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2021/10/19

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~

 

 月刊アームズマガジンのライターを務めながらエアガンショップの店員として日々勉強中のかすみんが、エアガンのことについて詳しくレポートしちゃいます!

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~

 

 暑い夏が終わり、すっかり秋めいてきましたね。サバゲーイベントが各地で開催され、いろんなメーカーさんから新作エアガンも発売され、活気づいています! サバゲーイベントなどでお会いした際はどうぞよろしくお願いします!
 さて、このページは私自身がよりエアガンの内部構造を理解するため、そして読者の皆さんがカスタムを始めるきっかけになれたらという思いで執筆しています! 前回は「HOP」についてのレポートでした。今回は「ピストンの組み込み」と「配線の引き直し」についてレポートします!

 

【前回の記事はこちら】

 

ピストンとは?

 

 メインスプリングの力で前進し、圧縮空気を生み出すパーツです。ピストン本体やラックギアの素材は複数の種類があります。

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
ピストンは、お手頃価格のDMT「フルメタルティースピストン(14枚歯)」をチョイス!

 

ピストンヘッドとは?

 

 ピストンが空気を圧縮する際に気密をとる「Oリング」を保持するパーツで、素材は樹脂製やメタル製のものがあります。吸気方法の違いにより3種類に分類されます。

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
ピストンヘッドは、DCI Guns「側面吸気ピストンヘッドPOM樹脂」を選びました!

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
組み込みイメージはこんな感じ。まずは、パーツが揃っているか確認しましょう!

 

手順1:脱脂をする

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
ラックギアとピストン本体にパーツクリーナーを吹き付け脱脂します

 

手順2:ラックギアを組み込む

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
ピストンにバリがある場合は、カッター等で事前に削ります。特にピストンヘッドが付く部分は平らにしておきます

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
接着剤は耐衝撃性のあるものをチョイス。適量を素早く塗り、手早く挿入します

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
手早く、必要な場合はハンマー等を使います。

 

手順3:ピストンヘッドを取り付ける

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
バネのねじれを解放する役割をする「ボールベアリング」にグリスを塗ります

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
DCI Guns側面吸気ピストンヘッドは取り付けにボックスレンチが必要です

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
ネジにネジロック剤を塗ります。ネジロック剤は空気が遮断されて一定時間経過すると硬化します。ネジロック剤の付け過ぎには注意!

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
ネジを締め、ピストンとピストンヘッドの組み込みは完了となります

 

後方配線化

 

 今回購入した「E&C M4A1」は、ハンドガード内にバッテリーを収納する前配線だったので、使い勝手のよい後方配線に変更することにしました。まずは、どのくらいの長さの配線が必要かシミュレーションします。

 

手順1:必要になる配線の長さを切り出す

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
メカボックスを開け、ストックパイプを配置してメジャーで必要な長さを測ります

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
計測してみたところ、バッテリーからスイッチまでの長さが約36cm、バッテリーからモーターまで約40cm、スイッチからモーターまで約22cm。合計で約1mの配線が必要になります

 

手順2:元の配線を取り外す&新しい配線をハンダ付けする

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
ハンダごてを当てて、スイッチから元の配線のハンダを外します

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
新しく引くモーター端子とバッテリー側の配線には、目印として赤い熱収縮チューブ(+)を付けておきます

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
配線に予備ハンダを乗せ、スイッチと配線をハンダ付けします。配線はあらかじめニッパーを使い、配線の先端から5mmほどの位置で被覆に切り込みを入れて被覆をむいた後、露出した銅線をばらけないようにねじります

 

手順3:端子を取り付ける

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
ロック板は使わないので潰しておき、電工ペンチを使って配線に平型端子を圧着します

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
圧着後、+の端子に赤、-の端子に黒の熱収縮チューブをライターやドライヤー等を利用してそれぞれ取り付けます

 

手順4:コネクターを取り付ける

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
バッテリー側にタミヤコネクターを取り付けます。本体側に使うのは「メスの金属端子2つ」と「オスのタミヤコネクター」となります

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
ニッパーで配線の被覆に切り込みを入れ5mmほどむいたら、配線とメスの金属端子を電工ペンチで圧着します。抜けないよう適切な力で圧着します

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~
コネクターの〇側が赤(+)、□側が黒(-)となります。注意して差し込みます

 

後方配線化、完了!

 

ピストンの組み込みと配線の引き直し~かすみん技術工房~

 

 いかがでしたか? 配線の引き直しは思ったより難しくはありませんでした。ハンダごても慣れればさくさくと使えるので楽しいですね! 端子の取り付けでは、力がなくても工具を使ってうまく取り付けることができたので自信が持てました!

 次回は、モーターにSBDを取り付け、メカボックスを閉じた状態で実際に動作のチェックを行なってみたいと思います!

 

TEXT:かすみん/アームズマガジンウェブ編集部
PHOTO:GOAT
協力:AIRSOFT97
Twitter:@aburaneko517
公式LINE:@kasumin

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年11月号 P.154~155より抜粋・再編集したものです。

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