2021/09/28
【特別企画】第1回『WARPATH -武装都市- 』×アームズマガジン 「助けて!副編集長!!」 ~大戦における歩兵と小銃の意義~
先日、ついに日本でも配信されたスマホアプリゲーム『WARPATH -武装都市-』。世界戦争のヨーロッパ戦線をモチーフにした、本格的なシミュレーション×リアルタイムストラテジーゲームだ。
すでにアジアや欧米圏を中心に絶大な人気を誇るこちらのタイトル。“日本一のミリタリー情報誌”を謳うアームズマガジン編集部としても遊ばないわけにはいかないでしょ!…と手を挙げたのは新入りのポスカだった。
「俺、普段からスマホゲームばっかり遊んでいます!任せてください!」
そう豪語するポスカ。しかし、彼はまだまだミリタリーの世界にハマったばかり。『WARPATH -武装都市-』のリアルな戦場を体験するなかで、知らないこともたくさん出てきたみたいで…。
…助けて!副編集長!!
※この記事は「WARPATH -武装都市-」を100倍楽しむための特別企画です
■とある日、アームズマガジン編集部にて…。
…
……
……!?
ポスカ(以下、ポ)「わ!びっくりした!!…サボってませんよ!!」
▲自席でゲームに励むポスカとそれを見つけた副編集長
副編集長(以下、副)「いや、何も言ってないけど…こんな遅い時間まで会社にいるなんて珍しいですね」
ポ「お疲れ様です!」
副「えっと、これ、この前リリースされた『WARPATH』だっけ…?」
ポ「そうなんですよ!アームズマガジンで紹介するために始めたら本気でハマっちゃって…勤務時間に堂々とゲームで遊べるなんて最高の職場です」
副「(彼に任せた記事、まだラフも上がってきてないんだけど大丈夫なのか…?)」
▲ポスカの熱弁に副編集長も興味を持ち始める
副「…あれ? いまから敵地に向かうっていうのに、どうして歩兵を伴わず戦車ばっかりの編成に?」
ポ「だって、歩兵って弱いじゃないですか。戦車に踏みつぶされて終わりっすよ! 敵地を占拠するなら戦車一択でしょ!」
副「うーん、実際の戦闘では、そんなこともないのだけど…おや、スプリングフィールドに、M2カービンもいるじゃないですか(デザインも本格的だな)」
ポ「スプリング…なんでしたっけ」
副「…君もしかして、アームズマガジン編集部にいるのにこの銃器を知らない? それって、いかがなものなのかな…」
ポ「強いもん…戦車…強いもん…」
副「わかりました。せっかく『WARPATH』を遊ぶのですから、大戦期くらいの軍隊や戦術などについて、ゲームに沿って一緒に学びましょう」
■教えて!副編集長! Q&A
Q.
実際の戦争で歩兵ってどうして必要なの?ぶっちゃけ戦車だけで充分じゃない?
A.
まず、戦車にも弱点はあります。たしかに生身の歩兵に比べ、装甲に覆われ大砲や機関銃を搭載する戦車は圧倒的に強い…のですが、例えば市街地ではその車体の大きさから狭い場所には入って行けないなど、戦車の行動範囲には制約があります。
また、戦車は車体や砲塔を装甲で覆う都合上、自動車と違って窓ガラスが全周にあるわけではなく(弱点になるため)、車内からペリスコープ(潜望鏡)等で見ることになりますが、これは視野に限界があります。乗員が直接頭を出して周囲を監視すれば視野は広がりますが、戦闘中は狙い撃ちされやすいため頭を引っ込めなければなりません。そのため戦車には視野に死角が多く、建物(瓦礫)や木立に身を隠しながら接近してくる歩兵を発見するのは困難です。
▲歩兵ユニット、戦車ユニットを組み合わせて自分だけの部隊を編成し、敵軍へ挑もう。モスクワなど、当時のヨーロッパ戦線をモチーフにした戦役も味わえるぞ
生身の兵士が戦車を破壊するための武器も存在します。戦車の登場以降、対戦車兵器もまた進化してきました。代表的なものとして対戦車砲がありますが、これは戦車が搭載しているのと同じような大砲で陣地などに設置して、数名の兵士で扱います。戦車のような防御力や機動力はない(トラックや馬などにけん引され、あとは人力で動かす)のですが、戦車に比べだいぶ低コストで数を揃えやすいし、うまく偽装して配置すれば戦車には大いに脅威となります。
また、歩兵が携行できる対戦車兵器としては、梱包爆薬(工兵が用いる爆薬に点火装置を付けたもの)や集束手榴弾(手榴弾の弾頭を数個束ねて威力を高めたもの)、それに火炎瓶や対戦車地雷など、歩兵が戦車にごく接近して投げつけるものがあります。歩兵側は決死の攻撃となりますが、うまく隠れながらやれば戦車を行動不能に、あるいは破壊することもできます。そして、装甲が薄い初期の戦車なら対戦車ライフル(ある程度の装甲を撃ち抜ける大型のライフル、現代でいう対物ライフル)なども使えるし、装甲が厚い戦車でも成形炸薬弾を用いたいわゆるバズーカ砲やパンツァーファウストといった対戦車兵器なら、少し離れた位置から射撃して破壊することもできます。
そのため、敵の歩兵や対戦車砲が隠れやすい市街地や森林地帯に攻め込むような場合には、戦車部隊だけだと自軍の消耗が激しくなり作戦の目的を達成するのが難しくなるでしょう。そこで、戦車部隊と歩兵部隊を一緒に行動させて、相互に連携させることでお互いの弱点をカバーすれば、消耗は減り攻撃力も増すので、作戦目的を達成しやすくなります。なお、敵軍が戦車中心の編成で見通しのいい草原や砂漠で戦闘を行なうのであれば、足の遅い歩兵は戦車に追いつけないので、自軍も機動力を重視して戦車中心の編成で攻めるという手もあるでしょう。また、歩兵を戦車と同じ速度で行動させたければ、兵員輸送車に乗車させて戦車部隊に随伴させるという手もあります。状況に応じて柔軟に部隊を編成し、作戦を立てるといいのではないでしょうか。
Q.
最初のストーリーをクリアすると手に入るスプリングフィールドってどういう銃なの?
A.
これはスプリングフィールドM1903というボルトアクションライフルがモデルになっており、この銃は1903年にアメリカ軍に制式採用され、第一次大戦、第二次大戦中期頃まで第一線で使われていました。.30-06という強力な小銃弾を使用し、装弾数は5発です。第二次大戦の頃になるとセミオートで連射できる自動小銃のM1ガーランド(装弾数8発)が採用されて、主力は火力が大きなこちらに移っていきましたが、ボルトアクションの方が命中精度の面ではメリットがあり、M1903にスコープを装着して狙撃銃としても使われました。
▲スプリングフィールドは最序盤で手に入る。細部まで描き込まれ、スマホゲームとしてはかなりリアルだ。火力だけではなく、射撃精度や有効射程も銃器ごとに細かく決められているのも楽しい
▲こちらはGew41。形状からGew41(W)がモデルのようだ。ちなみにこの銃はワルサーが開発した自動小銃で、競争相手のモーゼルが開発したGew41(M)を下してドイツ軍に制式採用されたものの不調が多く、後に改良版のワルサーGew43が採用されている
Q.
ストーリーを進めると手に入るM2カービンって、スプリングフィールドと何が違うの?
A.
外観は似ていますが実は全然違う銃で、スプリングフィールドM1903がボルトアクション、つまり1発撃つごとに射手がボルトハンドルを操作して次弾装填を行なうのに対し、M1/M2カービンはトリガーを引くと連射ができる自動小銃で、しかもM2カービンでは機関銃のようにフルオート射撃が可能になっています。
もともと警備兵や指揮官が使うことを想定して作られた銃のため、M1903やM1ガーランドより軽くコンパクトで、小銃弾と拳銃弾の中間にあたる.30カービンという弾薬を使って反動を小さくし、コントロールしやすくなっています。その反面、射程距離や威力の面ではより強力な小銃弾である.30-06弾薬を使用するスプリングフィールドM1903やM1ガーランドに比べて劣ります。
▲第12章までクリアするとM2カービン小隊が手に入る。レアリティも最高ランクだ
▲フルオート射撃で可能になった高火力がゲームでも再現されており、一気にゲームを有利に進められるように!
■いますぐ『WARPATH -武装都市-』をダウンロード!いまなら特別なプレゼントも!
アームズマガジンウェブの読者には、かつてウォーシミュレーションゲームにハマった方もいるだろう。とはいえ、忙しい日常の中でこうしたゲームに時間をあてるのはなかなか難しいのではないだろうか…。
しかし!『WARPATH -武装都市-』はスマホゲームらしく直感的な操作で、空いた時間にサクっと濃密なウォーシミュレーションを味わえる。華麗なビジュアルが織りなすストーリーに、大迫力の戦闘シーンをぜひ体験してもらいたい。
『WARPATH -武装都市-』
●配信プラットフォーム:iOS, Android
●開発運営:Lilith Games
●基本プレイ無料
▲このストアアイコンが目印
さらに!以下のシリアルナンバーを入力すると、ゲームを有利に進められるアイテムをゲットできる。いますぐこちらからダウンロード、または各種アプリストアで「WARPATH」と検索だ!!!
シリアルナンバー:WPAK47
※シリアルナンバーの入力方法は公式サイト&ゲームのFAQでご確認ください。
次回は10月下旬に配信!数々の戦場で活躍した“戦車”の魅力に迫る…!
ポ「やっと戦車の出番っすね!」
副「それまでに頼んでた記事、仕上げておいてくださいね」
▲次回はA12マチルダ2など、作中に登場する数々の戦車などを解説!当時の背景を知って、ゲームをもっと深く楽しもう
TEXT:アームズマガジン副編集長&ポスカ