エアガン

2021/09/23

サバゲーマーはどんなカスタムをしているの? 編集部スタッフカスタムラインアップ

 

カスタムをおさらい&スタッフカスタムを紹介

 

 秋が深まり、もうすぐ10月。気温が下がってくるにつれ、装備はガスブローバックガンから電動ガンをメインとする方も少なくないはず。アームズマガジン編集部でも「衣替え」ならぬ「装備替え」を行ない、季節の変わり目に備えている。

 その中で今、アームズマガジン編集部で話題なのは「カスタム」だ。この機会にどんな風に自分の銃をアップグレードさせるか、ことあるごとに相談する日々が続いている。そこで今回はカスタムについて初歩的なことを改めて解説しつつ、アームズマガジン編集部のスタッフのカスタムを紹介しよう。

 

 


 

エアガンのカスタムとは?

 

 エアガンのカスタムとは「自分の好みの銃にする」ことである。実銃のような外観にする、色を変える、サバゲーで使いやすくする、命中精度を上げる、連射速度を上げる……など、これらの行為はすべて「カスタム」することに当てはまる。つまり市販品とは異なる、自分だけのものにすることと言える。

 さて、そのカスタムの種類だが2種類に大別できる。

 

  • 外装カスタム
    エアガンの外装に関わるカスタム。主に外観や狙いやすさについてアップグレードできる。

 

外装カスタムによって、エアガンの重さや長さを調整できる。サバゲーでより使いやすいモデルへ近づけることができるのだ

 

  • 内部カスタム
    エアガンの内部に関わるカスタム。主に発射性能についてアップグレードできる。

 

内部カスタムをすると、重要な命中精度を上げたり、連射速度を速めたりすることもできる。だが、メーカーの保証外になる分解を必要とする場合があるので、注意が必要だ。

 

 このうち、外装カスタムは比較的に簡単に行なうことができる。それについて解説しよう。

 


 

外装カスタムパーツ

 

 外装カスタムは外装パーツをエアガンに装着してドレスアップするものであり、種類によっては分解、組立の必要性がないものもある。ここではお手軽に見た目と実用性を向上させるカスタムパーツを紹介しよう。カスタムを考えている方はこれを見て搭載するパーツを検討いただきたい。

 


 

  • フラッシュハイダー

 

フラッシュハイダー

 

 エアガンの銃口に取り付けるパーツ。装着するだけで見た目がカッコよくなる。

 ネジが切られているマズルであれば基本的に装着できる。そのネジの規格を確かめ、適したフラッシュハイダーを取り付けよう。

 


 

  • サイレンサー/トレーサー

 

サイレンサー/トレーサー

 

 フラッシュハイダーの他にも銃口に取り付ける外装パーツがある。そのうちの1つであるサイレンサーはエアガンの発射音を小さくすることができる。またトレーサーもまた銃口に取り付けることができるが、これは蓄光BB弾という特殊なBB弾を発行させることができる、最近注目を集めるパーツだ。

 


 

  • フロントサイト/リアサイト

 

フロントサイト

 

リアサイト

 

 ターゲットを狙うために必要なサイトは通常のエアガンなら標準装備されている。だが、それはあくまで標準的なものであり、種類によっては光学機器に干渉してしまうことも。適切なものに換装すれば、より狙いやすくなる。

 


 

  • アウターバレル

 

アウターバレル

 

 アウターバレルとは実銃にはないエアガン独特の名称で、BB弾が通過するインナーバレルとは別々に設けられた、いわばバレルの「ガワ」だ。カスタムパーツとしてのアウターバレルは、素材を変更することで重量バランスが変わったり、インナーバレルとの接触をタイトにすれば、インナーバレルのブレを抑えて実射性能アップが期待できる。

 


 

  • ハンドガード(レールシステム)

 

ハンドガード(レールシステム)

 

 実銃ではバレルの熱から手を守るために設けられた部分のこと。ナイツアーマメントのRIS(レール・インターフェイス・システム)の登場によって、それに対応したフラッシュライトやフォアグリップなどのアクセサリーが装着できるようになった。現在ではレールパネルが着脱できるキーモッドやM-LOKといったアクセサリーマウンティングシステムが主流となっている。

 


 

  • フォアグリップ

 

フォアグリップ

 

 銃をしっかりホールドするためにのパーツ。かつてはグリップを握り込むバーチカルグリップスタイルが一般的だったが、近年では指をフォアグリップ前側に当てるようにする「サムブレイク」スタイルが主流になっており、短いスタビ(ショート)タイプやスラントしているものが多くなっている。取り付ければ構えやすさが向上する。

 


 

  • ハンドストップ

 

ハンドストップ

 

 ハンドストップはフォアグリップをより簡素化したものと言ってもいい。短いハンドガードの場合はマズル方向に指が出ないようにするため、長いハンドガードの場合はホールドする時のインデックスポイント(指標)として使われることが多い。

 


 

  • スリングアタッチメント

 

スリングアタッチメント

 

 ツーポイントスリングを使用する際に不可欠なもので、ハンドガードにアタッチメントポイントが標準装備されている場合もあるが、好みのポジションにしたい場合はQDスリングマウントが別途必要になる。ストック側に装着するものもある。

 


 

  • ウェポンライト/レーザーモジュールレプリカ

 

ウェポンライト/レーザーモジュールレプリカ

 

 ライフル用アクセサリーとして定番のウェポンライト。点灯方式はプッシュスイッチ式とリモートスイッチ式にわかれており、プッシュスイッチ式の場合、スイッチの押し方によって装着位置が変わる。また、レプリカのレーザーモジュールはバッテリーケースとして使われることが多い。

 


 

  • グリップ

 

グリップ

 

 カスタムグリップは人間工学に基づいてデザインされたものや、滑り止めのテクスチャーが追加されたことで構えやすくなっている。M4系のカスタムグリップ購入時には、電動ガン用なのかガスブロ(実銃)用なのかに注意。電動ガンの場合グリップ内にモーターを組み込むため実銃とはサイズも装着方法も異なるためだ。一方、ガスブロの場合は実銃のディメンションに即しているので実銃用の装着も可能だ。

 


 

  • ストック

 

ストック

 

 カスタムグリップ同様、カスタムストックに替えることで構えやすくなるほか、電動ガンの場合はバッテリーの収納でも有利に働く場合がある。ただし、リトラクタブルストック仕様のM4カービンではバッファーチューブの直径に注意が必要だ。多くはミルスペック仕様(1.148インチ)に対応しているが、個体差もあるのでフィッティングに関しては現物合わせが原則となる。

 


 

  • チャージングハンドル/セレクターレバー

 

チャージングハンドル/セレクターレバー

 

 M4系ガスブローバックガン用カスタムパーツとして人気のあるチャージングハンドルは左右両側から操作できるアンビタイプになっているものが多く、無加工で換装できる。メーカーによって形状が異なるので、自分の銃に適合したものを選ぼう。セレクターレバーは特にアンビ仕様ではない電動ガンの場合、アンビ化するためには大掛かりな加工が必要になる。

 


 

  • バイポッド

 

バイポッド

 

 人気を二分するハリスバイポッドとヴェルサポッド。ハリスバイポッドは軽量で可動域が少なく銃をしっかり固定できるのが特徴。ヴェルサポッドは即座に着脱できる脚がフレキシブルに動くが、銃を固定するにはある程度のコツが必要となる。どちらも一長一短があるので好みで選ぼう。

 


 

  • ドットサイト

 

ドットサイト

 

 ドットサイトはライフルスコープと異なり倍率はない。レンズに投影された赤い点をターゲットに重ねて狙うことで、オープン(アイアン)サイトに比べて遠距離のターゲットでも素早く正確に狙えるメリットがある。デメリットはバッテリー切れの心配があることだ。

 


 

  • ライフルスコープ

 

ライフルスコープ

 

 望遠レンズを持つライフルスコープは狙いを定めるだけではなく、相手との距離を測ったり、遠方の状況確認に利用できる。もちろん、ただの望遠鏡ではなく正確に狙うためのスコープとして使いこなすには、銃に合わせた正しいセットアップが必要だ。

 


 

編集部スタッフカスタム

 

 ここまでで紹介したカスタムパーツだけでも数多くのものがある。それを実際にエアガンに組み込んでいくとどうなるのだろうか。実際にアームズマガジン編集部のスタッフが外装パーツを組み込んだエアガンの数々を紹介しよう。

 


 

  • 東京マルイ ハイキャパE
    お手軽特殊部隊カスタム

 

 

使用したパーツ

 

  • マズルアダプター
  • サイレンサー
  • ウェポンライト
  • ドットサイト

 

 東京マルイの電動ハンドガン、ハイキャパEをベースガンにしたお手軽特殊部隊カスタムだ。ハイキャパEは本来、サイレンサーやドットサイトを取り付けることはできないが、外装パーツのマズルアダプターを装着することで可能になる。アンダーレールにはウェポンライトを装着した。ちなみにパーツはエアガン含め、全て東京マルイの純正品。取り付けには1時間もかからない。まさにお手軽カスタムだ。

 

カスタムレシピはこちら

 


 

  • G&Gアーマメント CMF-16K
    ユーズフルカスタム

 

 

使用したパーツ

 

  • ストック
  • フォアグリップ
  • ドットサイト

 

 G&GアーマメントのCMF-16Kはサバゲー向きのエアガンだが、それをさらに使いやすいようにカスタム。ストックも取り付けるだけでなく、バックプレートを新たに装着。さらに標準装備されているフロントサイト、リアサイトに干渉しないようにレールにマウントを装着し、その上にドットサイトを載せている。さらに使いやすいアレンジを加えた中級者向けのカスタムだ。

 

カスタムレシピはこちら

 


 

  • 東京マルイ 89式5.56mm小銃折曲銃床型
    ミッドレンジカスタム

 

Arms流 モダナイズド89式小銃の作り方

 

使用したパーツ

 

  • フロントサイト/リアサイト
  • スコープ
  • ハンドガード
  • マズルブレーキ
  • ウェポンライト
  • マガジン
  • ハンドストップ

  • レーザーモジュール

 

 東京マルイの89式5.56mm小銃折曲銃床型を中距離で使いやすいようにカスタムしたモデル。89式小銃のハンドガードにはアクセサリーの取り付けができないので、ハンドガードを換装して対応。マガジンも従来のものと取り換えた。レーザーモジュールのレプリカをつけることで一気に本格的な見た目を演出。それに干渉しないように高さがあるスコープを搭載した。ここまでできれば外装カスタムの上級者といっても過言ではないだろう。

 

カスタムレシピはこちら

 


 

 エアガンは外装パーツを装着するだけでも外見が変わり、また機能性も向上する。エアガンをもっとカッコ良くしたい、もっと使いやすくしたいという人はぜひチャレンジしていただきたい。詳しくカスタムについて知りたい方は以下のMOOKをお薦めする。

 

 

 参考になるエアガンのカスタムレシピを数多く掲載し、またカタログページでは最新から定番まで厳選したエアガン用カスタムパーツをカテゴリー別に1600点以上掲載している。こちらもぜひ参考にしていただき、カスタムに挑戦していただければ幸いだ。

 

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

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