2021/09/30
【シーズン2】第1回:電動ショットガンAA-12【再注目! 東京マルイ名銃コレクション】
東京マルイの製品の中から歴史的な1挺を紹介していく「再注目! 東京マルイ名銃コレクション」のシーズン2がスタート。シーズン2ではこれまで東京マルイ公式のプロモーションビデオで取り上げられたエアガンをご紹介します。動画の方ではこれまで通り「月刊アームズマガジン」で声優サバゲ部として活躍中の小森未彩、ナナランドの峰島こまき、そして東京マルイの広報島村優といったメンバーでPVの製作秘話や裏話を交え、おもしろおかしくエアガンの楽しさを伝えるトークバラエティーとなっています。
そしてこちらのWEB限定記事パートでは「月刊アームズマガジン」ライターの毛野ブースカがあらためて銃の性能や特徴をわかりやすくご紹介します。
電動ショットガンAA-12
ショットガンの発射機構と言えばポンプアクション式がセミオートマチック式、もしくは水平2連や上下2連などの中折れ式が大半を占める。そんな中でAA-12(オート・アサルト12)は異色の存在だ。ハンドガードからストックまで一体になった個性的な外観もさることながら、世界初のフルオートショットガンとして開発された。オープンボルト方式によるAPIブローバックシステムを搭載することでリコイルショックを効果的に抑制し、毎分300発の連射速度を実現している。まるで弁当箱のようなボックスマガジンを使用し、フルオートオンリーとなっている。制式採用した軍・法執行機関はないが、アメリカ海兵隊がテストしたという。
東京マルイはこのフルオートショットガンを再現するにあたり、同社のエアショットガンシリーズ同様「3シリンダー&ピストン」「3インナーバレル」「3ホップアップシステム」を搭載した専用メカボックスを開発。史上初の電動ショットガンとしてリリースした。さらに、3発同時に発射される完全新規の3シリンダーメカボックスに加えて3本のインナーバレルの弾道が独立して調整可能な可変ホップアップシステムという新たな手法を導入したのだ。
実銃ではフルオートオンリーだが、東京マルイのAA-12はセミオートモードを追加。サバイバルゲームでも使いやすくなっている。まずセミオートで実射してみると、ロングストロークピストンのためか、一般的な電動ガンに比べてトリガーを引いてからBB弾が発射されるまで若干タイムラグが生じるが、ワントリガーで3発同時に発射され、さらに3発が絶妙なパターンを描きながら飛んでいく様子は新鮮そのもの。東京マルイ初のFETシステムが採用されているためトリガーのキレ、作動の安定感、万が一のトラブル発生時の安全性は申し分ない。
フルオートでは独特な甲高い発射音を奏でながらBB弾が3発同時に発射されていく。連射速度は秒間10発(メーカー公表値)と、一般的な電動ガン(秒間14発前後)よりも遅めだが、3本のバレルから1度に3発同時に発射されるということは、単純計算して3発×10発=30発が1秒間に発射されることになる。つまりハイサイクル電動ガン(メーカー公表値で秒間25発)以上の弾幕を張ることができ、しかも横に広がりつつ飛んでいくのだ。3本のバレルから発射される弾は独立して弾道調整が可能だが、25~30m付近から広がりが大きくなる傾向にある。20m付近ではほぼ同じ弾道で発射される感じだ。どのバレルから発射された弾なのかを瞬時には把握しにくいが、すべてが12時方向ではなく、12時、10時、2時方向にホップアップがかかる仕組みとなっている。ホップアップのセッティング次第でパターン調整が自在にできる。
今までにない異次元の火力を持つ東京マルイの電動ショットガンAA-12。特にインドアフィールドなど狭い場所では最強と言っても過言ではない。
DATA
- 全長:839mm
- 重量:4,200g(空マガジン含む)
- 装弾数:93発
- 価格:¥60,280
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:毛野ブースカ