填しておき、シチュエーションに応じて切り替えて撃つことも可能だ。RDBと同様、ブルパップ式ながらエジェクションポート/チャンバーを下面に設けることで利き手を問わず使用でき、かつ左右対称のシンメトレルデザインを取り入れたことでショルダースイッチも可能にした。ちなみにKSGとは「ケルテック・ショット・ガン」の略称で、映画『ジョン・ウィック』に登場したことで世に知られるようになった。
東京マルイはこのモデルをガスショットガンで初めて再現。外観は実銃から採寸し、アルミ削り出しアウターバレルにダイキャスト製インナーフレーム、アルミプレス製チークピースなど、実銃の素材の違いをリアルに演出。フォアエンド下部にはピカティニースペックのアンダーレール、バレル上部にはトップレールが設けられており各種光学機器が搭載できる。2本のチューブラーマガジンは、片方はBB弾を発射するためのメインホルダー、もう片方はスペアホルダー(ショットシェルが2発収納可能)として機能している。特徴的な切り替えレバーはダミーとなっている。
基本構造は同じポンプアクション式のガスショットガンM870シリーズを踏襲ており、レシーバー/ストック内に収納されるKSG専用ガスタンクは着脱可能。発射弾数は同社のM870シリーズと同様、3発⇔6発に切り替えでき、固定式ダブルホップアップシステムを搭載している。ショットシェル型マガジンはM870などと共用可能だ。
ショットガンらしい制圧力にコンパクトなサイズ、高い汎用性…ユニークな外観や機能につい目を奪われがちだが、実のところ非常に使い勝手のいいショットガンだ。
DATA
- 全長:663mm
- 重量:2,900g(空マガジン、ガスタンク含む)
- 装弾数:30発
- 価格:¥43,780
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:毛野ブースカ