2021/09/28
第二次世界大戦末期のアメリカ軍の傑作小銃「M2カービン」
WW2の時代に誕生したM4A1カービンの祖
第二次世界大戦におけるアメリカ軍の制式採用小銃として広く知られているM1カービン(制式名称U.S. .30 M1 CARBINE)。カービン(Carbine=騎兵銃)の名称が付けられたこのモデルは、もうひとつの制式小銃であるM1ガーランドと、制式拳銃であるM1911A1ガバメントモデルの中間に位置する軽量小銃(ライトライフル)として開発された。
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
300m以内での交戦を想定した専用の.30カービン弾を使用し、M1ガーランドより軽くてコンパクトで取り回しやすく、拳銃よりも正確に射撃でき、かつ構造が簡単で操作がしやすい。アメリカ軍の制式小銃であるM4A1カービンの先祖に当たるモデルであり、M4A1カービン採用時は第二次世界大戦後に採用されたナイトビジョン仕様のM3カービン以来、40年以上の時を経て「カービン」の名が冠されたことで話題を呼んだ。
海外メーカー初のガスブローバックM2カービン
このアメリカが生んだ傑作小銃をキングアームズはガスブローバックガンで再現。国内ではモデルガンはMGCとCMC、エアガンはマルシンから発売され、海外メーカー製としては初となる。キングアームズはセミ・フル切り替え可能なセレクターレバーが追加されたM2カービンと、折り畳みストック仕様のM2パラトルーパーをラインアップしている。どちらもバヨネットラグが追加されたモデルを再現したものだ。
このモデルではM1ガーランドやM14などに比べて細長いボルト内にブローバックエンジンが巧みに搭載されており、M2カービンはリアルな木製ストックだ。実際に手にしてみるとM1ガーランドやM14などに比べてスリムで構えやすい。全長は約900mmとM4A1カービンより長いものの、取り回しにくいとは感じない。
ファンにとっては待望となるM2カービンのガスブローバックガン。サバイバルゲームはもちろんコレクションアイテムとしてもお薦めだ。
キングアームズ
M2カービン ガスブローバックガン
DATA
- 全長:910mm
- 重量:2,735g
- 装弾数:35発
- 価格:¥60,280
- お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
MODEL:八木奈々
PHOTO:須田壱
HAIR & MAKE UP:狩野絵梨奈
撮影協力:F2プラント
この記事は月刊アームズマガジン2021年11月号 P.84~87より抜粋・再編集したものです。