2021/02/12
親子で楽しめるサバゲー「ジュニアガン戦」開催レポート
一周回って新感覚!?
各都道府県の青少年健全育成条例に適合した10歳以上用のエアガンは、サバゲーに不向きなイメージである。だがしかし! 全員がそれを使えばそこに新しい世界が広がるのだ。物好き(失礼!)の間では時折行なわれているゲームだが、ユニオンベースではイベントとして定期的に開催されている。あの広大なフィールドで…? と思うかもしれないが、そこにはジュニアガンでなければあり得ない世界が広がっていたのだ!
開催日:12月27日(日)
開催地:ユニオンベース&M.E.T.ユニオン
参加人数:300人
URL:https://sabage-union.com/
親子参加ももちろんOK!
今やユニオンベースの人気コンテンツに成長しているという「ジュニアガン戦」。レギュレーションによると、「対象年齢18歳以上のモデルはすべて使用禁止、デチューンモデルも不可」である。よって、使用できるのはメーカーが10歳以上を対象年齢としているモデルのみなのだ。使用可能なBB弾も0.15g以下と、極めてストイックであると言える。その結果、どんな世界が広がるのか? その答えはフィールドに到着した瞬間に理解した。おそらく国内、いや世界のサバイバルゲームの中で、これほど子供たちが多く参加するイベントは存在しないだろう。
ご存知の通り、銃刀法だけでなく各都道府県が制定する青少年健全育成条例に対応すべく各メーカーが力を入れている10歳以上用モデル。そのパワーは必要最小限なため、飛距離こそ18歳以上用に敵わないものの、被弾した時にあまり痛みを感じることもなく、だからこそ近距離での積極的な撃ち合いができる。そしてランニングコストも低く、専用のバイオ弾はもちろん、銃本体もリーズナブルなのでサバゲーデビューにはもってこいなのだ。参加者全員が10歳以上用モデルなので、デビューの環境はとても整っているのである。さらに、レンタルの10歳以上用エアガンも用意されているので、手ぶらで参加もできるのだ。
ゲームは楽しく、マナーは厳しく
この日もほとんどが親子連れのファミリーであり、中には小学生らの姿も見られた。そういう意味ではとても幅広い年齢層で構成されていたのがとても印象的であった。
毎日顔を合わせる「家族」という枠組みは、時として日常化しすぎるが故のすれ違いやストレスを生んでしまう。それが家族内でのコミュニケーションを難しくしてしまう一因でもあるが、このサバイバルゲームという遊びには、非日常感とコミュニケーションが高次元で同居している。子供たちは親たちの普段見ることができない一面を垣間見ることができ、親たちは子供たちの成長を実感することができるだろう。その証拠にフィールド内やセーフティエリアでは笑顔が絶えず、終始和やかな雰囲気に包まれていた。
熟練したスタッフが徹底的に目を光らせており、セーフティエリア内での所作やフィールド内でのゴーグル着装といったルールを徹底していたことは非常に重要である。ローパワーとはいえエアガンをどう扱うかということを学ぶ場としても適しているのである。
そして何よりゲームそのものが楽しい。細かいテクニックなど気にせず、相手が見えるくらいの近距離でとにかく撃ち合う。パワーが低いのでもしかしたら着弾に気が付かないこともあるかもしれないが、それもお互い様だ。そんな平和な空気感が漂うサバイバルゲームはこのイベントを育ててきたユニオンベースの中原氏をはじめとしたスタッフ諸氏の努力の賜物といえるだろう。
Photo&TEXT:モロ☆/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年3月号 P.170~171より抜粋・再編集したものです。