2021/09/19
メーカーから選ぶ! はじめてのエアガン選び
エアガンメーカー、解説します。
はじめてエアガンを購入しようとしたとき、エアソフトガンを製造するメーカーと機種の多さに戸惑うユーザーもいるだろう。今まで編集部ではお薦めのエアガンを紹介してきたが、今回は視点を変えてメーカーから解説していこう。
この記事を参考に、自分好みの1挺を見つけていただければ幸いだ。
目次
国内メーカー編
東京マルイ
「電動ガンを発明した会社!業界トップシェアの東京マルイ」
東京マルイは1965年に設立された国内最大手の老舗トイガンメーカーだ。86年に業界初のガスブローバックハンドガンを開発し、91年には世界初となる電動ガン「FA-MAS」を発売したことでも有名だ。高い技術力と開発力を持ち、業界に様々な新技術をもたらしてきた東京マルイ。その製品は全ての機種で高水準の射撃性能を誇り、箱出しでも充分サバイバルゲームに使うことができる。東京マルイでは電動ガン、ガスブローバックガン、ガスショットガン、エアーコッキングガン、銀ダン鉄砲など子供から大人まで楽しめる種類豊富な製品がラインアップされており、買い物をする際の選択の幅が広いという点も大きな魅力となっている。
URG-Ⅰ SOPMOD BLOCK3
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89式小銃 ガスブローバックガン
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KSC
「造形美と命中精度を兼ね備えたKSC」
モデルガンとエアソフトガンの両方を製造するKSCは造形美にこだわりが強いメーカーでもある。エアソフトガンを開発する際、実銃とは異なる内部機構を用いるために再現が難しくなる箇所が発生してしまうこともある。大抵の場合はデフォルメを施したり目立たないように加工してモデル化をするのだが、KSCの製品は妥協せず細部までしっかりと作り込んでいるのが特徴だ。刻印やエキストラクター、マズルフェイスの造形など一見ではわからない箇所まで徹底的に実銃の形状を再現することにより、KSCの製品は独特の迫力を醸し出している。また、射撃性能に関しても文句の付けようがないほど良好、ガスブローバックガンはシステム7エンジンの鋭いキックが楽しめる。近年では電動ガンやオリジナルデザインのエアソフトガンも発売し、今までにない商品展開を始めている。要注目のメーカーだ。
P230JP ヘビーウェイト
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M93RⅡ ABS
ウエスタンアームズ
「究極の表面仕上げ、1911ならWA」
ウエスタンアームズは東京都渋谷区に店舗を構える老舗トイガンメーカーだ。元々はモデルガンをよりリアルなものに仕上げるカスタムガン・メーカーとしてスタートしたウエスタンアームズは職人の手作業による丁寧な仕事が評価され、マニアの間で熱狂的な支持を獲得、コルトM1911シリーズやベレッタM92など多くの名作を世に生み出してきた。現在はエアソフトガンを主流に商品展開を行っており、開業当時から変わらない物作りの姿勢を貫いている。職人の手作業によるポリッシュと独自の塗装技術により樹脂スライドでありながら見事な金属肌を再現し、エアソフトガンとしては最上級のリアリティを実現している。
ウォーリアー“ジョン・ウィック”モデル リアルスチールVer.
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ガバメント“緋弾のアリア”モデル シルバー
クラウンモデル
「工夫を凝らした面白製品。触って楽しいクラウンモデル」
低年齢向けのエアソフトガンを多数モデルアップしているクラウンモデルは、独自路線といえる商品開発が特徴的なメーカーだ。同社のエアソフトガンはカネキャップ火薬による発火とBB弾発射を同時に楽しめるスパークリングリボルバーや。排莢アクションを楽しめるスーパーライフルなど、射撃すること自体を楽しむようなコンセプトのものが多い。かといって射撃性能が悪いわけでもなく、サバイバルゲームでも使用できる精度をしっかりと持ち合わせている。カート式のガスリボルバーが1万円程度であったりとリーズナブルな価格も魅力のひとつだ。
スパークリングリボルバー パイソン
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M629. 44マグナム ステンレスタイプ 6インチ
K.T.W.
「精密射撃で磨いた精度K.T.W.」
岩手県花巻市に本社を構えるK.T.W.は高い命中精度と質感に優れる製品作りが特徴のメーカーだ。規模は小さいながら物作りに対する姿勢は真摯なものであり、納得のいかない製品はほぼ完成という状態でもお蔵入りにしてしまう職人気質な一面を持つ。岩手が誇る南部鉄器を三八年式歩兵銃の部品に用いたり、厳選した国産のオニグルミ材を銃床に使用するなど外装に関しても美しい仕上がりを重視した製品が多い。高い命中精度からK.T.W.の製品は精密射撃競技の大会で使用されることも多く、発売日が古いモデルであってもユーザーからフィードバックされたデータを元に年々改良が施されている。
NEW ウィンチェスター M1873カービン
フリントロックピストル
タナカワークス
「メカアクションを楽しむならタナカ」
タナカワークスは実銃の持つ独特なアクションメカを再現するのが得意なメーカーだ。代表作としてルガーP08のトグルアクションやブローニングハイパワーのマガジンセーフティ機能、レミントンM700リアルカートの排莢アクションなどが挙げられる。また、タナカはリボルバーのトリガーメカに定評があり、非常にリアルな撃ち味を持つリボルバーを多数ラインアップしている。リアルな動作と高性能なリボルバーを求めるユーザーは要チェックのメーカーだ。
ルガーP08 4インチ HW “1914 Erfurt” バージョンガスガン
デザートイーグル .50AE モデルガン
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モデルガン編
エラン
「映画にも使われる最高級モデルガンメーカー」
少数生産ゆえに妥協を一切なくし、徹底的に作りこまれたモデルガンを提供するというのがエランというメーカーのスタイルだ。高い信頼性を誇る発火機構を備え、精巧に作りこまれたエラン製のモデルガンは映画の小道具としても使用される程の出来栄えであり、「アウトレイジ」では北野武演じる大友が、「さらば 危ない刑事」では舘ひろし演じる鷹山敏樹がそれぞれエラン製のM1911を使用している。エランのモデルガンを初めて見た人は高額な価格に驚くかもしれない。しかしその価格には相応の理由があり、また実際に手に取り眺めてみるとこの価格が決して高すぎるものではないと思えることだろう。
コルト MkⅣ シリーズ70 2021Ver.
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タカモデル 2021ver.
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ハートフォード
「古い銃の魅力を知り尽くす。ハートフォード」
西部開拓時代にカウボーイが腰に提げ、新大陸を切り開いたコルトSAA、オートマチックピストルの魁ともいえるボーチャードピストル、帝政ロシアそしてソビエト連邦と二つの時代と大きな戦争で使われたナガンリボルバーなど。ハートフォードがモデルアップするモデルガンは古く、歴史を積み重ねたものが多い。こういった古式銃は資料的価値もあり、再現性が高いハートフォードの製品は映画やアニメ、漫画などを制作するクリエイターが資料用として購入することもあるほどである。
ナガンM1895 リボルバーモデルガン
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リバレーター オールクロームシルバーモデル
タニオ・コバ
「メンテも楽々、気軽に撃てるタニオ・コバ」
高い作動性と耐久性を兼ね備え、コストパフォーマンスに優れた製品をラインアップするタニオ・コバ。会社の代表である小林太三氏は元MGCの設計技術者であり、優れた設計のトイガンを多数作り上げてきた実績を持つ方だ。技術者としての情熱は製品にも注ぎ込まれており、今までタニオ・コバがリリースしたトイガンはどれも非常に高い評価を受けている。扱いやすく、撃った時に思わずにやけてしまうようなモデルガンを探しているなら、タニオ・コバのGMシリーズを一度チェックしてみてはいかがだろうか。
GM-7.5 シリーズ70
海外メーカー編
G&Gアーマメント
「台湾最大手のエアソフトガンメーカー」
G&Gアーマメント(以降G&G)は台湾に本社を構えるエアソフトガンメーカーだ。強化ナイロン製レシーバーを採用した安価かつ高性能な電動ガンを多数ラインアップしており、同社のエアソフトガンは日本やアジア圏のみならず世界中にて販売されている。箱出しでサバイバルゲームに使える性能と2万円を切る安価なモデルもあることから、初心者にもオススメできるメーカーだ。
ARP 9
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Type64 BR
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S&T
「三八式歩兵銃からミニミまで~。色々作るぞS&T」
S&Tは香港のトイガンメーカーである。2009年に設立され、以降多種多様なエアソフトガンを開発してきた。このメーカーの特徴としては、ラインアップする銃のセンスがユニークだということが挙げられる。ARレシーバーにP90用のマガジンを装着するST58や懐かしのスターリングサブマシンガン、リーエンフィールドやモシンナガンなどのボルトアクションライフル等々、新しいものから古いものまでマニアックなのが揃っている。他の人とは違うエアガンを使いたいというユーザーにお勧めのメーカーだ。
M249 PARA スタンダード電動ガン
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三八式歩兵銃 エアコッキングガン
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CYMA
「驚異のコストパフォーマンス!CYMAは安い」
CYMA製エアソフトガンは安価なことで知られている。フルメタルの電動ガンが店頭実売価格で2万5000円~3万円ほどで販売されており、ABS樹脂/ナイロン樹脂製のスタンダードモデルなら1万円を切る価格で売られている。性能と耐久性に関してもここ2~3年ほどのモデルからは品質が向上しており、箱出しノーマル状態でもサバイバルゲームに使用できるものになっている。シンプルな構造の製品が多く、カスタムパーツの組み込みが容易なことからカスタムベースとしての人気も高い。
CM048S AKMS
M870 ショート フォールディングストック フルメタルショットガン
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ARES
「内部メカにも強い!電子制御のARES」
ARESとは2010年に設立された香港のメーカーである。電子制御装置や内部メカなどに強く、優れた実射性能を持つエアソフトガンを数多くリリースしている。近年ではトンプソンマシンガンやPPShといったクラシックなモデルも販売を始めており、マニアの評判を集めている。
ハニーバジャー・ロングバージョン
AMOEBA ストライカーAS01
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BOLTエアソフト
「反動で釘が打てる?強烈なリコイルを味わうならBOLT」
台湾のトイガンメーカーであるBOLTエアソフトの特徴といえば、B.R.S.S(ボルト・リコイル・ショック・システム)という独自のリコイルショック発生機構を備える電動ガンをリリースしていることだろう。電動ガンでありながら撃つたびに強烈なリコイルが肩に叩きつけられ、フルオート射撃時はライフルをしっかり保持しないと銃が暴れてしまうほどの反動を発生させる。B.R.S.S搭載電動ガンは強烈な反動がある故に扱いこなすには多少の慣れが必要。だがその撃ち味は他のメーカーには真似できないものであり、リアル志向のユーザーから人気を集めている。
AKMS B.R.S.S HAMMER
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Daniel Defense MK18 Dagger
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ここに掲載されている物の他にも各メーカーからは多数の製品がラインアップされており、新製品も毎月のように発売されている。トイガン業界は目まぐるしく進歩している最中であり、次から次へと新しいものが現れるので買い物には迷いが出てしまうのも当然だ。この記事を参考に自分の好きなメーカーを見つけ、業界の発展を楽しんでもらえると幸いだ。
創刊400号記念を迎えたアームズマガジン11月号では現在購入可能なエアガンを500挺収録した「エアガン完全ガイド」が特別付録。新しいエアガン選びに役立つこと間違いなしの一冊に仕上がっているので、是非お手に取ってみてほしい。
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部