2020/06/08
S&T「三八式歩兵銃初期型 エアコッキングガン」製品レビュー
フルメタル、リアルウッドで美しくフィニッシュ
日露戦争終戦後の明治41年から配備され第二次世界大戦終了まで日本の主力小銃であり続けた三八式歩兵銃。S&Tがこの歴史的ボルトアクションライフルを発売するのはこれが初めてではない。2017年の終わりに後期型の三八式を発表すると、その後も再生産のたびに完売するほどの人気商品になっている。今回は新たに初期型をエアコッキングガンで再現した。
1.3m近い全長で細身のルックスは構えた時のバランスがいい。外国のライフルに比べてはるかにしっくりとくるのはバレルに対してストック部分が微妙に短くなっているからだろう。
三八式といえば白兵戦に備えて銃身が長いのが特徴だ。全長の半分ほどが銃身で安定した弾道を生み出す
木製ストックにバットプレートは金属製。丈夫だがグリップ力は少ないので滑るように肩に当てられる
レシーバーも金属製でチャンバーを覆う部分が頑丈にできているので長いバレルに影響を与えないようになっている。ボルトストロークは短めで速射性に優れ、ハンドルは真横に飛び出たところから直角に立ち上げて引くので視覚的にも確認しやすかった。
ボルトはダストカバー(遊底覆)ごと動くので異物の混入や指を挟む心配のない安全設計。ストロークも短く速射性に優れたサバゲやアクションシューティング向きだ
リアサイトはVノッチ式で狙いやすい。遠距離用にサイトを起こす機能も再現されている
レシーバーにはダストカバーが後退すると現れる菊花紋章と三八式の刻印が深くハッキリと刻まれている
日本人の琴線に触れるデザインと使いやすさ、フルメタル、木製ストックと豪華でありながらもリーズナブルにまとめられた三八式歩兵銃をぜひ手にしてほしい。
DATA
- 全長:1,290mm
- 重量:3,200g
- 装弾数:25発
- 価格:¥45,000
- お問い合わせ先:UFC
email:wholesale@ufc-web.com
TEXT:IRON SIGHT/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年7月号 P.86~87より抜粋・再編集したものです。