2021/02/18
2020年のサバゲーを振り返ろう!! サバゲーピックアップレポート
激動の中で開催されたサバゲーイベントを振り返る
2020年は大変な年だった。そして2021年、新型コロナ感染症については現在も落ち着きをみせていない。2020年は厳しい環境の中でも楽しめる場をいかに守っていくかを考える年であった。今回は昨年を振り返り、筆者であるモエガミが挑んできたサバゲーイベントをピックアップしてご紹介しよう。
2020年1月18日(土)
コンバットLARPイベント
「ダブルナイトストーリー第2幕」
- 開催日:1月18日(土)
- 開催地:BEAM
- 主催:ちょこぷりん、りょうちゃん
- 参加人数:約50人
- PHOTO:ヨハンそん
日本ではあまり馴染みがないが海外では大規模なイベントが開催される「LARP(Live action role-playing game)」という遊びがある。今回のこのイベントは、その「LARP」の中でも近接戦闘に重きを置いた「コンバットLARP」と区別されるものだ。参加者は、ファンタジーな世界の住人になりきって、呪文や剣を振るってなりきりの戦闘を楽しむわけだ。撃ち合うだけではなく、丁々発止と刃を交わし合うエンターテイメントは寒空の下でもとても白熱していた。
2020年2月23日(日)
「SPARKサバ EP.3」
- 開催日:2月23日(日)
- 開催地:F2プラント
- 参加人数:約100人
- PHOTO:咲耶、百獣の王ポチ
栃木県のサバゲーフィールド「F2プラント」で開催されたのは「SPARKサバ」だった。これは「カスタムライトセーバー」と呼ばれる光剣を手に、ファンタジーの世界に没入したゲーマーたちが廃工場のフィールドを駆け回った。
映画やアニメ、ゲームの世界で登場する光剣で気の合う仲間たちと心行くまで遊ぶことができる。夢がたくさん詰まったサバゲーイベントだった。
2020年5月30日(土)
「第9回 Nerfサバ」
- 開催日:5月30日(土)
- 開催場所:BravePoint埼玉上福岡店
この年、日本を襲った未曽有の事態にサバゲーマーたちも活動を自粛。思う存分、羽を伸ばせない日々が続いていた。そこで自粛が明けた後、少人数かつ感染対策を行なって開始したのがこの「Nerfサバ」だ。
Nerfはスポンジ弾を発射するトイガンであり、身体に命中しても痛くないのが特徴だ。またこのイベントではサバゲーだけでなく、カードゲームなども楽しむことができる多種目エンターテイメントイベント。肩肘張らず和気あいあいとしたイベントで、参加者の方は久々の解放感に羽を伸ばしていた。
2020年10月24日(土)
「普通にサバゲ」
- 日時:10月24日(土)
- 場所:ユニオンベース
- 参加人数:100名
- PHOTO:yu-san、咲耶、百獣の王ポチ
夏風が過ぎ去り、秋に訪れを感じる10月。この日に開催したのは「普通にサバゲ」だ。日頃からさまざまな遊びに興じる筆者だが、気楽に気の合う仲間たちと談笑しながら普通にサバゲーをやりたいと思っていたのだ。昨年末に初開催して今回が2回目だが、参加者がついに100名となった。たくさん動いて、たくさん食べる、そして笑う。特にこれというコンセプトはないが、さまざまな人に笑顔で楽しんでいただけたようだった。
2020年11月22日(日)
「ARMOR祭2020」
- 日時:11月22日(日)
- 場所:ユニオンベース、M.E.T ユニオン
- 参加者:420名
- 主催:モエガミ
- 協力:タロー、古市、友美、Sasugo、悠、ちょこぷりん、りょうちゃん、イオリ、バルブP、Zero、ファル、はむだい、セイナ、ナンチャッテゴースト
「ARMOR祭」は去年までも繰り返し行なわれてきたイベントで、写真をご覧いただければ分かるように、ファンタジー色あふれる重装備のアーマーが特徴だ。サバゲーマーだけでなく、コスプレイヤーの方たちも参加する大規模なイベントだ。
それだけに今年はこのイベントを開催を決断するまでに長い時間を費やした。このコロナ禍で300人を超えるサバゲーイベントは軒並み中止のアナウンスが流れていたからだ。しかし、重苦しい閉塞感が世の中に漂っていたこと、会場となるフィールドや出店を求めるショップからの声、協力者の応援の声が主催の決断を後押し。入念な準備をした上で、開催を決定。ARMOR祭は400人以上の来場者と共に5回目の開催を迎えたのだった。
まとめ
思えば2020年は、コロナを常に意識しながら行動をしなければいけない年だった。それは現在でも変わることはない。本来であればインドアの主催イベントは100名近く集まっていたものがコロナ直後の時は20名ほどと落ち込み、現在でもソーシャルディスタンスを意識するため50名ほどしか集めることができない。サバゲーや遊べる場所を創造するエンターテイメントに関わる者として、2020年はまさに悩みの年であった。
2021年、変わらず世界は落ち着きをみせてはいない。だが、溜め込んでいるばかりでは人はいつか爆発してしまう。安全に配慮しつつ、笑える場所を小規模でも維持、創り続けることも必要ではないだろうか。
エアガンやサバゲーを愛する人たちはもともとロマンチストである。楽しむことに関して我々はプロでもあるのだ。変化に対してどうやって遊んでいくか、楽しめるかを考えて行動していくとこれからの2021年度はよいかもしれない。明けない夜はない、必ず日はまた昇る。ニュースで気が滅入ってばかりでは前に進めない。サバゲーマーらしくこのサバイバルの世の中を生きていこう。
TEXT:モエガミ/アームズマガジンウェブ編集部
PHOTO:yu-san、咲耶、百獣の王ポチ
この記事は月刊アームズマガジン2021年3月号 P.185より抜粋・再編集したものです。